履歴書の学歴欄に休学も書くべき?理由別の書き方見本、浪人・留年の場合は?

大学在学中に休学をしていた場合、履歴書の学歴欄の書き方に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。この記事では、学校を休学した場合の履歴書の書き方や、理由を詳しく書かないほうがよいケースを記入例とともに紹介します。
- 履歴書に休学を事実として書いた方が良い理由がわかります
- 休学理由は、簡潔に書ける範囲で示した方が望ましいです
- 休学の理由別の書き方の見本を解説しています。
履歴書に休学歴と理由を記載する目的とは
履歴書の学歴欄には入学年と卒業年を記載するため、在籍期間が標準より長いと採用担当者はその理由が気になります。入学・卒業年月を正確に記載したうえで、休学の事実と年月も学歴欄へ書き、理由を差し支えない範囲で簡潔に添えておくと、無用な誤解を防ぎ、経歴を正確に伝えやすくなります。
留年や単位不足との混同を防げる
休学の記載がないと、大学と正式な手続きを経て休んだ「休学」であっても、単位不足や就活がうまくいかなかったこと による「留年」だと勘違いされる可能性があります。あらかじめ履歴書に「休学」と明記しておけば、誤解を受けることなく正しい経歴として採用担当者に伝わります。
提出書類との不一致による不信感を防げる
新卒で入社する前に「卒業証明書」や「成績証明書」の提出をする機会も多いですが、休学している場合はこれらの書類に休学期間が明確に記載されることがあります。
卒業証明書などへ休学歴が記載されるかどうかは、学校や書類の種類によって異なりますが、履歴書と提出書類の内容に説明のない違いがあると、企業から確認を求められる可能性があります。休学歴と期間を記載しておけば、経歴を正確に伝えやすくなります。
休学は必ずしもマイナスではない
「休学=評価が下がる」と不安になる人もいると思いますが、採用担当者としては、休学の事実よりも「現在は問題なく働ける状態か」「事情を誠実に説明できるか」をより見ています。
病気療養や家の事情など、やむを得ない事情での休学であっても、履歴書に「現在は完治・解決しており業務に支障なし」と記載しておけば、不要な誤解を生まずに済みます。留学や活動などの場合は、履歴書では事実をそのまま伝えれば十分です。
面接で質問された際に、事実をそのまま説明できるよう準備しておくようにしましょう。
- 健康上の理由
- 経済的な理由
- 家庭の事情
- 留学
- ワーキングホリデー
- ボランティア活動
- インターンシップ
一方、「なんとなく行きたくなくなった」「学業についていけなくなった」など、ネガティブな理由だった場合は、そのまま書くのではなく、「進路を再検討するため」など、嘘のない範囲で前向きに言い替えをするのが無難です。
- 学業不振
- 不登校
- 学校生活の不調和
- 特に理由なし
休学の学歴欄での書き方(見本付き)
次に、履歴書の学歴欄における休学の書き方と、実際の記載例を紹介します。
健康上の理由による休学
病気やケガなど、健康上の理由による休学した場合も、病名や治療内容などの詳細を学歴欄に記入する必要はありません。「病気治療のため」など簡潔に記載し、現在は完治している場合は、「現在は完治しており、業務に支障はありません」などと補足できます。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 4 | 2年次に病気治療のため1年間休学(現在は完治) |
| 20XX | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
現在も通院など業務に何らかの影響がある場合には、「半年に一度、経過観察のため通院しています」などと書き添えます。通院しながら業務を行いたい場合は、本人希望欄を利用してその旨を伝えるといいでしょう。
経済的事情による休学
学費や生活費など経済的な事情の場合も、「経済的理由のため休学」と簡潔に書けば 問題ありません。学費を稼ぐために一時的にアルバイトに専念したり、家の手伝いをしたりして復学した場合はアピール材料にもなります。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 4 | 2年次に経済的理由のため1年間休学 |
| 20XX | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
留学による休学
留学は語学力や行動力をアピールできますので、留学時期や期間、留学先の国名、大学名や語学学校名を記入してください。
学歴欄に書くことができるのは、基本的に1年以上の留学です。それより短い留学経験を書く場合は、自己PR欄を活用するといいでしょう。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 4 | ~20XX年3月 |
| 20XX | 4 | アメリカ合衆国〇〇州〇〇大学へ留学のため1年間休学 |
| 20XX | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
ボランティアによる休学
ボランティア活動で休学した場合は、国内外問わず、時期とどのようなボランティア活動に従事したかを簡潔に書きます。
活動をアピールする場合には、学歴欄ではなく、自己PR欄などに活動のきっかけや活動内容など詳細を書き、面接で聞かれた際に説明できるよう準備しておきましょう。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 4 | 2年次に〇〇国にて〇〇のボランティアに従事するため1年間休学 |
| 20XX | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
インターンシップや起業による休学
インターンシップや起業のために休学した場合は、学歴欄に休学した旨とその理由を記載し、活動の詳細は職歴欄に書きます。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 4 | 〇〇株式会社での長期インターンシップ参加のため1年間休学 |
| 20XX | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
インターンシップの場合は、参加した会社名や期間を職歴欄に記入します。起業の場合は、会社名や事業内容、社員数、取引先などを簡潔にまとめておくと、応募先の担当者にも取り組んできたことが伝わりやすくなります。
いずれの場合も、「なぜ就職を選んだのか」を面接で聞かれることが多いため、休学中の目的を達成したことなど、前向きな理由を答えられるように準備しておきましょう。
進路の再検討による休学
学業を続ける中で、当初の目標や関心が変わり、進路を再検討するために休学するケースもあります。この場合は、「進路を再検討するため」という表現を使い、事実に沿って簡潔に記載すれば十分です。具体的な検討内容や結論に至った経緯まで詳しく書く必要はなく、学歴欄では休学期間と理由を簡潔に記載しましょう。
休学中に取り組んだことや検討の結果は、面接で聞かれた際に説明できるよう準備しておくと安心です。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 4 | 2年次に進路再検討のため1年間休学 |
| 20XX | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
休学期間が半年など短い場合の書き方
休学期間が半年など1年に満たない場合は、学年ではなく「〇年〇月〜〇年〇月まで休学」と年月で記載すると分かりやすくなります。書き方の基本は1年間休学した場合と同じで、理由と復学した年月をあわせて記入すれば問題ありません。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 10 | ~20XX年3月まで休学 |
| 20XX | 10 | 短期海外留学のため半年間休学(20XX年4月復学) |
| 20XX | 9 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
現在休学中の場合の書き方
現在も休学を続けている場合は、休学を開始した年月と、現在も休学中であることを記載します。復学予定や卒業見込みが決まっている場合は、その時期もあわせて書き添えておくと、採用担当者に状況が正確に伝わります。 復学予定や卒業見込みが未定の場合は、決まっていない予定を断定的に書かず、現状のみを記載しましょう。
<記載例>
| 年 | 月 | 学歴 |
|---|---|---|
| 20XX | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 20XX | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
| 20XX | 4 | ~現在 休学中 |
| 20XX | 4 | (語学留学のため1年間休学、20XX年4月復学予定) |
| 20XX | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業予定 |
復学した年月も書き添える
休学した年月だけでなく、復学した年月もあわせて記載しておくと、休学期間がひと目でわかり、採用担当者に経歴を正確に伝えられます。「休学」と「復学」を分けて2行で書く方法もありますが、休学の年月と理由を正しく記入していれば、1行にまとめてすっきりと書いても問題ありません。
履歴書に休学理由を詳しく書かないほうがよいケース
休学の事実そのものを省く必要はありませんが、理由の詳細については書かないほうがよいケースもあります。特に次のような内容は、履歴書に具体的に書く必要はありません。
- 病名や治療内容などの詳しいプライバシー情報
- 家庭内の事情や人間関係のトラブルなど、答えづらい内容
- そのまま書くと選考に不要な誤解を招きかねない内容
こうした理由は、「病気治療のため」「家庭の事情により」など、事実に反しない範囲で簡潔にまとめれば十分です。休学理由を詳しく書かないことは、経歴を隠すことにはなりません。
なお、通院や体調管理など、勤務にあたって配慮が必要な事情がある場合は、履歴書の学歴欄に詳細を書き込むのではなく、履歴書の本人希望記入欄に書くか、面接時や入社前など、必要な調整に間に合う段階で会社側へ直接伝えるようにしましょう。
浪人や留年は書かなくてもよい
浪人や留年をした場合、履歴書の学歴欄に「浪人」「留年」と明記する必要はありません。実際の高校卒業年月、大学入学年月、卒業年月をそのまま正しく記載すれば十分です。
浪人は入学までに空白期間があることで、留年は在籍年数が長いことで、採用担当者にはおおよその事情が伝わります。休学の場合は前向きな理由がアピールにつながることもありますが、浪人や留年は理由をあえて書く必要はありません。
学歴欄は、アルバイト用も転職用も書き方の基本は同じです。
こちらで詳しく解説しています。
>バイト履歴書「学歴・職歴」の基本の書き方
面接で休学理由を聞かれたときの対策
履歴書に休学理由を記載していても、面接では改めて詳しく聞かれることがよくあります。あらかじめ回答を準備しておくと、当日も落ち着いて答えられます。
前向きな回答を準備しておく
面接担当者は、休学の経験自体をマイナスに捉えているわけではなく、休学中の経験から何を学び、今後どう活かせるかを知りたいと考えています。回答を準備する目的は、休学の経験を前向きな言葉に言い換えることではなく、休学理由、期間中の行動、現在の状況、そこで得たことを事実に沿って整理して伝えることです。
「休学期間に取り組んだこと」「そこで得た気づきや行動」「今の自分にどうつながっているか」の3点を整理しておくと、説得力のある回答になります。たとえば留学であれば「語学力向上のために留学し、帰国後は専門分野の学習にも積極的に取り組んでいる」など、休学の目的とその後の行動をセットで伝えると好印象につながります。
説明は簡潔にとどめる
休学理由が体調不良や家庭の事情など話しづらい内容の場合も、無理に詳細を語る必要はありません。現在の状況と、業務上必要な配慮の有無が伝わる範囲で簡潔に答え、必要以上に長く説明しないことがポイントです。
事実を正直に伝え、今後の意欲を前向きな言葉で添えれば、採用担当者も安心して受け止めてくれます。
※更新履歴:
2019年9月18日 初回公開
2026年9月17日
2026年10月9日
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。