退職が決まったら、社内やお世話になった取引先へ退職の挨拶メールを送るのが一般的です。誰に、いつ、どのような内容で送ればよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。本記事では、退職の挨拶メールを送るタイミングやマナー、社内向け・社外向けそれぞれの例文に加え、上司や社長・経営層への例文、返信メールが来た際の再返信の書き方まで詳しく解説します。
💡この記事で分かること
- 社内向けの退職の挨拶メールは、最終出社日に送ることが多いです
- 社外向けの退職の挨拶メールは、2〜3週間前に送り、退職後の連絡先は書きません
- 基本の例文をはじめ、社内・社外向け、再返信などさまざまなケースの例文を掲載しています。
退職の挨拶メールを送るタイミング(社内・社外)
退職の挨拶メールは社内向けと社外向けでは送るタイミングが異なります。
社内向けには最終出社日が一般的
社内に向けた退職の挨拶メールは一般的には最終出社日に送ります。これまでの会社の慣例で送信のタイミングが決まっている場合もあるので、迷う場合は上司や先輩などに確認してみましょう。
社外向けには2~3週間前までが目安
取引先など社外向けの挨拶メールは最終出社日の2~3週間前には送りましょう。それまでに後任者を決めておき、あわせて後任者の情報もメールでお知らせし、スムーズに業務の引継ぎを行います。
退職の挨拶メールの送り方のマナー
退職の挨拶メールは、社内、社外、お世話になった人など関係性により送り方を変えるとよいです。
社内向けには一斉送信でOK
社内向けの退職の挨拶メールは一斉送信で大丈夫です。Toには自分のメールアドレスを入れ、宛先となる送信先のメールアドレスはすべてBccに入れます。
一斉送信の場合、多くの人が見る可能性があるので個人情報に配慮し、また文面は誰が見ても問題ない内容であるよう注意を払いましょう。
お世話になった人や取引先へは個別で送る
一斉メールとは別に社内でお世話になった人に対して、個別に感謝の気持ちを伝えるのもよいです。これまでの取り組みやプロジェクトなどを通じて心に残ったエピソードや、その人に言われてうれしかった事などを伝えると気持ちが伝わりやすくなります。
退職の挨拶メールの書き方のマナー
退職の挨拶メールを書く際に、押さえておきたいマナーを紹介します。
退職理由は「一身上の都合」でよい
退職の理由は詳細を明記せず、基本は「一身上の都合」とします。たとえ会社への不満や人間関係などが理由でも書かないことがマナーで、また書くことにより自分自身の信用を損ねる場合もあります。退職理由が結婚や出産などの場合は書いても差し支えないでしょう。
「退職の挨拶」だとすぐわかる件名にする
退職の挨拶メールはひと目で退職の挨拶だとわかるように、「退職のご挨拶」や「退職のご連絡」などを件名にします。社外向けには会社名も入れると、相手が一目で判断できるのでより分かりやすくなります。
▼社内向けの件名例
「退職のご挨拶 〇〇氏名」
▼社外向けの件名例
「退職のご挨拶(〇〇株式会社)〇〇氏名」
退職日または最終出社日を明記する
退職の挨拶メールを送信した後、電話やメールが届く場合もあるので、文中には最終出社日を明記します。相手が連絡してきた際に、すでに退職していたということがないように、いつまでなら連絡がつくのかが分かるように配慮しましょう。
取引先には退職後の連絡先は書かない
退職後の連絡先は社外向けのメールには書かないことが基本です。社内向けでは連絡先を記載する場合もありますが、必須ではありません。社内で個人的に繋がりのある人であれば、個人のメールアドレスやSNSを伝えておくと退社後も連絡をとりやすくなります。
社内向け|退職の挨拶メールの書き方と例文
社内向けの退職の挨拶メールに書く内容と送り先に応じた例文を紹介します。
退職の挨拶メールの書き方
社内向けの退職の挨拶メールの構成は次のとおりです。
一斉送信の場合、宛名は「○○部の皆様」や「関係者各位」など送る範囲によって調整し、内容はシンプルにまとめてよいでしょう。上司や同僚など個人に送る場合は、相手との間で印象に残ったエピソードなどを交えると、より気持ちが伝わりやすくなります。
シンプルな退職の挨拶メールの例文
上記のシンプルな例文は、部署やチームの人数が多く一斉送信で送る場合や、業務上のつながりが浅い相手に送る場合に向いています。個別のエピソードを盛り込まずに、要点だけを簡潔に伝えたいシーンで活用しましょう。
退職の挨拶メールを最終出社日に送る場合は、署名欄から会社のメールアドレスや電話番号などは省きます。退職後の連絡先を書く場合は、個人のメールアドレスやSNSになります。
上司に送る退職の挨拶メールの例文
上司へのメールは、お世話になった具体的なエピソードを加え、成長できたポイントなどを伝えると相手も嬉しいですし、好印象になります。
▼上司への感謝を伝える一言フレーズ集
・○○部長のご指導のおかげで、大きく成長できました。
・何度もご相談に付き合っていただき、心強かったです。
・叱咤激励のお言葉のおかげで、粘り強く取り組む力がつきました。
・チャンスを与えていただいたこと、心より感謝しております。
・○○部長の背中を見て、多くのことを学ばせていただきました。
同僚に送る退職の挨拶メールの例文
同僚への挨拶メールは、これまで経験した業務やプロジェクトの具体的なエピソードを加えるとよいです。同僚や同期へは一斉メールで問題ないですが、特に親交が深い同僚や同期には個別に送ると退職後の関係も続きやすいです。
社長・経営層に送る退職の挨拶メール例文
社長・経営層に送る場合は、一斉送信ではなく個別に送るのが基本です。直接顔を合わせる機会が少ない相手でも、会社の方針や自分の成長に触れたひと言を添えることで、丁寧な印象になります。
社外・取引先向け|退職の挨拶メールに書く内容と例文
社外向けの退職の挨拶メールに書く内容と、取引先を訪問する場合、しない場合の例文を紹介します。
社外向けの退職の挨拶メールの書き方
社外向けの退職の挨拶メールの構成は次の通りです。
■社外向け|退職の挨拶メールの構成要素
1.件名
2.宛名
3.退職の報告・挨拶
4.感謝の気持ちやお礼
5.後任者の紹介や引継ぎについて
6.結びの言葉
7.署名
社内向けとの違いは「引継ぎの要素がある」こと、「退職後の連絡先は書かない」ことです。取引先が不安にならないよう、引継ぎについてしっかりと記載しましょう。
また、退職後の連絡先は書かないほうが無難ですが、どうしても記載する必要がある場合は、上司と相談のうえ決めてください。
訪問を前提とした退職の挨拶メールの例文
社外メールでは、取引先との個別のエピソードを添えて感謝の気持ちを伝えると、相手の印象にも残ります。後任者の部署・名前と連絡先は忘れずに記載しましょう。
訪問をしない場合の退職の挨拶メール例文
メールのみの場合は、直接訪問できない旨のお詫びの一言を添えます。特に、訪問できない際の後任の連絡先は先方にとっても重要な情報となりますので、必ず記載しましょう。
退職の挨拶メールに返信が来たら?再返信のマナー
退職の挨拶メールを送ると、相手から労いや感謝の言葉が返信で届くことがあります。ここでは、返信をもらった際の再返信のタイミングや書き方、相手ごとの例文を紹介します。
再返信するタイミングと書き方
返信をもらったら、できるだけ早く再返信するのが望ましいです。すでに退職の挨拶を済ませているため、再返信は簡潔なお礼で十分です。
件名は届いたメールに「Re:」がついた状態のまま返信し、本文には返信をもらったことへのお礼と、相手からの言葉に対する一言を添えましょう。一斉送信への返信すべてに個別で返す必要はなく、特にお世話になった相手や、個別に心のこもった返信をもらった相手に絞って再返信すると気持ちが伝わりやすくなります。
上司からの返信に対するお礼メール例文
同僚からの返信に対するお礼メール例文
取引先からの返信に対するお礼メール例文
退職の挨拶メールでよくある質問
最後に、退職の挨拶メールでよくある質問に回答します。
送る範囲はどこまで?直接会える人にはどうする?
送る範囲に明確な決まりはありませんが、日頃業務でやり取りのあった社内の部署や、お世話になった取引先が目安です。直接顔を合わせて挨拶できる相手には、対面での挨拶を優先し、メールは補足として簡潔な内容のものを送りましょう。
反対に、最終出社日まで顔を合わせる機会がない相手や、離れた拠点・部署の相手には、メールでの挨拶が中心になります。
有給消化中に退職日を迎える場合、いつ送ればいい?
有給休暇を消化してから退職日を迎える場合は、実際に出社する最終日、つまり「最終出社日」に送りましょう。
有給消化に入ってからは社内の人と顔を合わせる機会が減るため、最終出社日のうちに関係者へメールを送っておくと、退職日を迎える前に確実に挨拶を伝えられます。
派遣・契約社員でも送るべき?
派遣社員や契約社員も、正社員と同様に退職の挨拶メールを送って問題ありません。特に長期間同じ職場で働いていた場合や、派遣先の社員と一緒にプロジェクトを進めていた場合は、感謝の気持ちを伝えるためにも送っておくと良い印象を残せます。
ただし、派遣社員の場合は派遣元の担当者にも事前に相談し、送信範囲や記載内容に問題がないか確認しておきましょう。
※更新履歴:
2024年8月28日 初回公開
2026年9月16日