【例文付き】志望動機の書き方。書き出し方や文字数、基本の構成など解説

履歴書に書く志望動機は、「なぜその企業を選んだのか」「自分が会社にどう貢献できるか」を伝える重要な項目です。ここでは、志望動機の基本構成や職種別の例文、ポイントなどについて解説します。
志望動機は合否に影響する重要な要素
志望動機は採用担当者があなたの入社の本気度や、企業との相性を判断する、合否に関わる重要なものです。特に、履歴書やエントリーシートでは職歴に次いで高い重視度があり、合否に大きく影響します。
志望動機の基本構成
志望動機には「なぜその企業を選んだのか」「自分が活かせる経験は何か」「入社後にどう貢献したいか」そして「締めくくり」がバランスよく含まれる構成が基本になります。
「私は、貴社が展開するITソリューション事業の成長性と、顧客課題に寄り添う営業方針に強く共感し、志望いたしました。前職では法人向けクラウドサービスの新規開拓営業を担当し、年間売上目標を120%達成した経験があります。入社後は、これまで培った提案力と課題解決力を活かし、貴社の中堅企業向け新規顧客開拓プロジェクトで成果を上げ、事業拡大に貢献したいと考えております。」
1.選考企業を選んだ理由
応募先企業の事業内容や営業方針など、他社と差別化できる具体的な魅力を挙げることで、「選考企業を選んだ理由」が明確に伝わります。企業研究の深さもアピールできます。
2.活かせる経験・スキル
これまでの実務経験や実績を具体的に示すことで、即戦力として貢献できる根拠を伝えられます。さらに具体的な数字や成果を盛り込むと説得力が増します。
3.入社後に実現したいことや貢献できそうなこと
入社後に取り組みたい具体的なプロジェクトや目標を挙げることで、企業側があなたの活躍をイメージしやすくなり、志望度の高さも伝わります。
4.締め括り
最後は、貢献意欲や決意を簡潔にまとめることで、前向きな姿勢と本気度を印象付けます。「貴社の成長に貢献したい」という表現が効果的です。
志望動機の文字数の目安
履歴書やエントリーシートに書く志望動機の文字数は200〜300字程度が目安です。各要素を100字以内でまとめると、読みやすく熱意が伝わりやすくなります。
職種別・志望動機の例文
業種や応募形態によって求められる志望動機は異なります。以下では営業、事務、販売、エンジニア、マーケティング、新卒、未経験、アルバイトなど、幅広い例文を紹介します。
営業職
事務職
販売職
エンジニア
マーケティング
新卒の場合
未経験の場合
アルバイト・パートの場合
志望動機を書く際に押さえておきたいポイント
志望動機をより効果的にするため、以下3点に注意しましょう。
同業他社ではなく、なぜ貴社なのかを明確にしておく
抽象論や条件面ではなく、具体的な企業の強みや文化・理念に基づいた理由を添えることで、差別化が図れます。「なぜ貴社なのか」を語れることで、企業理解が深い印象を残せます。
応募先が求める人材と自分の経歴・スキルを一致しておく
求人内容や企業理念から求められる人物像を読み解き、自分の経験やスキルがどうマッチするかを言語化しましょう。ミスマッチを防ぐことができ、クリティカルに自分をアピールすることができます。
具体的・オリジナリティがある志望動機にまとめる
「理念に共感」「スキルを活かせそう」などの抽象的な表現は避け、自分の経験や思考に根ざした内容を盛り込むことでオリジナリティのある志望動機になります。
志望動機で避けたいNG例
以下のような志望動機は、採用担当者からネガティブに受け取られやすいため避けましょう。
志望動機に具体性がなく内容が薄い
「社風が自分に合うから」とだけ書くと、中身のない印象になりがちです。具体的な共感ポイントや自身の価値観と一致する内容にまとめましょう。
他社でも使い回せる内容になっている
どの会社にも当てはまりそうな文言は、「志望先特定の理由」になりません。企業ごとに内容をカスタマイズしましょう。
待遇や条件面がメインになっている
「残業が少ないから」「基本給が高いから」など条件面ばかり強調すると、入社意欲が低い印象になります。条件は二次的な要素として扱いましょう。
入社後のビジョンが曖昧
入社後に “何をしたいのか”“どうなりたいのか” が曖昧だと、採用担当者に活躍イメージや熱意が伝わりません。具体的なビジョンを添えることが重要です。
まとめ
志望動機は、自分の強みと企業が求めるものをつなぐ大切な項目です。基本構成と文字量のバランスを意識して、自分らしさと企業への思いをしっかり伝えていきましょう。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。