バイト履歴書にプリ機の証明写真は使える？サイズや価格、画像加工は？実際に撮って比べてみた

バイトの履歴書で必要になる証明写真。最近人気なのが、プリントシール機で撮影できる証明写真「証明プリ」です。値段も400円前後（設置店舗により異なる）でレタッチ機能もありと良いとこだらけですが、慣れていないとちゃんと撮れるのかちょっと心配。そこで、実際に撮影してみました。

「証明プリ」とは

今回、撮影したのはプリ機市場シェア9割を誇るフリュー株式会社の「PURi BOX」。プリ機というと“盛る”加工技術の印象が強いですが、撮影ブースの照明や空間の広さを活かして証明写真の撮影を可能にしたのが「証明プリ」なんです。証明プリは通常のプリとは別モードになっていて、ナチュラルな肌補正や目の加工が入り、自然な“ちょい盛り”ができます。用紙がプリ同様のシールタイプになっていたり、会員になるとデータ画像も取得でき、電子書類でも使えるようになっています。設置場所はゲームセンターやアミューズメント施設などにあり、フリューのプリ画取得・閲覧サービス「ピクトリンク」から設置場所が検索できます。

写真サイズは履歴書用の4cm×3cmに対応

証明プリ対応機種ではすべて履歴書写真サイズの4cm×3cmで撮影することができ、アルバイトの履歴書に使用することができます。プリ機で撮った写真だと印象が悪くない？落ちたりしない？という疑問があるかもしれませんが、アルバイトの履歴書写真は、本人であることを確認するためのものです。“盛った”写真では本人確認は難しいですが、証明プリでの自然な補正であれば、問題なく使えるでしょう。ただし、応募先企業によって受け止め方は違うので、どうしても心配な場合は証明写真機の利用がいいでしょう。

PURi BOXでは、さらに免許証写真サイズの3×2.4cm、パスポート写真サイズの4.5×3.5cmも撮ることができます。パスポートや免許証など公的証明書に使用する場合は、申請先機関によって判断が異なるので、事前に申請先に確認しておくことをおすすめします。

値段は、他のプリと同じ400円前後

証明プリの値段は400円前後（設置店舗により異なる）と、通常のプリの撮影料金と同じ。用紙は機種ごとに設定されている通常プリと同じものになり、ツヤ感があるもの、少しマットなものなど機種によって違いがありますが、どれも紙の厚さはしっかりしています。今回撮影したPURi BOXでは、少しマットな質感の裏面シール仕様で、高級感のある仕上がりでした。

証明プリでの履歴書写真の撮り方とは

今回使用した、PURi BOXの撮影方法を紹介します。

①撮影代金を入れ、履歴書サイズの3×4cmを選ぶ

②モニターを見ながらガイダンスに合わせて撮影準備。キレイに撮るポイントは下の通りでガイダンスしてくれます
・前髪がかからないよう顔周りを明るく整える
・襟元など衣服を正す
・背筋を伸ばして肩を水平にする
・軽く顎を引く
・口を閉じ、口角を軽く上げる

③いざ撮影。シャッターまで10秒間あるのでモニターを見ながら最終チェックをしつつ、3秒前ぐらいで顔を作ります。4回撮影できるので、目をつむったり失敗しても安心

④ボックス外にある落書きブースのモニターで使用する写真を選ぶ

⑤人物の位置（上下・左右）や大きさを調整

⑥加工レベルを選択。加工OFF、レベル１、レベル２の３つから選ぶ
※違いは次の章で解説します

⑦数分待って出来上がり。データ画像を希望する場合はガイダンスにしたがってメアドを入力

実践！写真の加工レベルを比較してみた

プリ機に慣れていないと、どう加工すればいいか不安になりますが、PURi BOXの証明プリは自動でナチュラル補正してくれるので安心です。3段階の加工レベルから自分が好きな画像が選べるようになっています。ちなみに、現在市場に設置中のPURi BOX以外の証明プリ対応機種では、「肌の明るさ／肌質／目の印象／髪色」をそれぞれ個別に3段階で設定できるので、こだわりたい人はこちらもおすすめです。

まずは、スマートフォンで撮影した画像、加工OFF、加工レベル1、加工レベル2を並べてみました。
どれも肌の質感や目の輝きなどに補正が入っていますが、実際に本人を見ても「メイクかな？」という程度の印象の差で、自然なレタッチになっています。

では、それぞれの加工の違いを詳しく見ていきましょう。

加工OFF

加工OFFですが、光が回っていて全体的に明るい印象になっています。最も自然に近い仕上がりなので、履歴書に使用する場合はこちらがおすすめです。

加工レベル１

肌のトーンが上がり、より明るい印象に変化。目が少し大きくなり、目の中の光が鮮明になったことで目に力が出てきています。

加工レベル２

肌トーンがもう一段階上がり、ほうれい線や頬部分のテカりなども抑えられて、より滑らかな肌質に。目の輝きがアップし、少し顎もシャープになっています。

おまけ：やっぱりスゴイぞプリ機

ちなみにこちらは通常の最新プリ機、「MELULU2」で撮ったプリ写真。まるで別人になれたようで楽しい！　もちろん、履歴書には使っちゃダメですよ。

1人で撮るには勇気が…、そんなあなたは…

証明プリを使いたくても、ゲームセンターで1人でプリ機に入ったり、並んだりするのが恥ずかしいと思っている人もいるかもしれません。そんなときは友達や恋人を誘ってみるのがオススメ。PURi BOXは通常のプリ撮影もできるので、2人で一緒に撮影した後、友達には少しだけ待っていてもらい、1人で証明プリモードで撮影…なんてことができるのです。でも、案外、周りは1人で撮影していても気にしていないですから、レッツチャレンジ！

取材・文　中屋麻依子、写真© タウンワーク編集部