大学生は週何回バイトをしている? 1日の平均時間は?
大学の講義とのバランスを考えたとき、週にどのくらいバイトのシフトを入れたらいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回、タウンワークマガジン(リクルート)は2025年2月、現役大学生約1500人を対象に、週何回くらいバイトをしているのかシフトに関するアンケートを実施しました。その結果をもとに、学年別の傾向や日数別のメリット・デメリットについて解説します。
大学生のバイトは週何回が平均?
ここでは大学生(1~4年生)が実際に週何回バイトのシフトを入れているか、平均回数をご紹介します。
週3回が最も多い
▲2025年2月実施「大学生アルバイト調査」より作成(株式会社リクルート)
2025年1月実施のタウンワークマガジン(リクルート)の調査では 、シフトの平均回数は週3回という人が一番多く、34.4%でした。週2回は28.3%、週4回が14.1%で、学業やサークル活動などを優先しながら、無理のない範囲でシフトを入れている学生が多いようです。
1日のバイト時間は平日で3~5時間が多い、休日で4~6時間が多い
▲2025年2月実施「大学生アルバイト調査」より作成(株式会社リクルート)
1日の平均バイト時間は平日4時間、休日5時間がトップでした。特に平日は授業やサークルなどの活動を優先させているのか3~5時間が目安のようです。一方、6時間以上の長時間のシフトは休日に多く、大学の授業がなく時間に余裕がある休日に多めにシフトを入れていることが分かります。また、週平均1時間未満という人も全体の1割弱存在しています。
学年別のバイト日数は週何回が多い?
学年別では、大学3年生は週2回、他の学年では週3回バイトをする人が一番多いことが分かりました。
大学1年生
▲2025年2月実施「大学生アルバイト調査」より作成(株式会社リクルート)
大学1年生は平均週3回が35.2%で1位ですが、月3回以下が12.3%、週1回も6.8%いて、週平均のシフト数は控えめでした。大学の授業やサークル活動など、新しい環境に慣れることを優先してシフトは少なめにしているのかもしれません。
大学2年生
▲2025年2月実施「大学生アルバイト調査」より作成(株式会社リクルート)
大学2年生も傾向としては大学1年生と大差なく、平均週3回が37.5%で1位でした。月3日以下が9.4%と大学1年生より少なく、これは大学生活における学業やサークル活動とアルバイトの両立に慣れてきた人が増えている背景が考えられます。
大学3年生
▲2025年2月実施「大学生アルバイト調査」より作成(株式会社リクルート)
大学3年生は他の学年と傾向が異なり、平均週2回が34.2%で1位でした。次いで平均週3回も32%と多く占めていますが、週4回以上の割合が減っているのは、高学年になり就職活動への準備など 影響しているのかもしれません。
大学4年生
▲2025年2月実施「大学生アルバイト調査」より作成(株式会社リクルート)
大学4年生は就職活動と卒業に必要な単位の取得、卒業論文の執筆などを優先する必要があります。そのため月3回以下が10.8%と増えています。ただし就活や学業の合間にバイトを続けている人もいるようで、週5回以上が他の学年より多いのも特徴的でした。
週のシフト日数別のメリット、デメリット
では、週のシフト日数別にメリット、デメリットを解説します。自分の生活と照らし合わせ、どのくらいの頻度でシフトを入れるといいか考えてみましょう。
週1~2回働くメリット、デメリット
週1~2回のバイトは学業やサークル活動に大きく影響することはありません。バイトと学業以外にも自由な時間が十分取れるので、友達と遊びに行ったり、趣味などに没頭することが出来るのがメリットです。一方、シフトの回数が少ないので収入が増えないことや、次のシフトまで時間が空くので仕事を覚えたり慣れるのに時間がかかることがデメリットと言えるでしょう。これを解消するには1日に働く時間を伸ばすといいでしょう。週1~2回の働き方はバイトより学業を優先したい、自由な時間を満喫したい、お金をそこまで必要としない人に向いています。
週3~4回働くメリット、デメリット
週3~4回働くと収入は安定し、自由に使えるお金が増えます。平日は短時間、時間に余裕がある休日は長時間シフトを入れることで、学業とのバランスも取ることができます。デメリットとしてはスケジュールに余裕がなくなるので、急に別の予定が入ったときに調整が難しいことが挙げられます。テスト前はシフトを減らすことが出来たり、長期休みは長時間シフトに入ることができるなど、シフトの融通が利くバイト先を探すのもポイントです。週3~4回のシフトは1日を無駄なく効率的に使いたい人に向いていて、時間に余裕がある大学生ならではのライフバランスと言えるでしょう。
週5回以上働くメリット、デメリット
週5回以上シフトに入ると収入がぐっと増えるので、がっつり稼ぎたい人にはぴったりです。毎日のようにシフトに入るので仕事にも慣れやすく、長く続ければバイトリーダーになったり、バイトが初めての人の指導役になる人もいるでしょう。しかしバイトに時間を取られることで学業に影響が出やすいので注意が必要です。自由になる時間が少ないので、気軽に友達と遊びに行ったり趣味に没頭することなどは難しくなります。週5日以上シフトに入る働き方は目的があってお金が必要な人や、大学の単位は既に取得済で時間に余裕がある人に向いています。また年収が一定金額を超えると、親の扶養から外れ、親の税金や自身の税金が増えることもあるので、いくらまで稼くか目安を決めておくことをおすすめします。
※参考:学生バイトの103万円の壁とは?超えたらどうなる?自分の税金、親の税金、130万の壁も合わせて解説
自分に合ったシフト日数の考え方
週のシフト日数は学年ごとに目安はありますが、自分に合った日数は人それぞれです。ここではベストな週のシフト日数を決めるコツを解説します。
月にいくら稼ぎたいか考える
「〇〇に旅行に行きたい」「資格を取得するための資金を貯めたい」など目的があると、目的を達成するために毎月どのくらいの収入を得なければならないか、そのためにはこの時給なら月このくらいシフトを入れたいといったことが具体的に決まります。目標や必要な金額を「見える化」してみると、回数を決めやすくなるのでおすすめです。
シフトを入れられる曜日・時間帯を考える
次に、バイトに入れる曜日や時間帯を把握します。大学の講義や課題提出にかかる時間、サークルに参加する曜日や時間帯、テスト期間やそのためにかける勉強時間などを書き出し、影響が出ない範囲でシフトが入れられる曜日と時間帯をピックアップします。ポイントは詰め込みすぎないこと。時間に追われて余裕のない生活になるのは本末転倒です。
平日だけにするか、休日も働くか考える
働くのは平日のみにして休日は自由な時間を満喫する、平日は学業とサークルに集中し休日に長めのシフトを入れる、平日休日関係なくコンスタントにシフトを入れるなど、人によってバランスの良いシフトパターンは違います。自分の性格や優先したい生活リズム、学業とのバランス、体力なども考えてシフトを考えましょう。
自分の働き方に合ったバイト先を探そう
「週に〇回くらい働きたい」と決まったら、それに合うバイト先を探しましょう。バイト先によってアルバイトに働いてほしい時間帯や日数などは異なります。時給やシフトに入りたい曜日や時間帯、譲れない条件を考えながら求人情報をチェックします。無理をしすぎないことがバイトを長く続けるコツです。学業とのバランスを考えながら、自分に合った働き方を見つけましょう。
※参考:【Q&Aつき】バイトの探し方まとめ。バイト探しの流れや、高校生/大学生それぞれの探し方のコツなど
2024年1月 大学生アルバイト調査/N=1575/調査企画 株式会社リクルート/調査協力 株式会社マクロミル
2025年2月 大学生アルバイト調査/N=1577/調査企画 株式会社リクルート/調査協力 株式会社マクロミル
※更新履歴:
2017年12月25日
2024年12月10日
2025年3月31日
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。