スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2020年09月18日

パート主婦の給料はいくらぐらいが相場?103万円の壁、106万円・130万円、150万円の壁とは?

パート主婦の給料はいくらぐらいが相場?103万の壁、106万・130万の壁とは?パートをして少しでも家計の足しになればと考える主婦は多いものです。
パートで働くとき、「103万円の壁」や「130万円の壁」最近では「106万円の壁」など各種年収による「壁」があることをご存じでしょうか。
ここでは、この「壁」を知り効率的にパートでの給料を得ることができるように、給料に関わる所得税と住民税といった税金、家計全体の支出に関わる配偶者控除、それに厚生年金や健康保険といった社会保険のしくみについて紹介します。
また、世間のパートの給料・労働時間はどのくらいなのかも参考までにお伝えします。

パートの平均月収は97,201円

パートをしている主婦の平均給与はどのくらいなのでしょうか。厚生労働省の毎月勤労統計調査(令和2年3月分結果確報 )によると、パートタイム労働者の平均月収は97,201円、年収にすると約116万6千円です。

最低賃金は都道府県ごと定められていますが、東京都を例にすれば1時間1013円(2020年6月現在)なので、平均月収を鑑みるとその給与の職場であれば月平均95時間程度の労働時間という計算になります。

家庭ごとの家族構成などの環境によって、パートで得たい収入は違いますので上記の月収や労働時間はあくまで「壁」を理解するための参考にしてください。

 

パート収入額によって変わる税金・社会保険・配偶者控除の関係

具体的な「壁」をサラリーマンの夫(38歳・現在の合計所得※2が890万円)とパート収入のみの妻(35歳)と中学生の子ども2人の計4人家族が、夫婦それぞれの年収によって家計の支出にどのような影響が出るのかを例にみていきます。
※本文中の数値は、現行(令和2年)の税制で記述

表1

(※1)住民税
所得税、住民税は、年収-給与所得控除額(最低55万円、年収162万5千円以上は変わる)-基礎控除額(所得税48万円・住民税43万円)で計算し、その値が0円またはマイナスなら税金はかかりません。なお住民税は、基本的な計算式は所得税と同じですが、基礎控除の額が43万円と所得税より控除額が5万円低くなっている分や、居住している自治体の制度により年収がおおむね100万円、自治体によっては93万円ほどから、住民税が徴収されます。詳しくは、お住まいの市町村役場の担当部署に問い合わせてください。

(※2)所得税
合計所得:サラリーマンやパートなど収入が給与だけの人は、上記(※1の数式)の計算式で、年収-給与所得控除額で算出した金額が合計所得です。

(※3)社会保険料
厚生年金保険料や健康保険料といった社会保険料を妻自身が負担するのか、それとも妻は夫の扶養家族として支払わなくても良いのかが「壁」の焦点になります。

(※4)配偶者控除、配偶者特別控除
配偶者控除・配偶者特別控除額ともに、夫の所得が控除される、夫の合計所得が1000万円以下の場合に適用される制度です。

配偶者控除:妻の年収が103万円以下の場合に、夫の合計所得が900万円以下の場合は38万円、同様に夫の合計所得が900万円超950万以下では26万円、950万円以上1,000万円以下では13万円の配偶者控除が受けらけれます。

配偶者特別控除:妻の年収が103万円超150万円以下で夫の合計所得が900万円以下の場合に、38万円の配偶者特別控除が受けられます。妻の年収が201万6千円未満の場合まで9段階と、夫の合計所得が900万円以下・950万円以下・1,000万円以下の3段階の組み合わせで、38万円から1万円で配偶者特別控除が受けられます。

 

年収100万円の壁|住民税が課税

多くの自治体では、年収100万円を超えると住民税の所得割が課せられます。住民税は前年の課税所得から、医療費や生命保険料などの所得控除と基礎控除を引いた額に税率をかけて算出します。所得割は100万円を超えた分に税率10%を掛けた金額になります。

年収103万円の壁|所得税が課税

年収103万円を超えると所得税がかかり始め、家計に影響するため「103万の壁」と言われています。パート主婦にはこのラインを気にして労働時間を計算している人もいます。

年収106万円の壁|社会保険の扶養が外れる人も

501人以上の会社で働いている人は、年収約106万円(コンスタントに月8.8万円)を超え、パート先が企業規模、勤務時間・日数が常時雇用者の3/4未満、雇用期間などの条件を満たすとその会社の社会保険への加入が義務付けられます。配偶者の社会保険の扶養に入っていた人は扶養を外れることになります。社会保険料を自己負担することになるため、目の前の手取りを減らしたくない人は年収約106万円(月収8.8万円)を意識する必要があり、「106万の壁」と呼ばれます。

年収130万円の壁|社会保険の扶養が外れる

年収が130万円以上になると、自身で社会保険の加入が義務付けられ、それを「130万の壁」と呼ばれています。給料から厚生年金や健康保険、介護保険(40歳以上)などの社会保険料が天引きされます。勤務日数や時間の要件を満たさない場合などは、自身で国民年金や国民健康保険介護保険などの保険料を支払います。妻の年収150万円以下ならば、夫は税制上の配偶者控除を受けられます。

年収150万円の壁|配偶者特別控除が減る

夫の配偶者特別控除は妻の年収150万円を超えると段階的に控除額が減っていきます。夫の年収と妻の年収に応じて控除額は変わります。

年収201万円の壁|配偶者特別控除がなくなる

年収が201万円以上になると、配偶者特別控除も受けられなくなります。

 

まとめ

このように、主婦がパートでいくら稼ぐかを考える時には、税金や社会保険の負担のボーダーを意識する必要があります。特に家計に影響するのは、妻自身で社会保険料を負担するかどうかです。

妻の年収が150万円で単純計算すると、社会保険料は23万円くらいの負担となり、手元には120万円以上残ります。ですが、人によっては、年収130万円や106万円以下に抑えたパートをしようとする人もいます。社会保険に加入できない場合は、年収150万円だと、国民年金の保険料は毎月16,540円(令和2年度・年額198,400円)、それに国年健康保険料が前年の所得に応じて少なくとも年間10万円くらいの出費になります。

「壁」にとらわれることなく働ける環境が整っていれば、「壁」を意識することなく、収入を増やしていくのも家計運営の方法です。なぜなら厚生年金として払ったその分、将来の年金は増えるからです。目の前の収入か、将来年金として受け取る額を重視するのか、働き方を検討することが大切です。

2020年版│扶養範囲を外れないパートの働き方は?社会保険・税金扶養内の条件(130・150万など年収の壁)

※この記事は2017年7月2日に公開したものを2020年9月18日に更新しました。

監修:牧野 寿和(ファイナンシャルプランナー)

早速バイトを探してみよう