履歴書「通勤時間欄」の書き方|引っ越し、未定、徒歩などケース別の見本つき
履歴書を記入するとき、意外と迷ってしまうのが通勤時間の書き方です。通勤時間はどこからどこまでを指し、分単位で記入すればいいのでしょうか。書き方や採用担当者が見ているポイントを紹介します。
通勤時間欄の書き方の基本
通勤時間欄のある履歴書を使う場合、どこからの通勤時間で、どこまで正確に書くかなどについて解説します。
家から勤務先の片道最短ルートを書く
履歴書に記入する通勤時間は、自宅から職場までの片道にかかる時間を記入します。自宅から職場までのドアtoドアの時間を指すので、公共交通機関だけでなく徒歩、電車、乗り継ぎ時間などもすべて含めた時間を書きます。
バイト先に学校から向かうことが多ければ、通勤時間欄の空いているスペースや本人希望欄に、「学校より約30分」などと併記しておくとよいでしょう。
時間は5分単位で記入する
通勤時間は、5分単位で記入するのが一般的です。「21分なら25分」「28分なら30分」のように、5分刻みで切り上げて通勤時間を記入すると良いでしょう。
1時間未満なら「0」も記入する
1時間未満なら、例えば「0時間40分」と「0」も記入します。1時間きっかり、という場合も「1時00分」のように0を記入し、空欄をつくらないようにしましょう。
交通手段も書くと良い
利用する交通手段を(電車)(地下鉄)(バス)のように記載する方が良いです。(徒歩)や(自転車)の場合も書いておきましょう。
応募先が問題なければ、車やバイクでの通勤を書いても良いです。車は(自家用車)、原付バイクは(原動機付き自転車)、50cc超のバイクは(普通自動二輪車(小型)、(普通自動二輪車免許)、(大型自動二輪車免許)などと表記します。
通勤時間欄の書き方見本
次に、バイトで多い自宅から行くケースと、学校から行くケースの書き方見本を紹介します。
自宅からのみ通勤となる場合
学校から通勤することが多い場合
引っ越し予定がある場合の書き方
アルバイトや仕事に応募した時点で引っ越し予定がある人は、引っ越し先が決まっているかで書き方が変わります。
引っ越し先が決まっている場合
引っ越し先が決まっており、新住所から通勤する場合は、新しい住所からの通勤時間を記入します。履歴書には新住所からの通勤時間だと書きます。なお、新住所が決まっている場合は、履歴書の現住所欄の近くにある連絡先欄に書いておきます。
引っ越し先が未定の場合
引っ越し先が未定の場合は、横線「-」を引き、転居を想定する通勤圏の時間を記入しておきます。本人希望欄に「採用いただけましたら、すみやかに通勤40分圏内への引っ越しを予定しております」などと書いておくと気持ちが伝わります。
勤務先が未定の場合の書き方
勤務地が複数あるなど、面接時点で配属先が分からない場合は、通勤時間が最短となる勤務地の所要時間を書くか、本社など各地域の拠点からの所要時間を書きます。また、希望の勤務地がある人は、その勤務地までの所要時間を書いてもよいでしょう。
いずれの場合も、「〇〇店に勤務の場合」などどの想定する勤務地までの所要時間かわかるようにするのが適切です。
通勤時間欄のない履歴書を使用する方法も
通勤時間欄で採用担当者が見ているのは、応募者の肉体的な負担と採用後に企業側が負担する交通費です。
通勤時間が長過ぎると働く人の負担が大きくなりますし、交通機関のトラブルや荒天時、自然災害発生時の対応なども考えておく必要があります。また、多くの企業では、交通費の全額もしくは一部を負担することが多いので、その費用面も見ています。
ただ、2021年4月に厚生労働省から新しい履歴書の様式例(※)が公表され、履歴書の通勤時間欄が削除されている様式もあります。勤務地や引っ越し先が未定の場合は、通勤時間欄がない履歴書を使用し、面接で通勤について相談するのもよいでしょう。
タウンワークマガジンでは新たな様式例に則った履歴書を作成しましたので、ご活用ください。
>通勤時間欄のない履歴書はこちら
新たな様式例が発表されましたが、これまでどおりJIS規格の履歴書を使用しても問題ありません。
※新たな履歴書の様式例の作成について(厚生労働省)
※初回公開:2022年10月12日、更新履歴:2023年2月22日
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。