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2026年07月21日

パートの年末調整|必要書類の書き方と記入例(扶養控除等申告書・基礎控除申告書)

パート 年末調整 タウンワークマガジン townwork


パートやアルバイトも年末まで働いていれば、扶養内の有無にかかわらず年末調整の対象となりえます。ここではパートやアルバイトで年末調整に求められる書類と書き方について解説します。

💡この記事で分かること
  • 年末まで働いている場合、扶養の有無にかかわらず、パートも年末調整の対象になります
  • 扶養控除等申告書は、氏名や個人情報などの記入のみで基本はOKです
  • 基礎控除申告書は、収入(額面)と所得(経費などを引いた額)を正確に書くことがポイントです
  • 収入や所得の見込み額は、自分で計算して書くこともあります。ここでは計算方法も解説します。

年末調整の必要書類とは

扶養内で働くパートも給与所得者である以上、収入の大小や扶養の状況にかかわらず年末調整は必要です。年末調整は、正しい所得税の計算をするための仕組みで、そのために各種控除に関する申告書を提出する必要があります。年末調整に必要な書類は以下のとおりです。

■全員必須
・給与所得者の扶養控除等(異動)申告書
・給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼給与所得者の特定親族特別控除申告書兼所得金額調整控除申告書

■該当する人のみ
・保険料控除申告書
・(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書

 

「扶養控除等(異動)申告書」の書き方

「扶養控除等(異動)申告書」は、給与所得者本人が受ける扶養控除などを申告するための書類で、年末調整を行う全従業員が提出対象となります。提出期限は、原則、その年の最初の給与を受け取る前日までとなっています。提出がないと年末調整が受けられないので注意してください。

パート 年末調整
出典:国税庁「各種申告書・記載例
記載例は編集部で加工作成

扶養内で働くパートの場合、家族の扶養者は夫などのため、パートで働く自身の情報は、図のピンクで囲っている部分のみの記入で問題ありません。氏名や個人番号など、申請者本人の情報を記入します。水色の枠で囲っている給与の支払い者に関する内容は、会社によってはすでに印字等で記載済みの場合があります。空欄の場合は、会社に書き方を確認し、指示に従うようにしましょう。

 

「基礎控除申告書」の書き方

「基礎控除申告書・給与所得者の配偶者控除等申告書・特定親族特別控除申告書・所得金額調整控除申告書」は、給与所得者本人が受ける基礎控除・配偶者控除等・特定親族特別控除・所得金額調整控除を申告するための書類です。
このうち扶養内パートの人が記入するのは「基礎控除申告書」の部分です。基礎控除とは、年間の所得合計が2,500万円以下の人を対象に最大104万円控除するものです。

本人情報欄

パート 年末調整
出典:国税庁「各種申告書・記載例
記載例は編集部で加工作成

右上の本人情報欄には氏名、フリガナ、住所を記載します。

給与所得者の基礎控除申告書欄

パート年末調整
出典:国税庁「各種申告書・記載例
記載例は編集部で加工作成

①給与所得(収入金額)
今年の年末までの見込みの年収を記入します。(①例:900,000円)
年収とはパート先から支払われた金額のことで、税金などを差し引いたいわゆる「手取り」ではなく、非課税となる通勤手当を除いた支払総額です。

②給与所得(所得金額)
次に裏面のQRコードを読み取り、計算方法を確認して所得金額を記載します。(②例:160,000円)
収入金額が900,000円のため、裏面の表(青枠部分)を参照して次のように計算します。
900,000-740,000=160,000円

パート年末調整
出典:国税庁「各種申告書・記載例
記載例は編集部で加工作成

給与所得以外の所得の合計額
給与所得以外の所得があれば記載します。(③例:空欄、もしくは0円)
今回は給与所得のみと仮定して空欄にしています。今回は給与所得のみと仮定して空欄にしています。


④本年中の合計所得金額の見積額
所得の合計の見積額を計算して記載します。(④例:160,000円)


⑤判定
控除額の判定は、合計所得金額が160,000円のため、489万円以下にチェックをいれます。(⑤例:489万円以下に✓)


⑥区分 ⑦基礎控除の額
判定表にある区分(⑥例:A)と基礎控除の額(⑦例:1,040,000円)を記入します。

 

パートの「保険料控除申告書」

年末調整の書類は、主に所得税の計算を目的にしていますが、「基礎控除申告書」は住民税の申告も兼ねています。所得税、住民税ともに、計算時に生命保険料控除や地震保険料控除等の控除枠があるので、「保険料控除申告書」を年末調整時に提出することで節税できる可能性があります。

年収178万円を超えない場合は所得税がかからないため、保険料控除を使っても節税効果がありませんが、住民税は課税されるので該当する人は提出しておくといいでしょう。ただし、年収119万円(自治体により異なる)を超えなければ、所得税、住民税(均等割)ともに控除対象にもあたらないので提出の必要はありません。

「保険料控除申告書」を提出する場合は、別途「給与所得者の保険料控除申告書」に保険会社から送られてくる生命保険等の控除証明書や、国民年金等の社会保険の証明書、個人型確定拠出年金支払いの証明書等の書類を添付して提出する必要があります。


保険料の控除は、契約者がパート本人であっても、誰が保険料を実質払っていたかで控除対象者が決まります。実質、夫など扶養者が払っている場合は、自分の年末調整ではなく、扶養者の年末調整(または確定申告)で申告しなければいけません。

妻名義の生命保険料控除証明書に基づく生命保険料控除(国税庁)

■監修
渋田貴正
司法書士事務所V-Spirits 代表司法書士。大学卒業後、大手食品メーカーや外資系専門商社に在職中に税理士、司法書士、社会保険労務士の資格を取得。2012年独立し、司法書士事務所開設。
https://www.pright-si.com/

※更新履歴:
2022年11月4日
2025年10月1日
2026年7月21日

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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