志田友美(夢みるアドレセンス)インタビュー「ファンの方との交流が元気の源。応援してくれるから本気になれる」【アイドルシゴトVol.44】
雑誌『ピチレモン』のオーディションでグランプリを獲得し、モデルとして芸能界でのキャリアをスタートさせた志田友美さん。現在では、夢アドの中でも際立つ歌唱力でライブを盛り上げ、モデルや女優としても大活躍。自分の中に切り替えスイッチがあるという志田友美さんの“シゴト観”に迫ります!
入院中に友だちが買ってきてくれた『ピチレモン』との運命的な出会い
――芸能界に入ったきっかけは?
芸能界に入ったのが小学6年生のときで、最初はアイドルではなく、モデルからのスタートでした。『二人はプリキュア』というアニメがすごく好きで、キラキラした世界観にとても憧れていました。
元々、目立ちたがり屋だったからあんな風になりたいと思って、ピッタリなものはないかなと探していたときに友だちが『ピチレモン』を買ってきてくれたんです。そのとき私は入院してて、友だちがお土産で買ってきてくれた『ピチレモン』の中にモデルの応募用のハガキが入っていて「コレだ!」と思い、病室で全身と顔写真を撮って応募しました。
そしたら選考に通って、最終的にはグランプリを獲得することができました。それが芸能界に入ったきっかけです。
――出身は岩手県ですが、お仕事の度に上京されていたんですか?
ずっと新幹線で往復してました。3~4年前まではずっとその生活を続けていたので、新幹線は誰よりも乗っていた自信があるくらい(笑)。
「この人たちのためにもっと本気にならなくちゃいけない」と思った瞬間
――8月12日で夢みるアドレセンスは5周年を迎えましたが、結成前はご自身がアイドルになると思っていましたか?
まっっったく思ってなかったです! これから先もずっとモデルでやっていきたいなって思ってたら、“夢アド”のプロデューサーさんに集められていきなり「あなたたちは今日から夢みるアドレセンスというアイドルをやってもらいます」って言われたんです。
すべてが一からのスタートだったのですごく戸惑いましたが、初めての対バンライブ(複数のアイドルが出演するライブのこと)に出演したとき、私たちメンバーは「私たちのファンはあまり来ないだろうから浮いちゃうだろうね」って話をしていたんです。
でもいざ始まってみると、最前列に夢アドのファンがびっしり集まってくれていて。すごく大きな声で応援してくれている姿を見て私たちは号泣してしまったんです。「この人たちのためにもっと本気にならなくちゃいけない」と思った瞬間でしたね。そこからやる気スイッチが入りました!
――実際、アイドルになってみて気づいたことはありますか?
たくさんあります。モデルだと雑誌とかで表情を作れるけど、アイドルはステージに立つとずっと見られてるからどうしようっていう感じでした。すべてが初めてでしたからね。
あとは今までモデルのイベントとかだと女の子のファンばかりだったけど、アイドルになってからは男性ファンもたくさん増えてくれて、男子のパワーってすごいなって思いました。炎の声援みたいな、お腹の底から出る大きな声援がとても嬉しいです! 私たちもその声援に負けじと頑張ろうって思えますね。
――今では夢アドに憧れるアイドルも多いですよね。
有り難いことに話しかけられる機会も多いですね。私たちメンバーは人見知りばかりなので自分たちから話しかけることがあまりできないんです。だから他のアイドルさんから話しかけられたり、写真のお誘いは大歓迎ですね!
超人見知りの自分をファンの方が変えてくれた
――夢アドの中でも個人活動が多い志田さんですが、多方面からファンの方が付いていますよね?
そうですね。結構いろんなジャンルで活動させていただいているんですけど、いろんなところからファンになってくれる方が多いです。「ここからファンになってくれたの!?」ってビックリしますね。
――他のインタビューでご自身のことを「人見知り」と言われていましたよね。
そうです、超人見知りなんです。お仕事のときはどこかのスイッチが入るんだと思います(笑)。でも最近はだいぶ話せるようになりました。
――それは何かきっかけがあったんですか?
ファンの方との交流ですね。どういう風に接すればいいかというのもファンの方が教えてくれました。
自分の中の切り替えスイッチ
――志田さんが思うプロ意識とは?
「ストイック」ですね。歌に関してはすごく自分自身が好きっていうのもあって休みの日もカラオケ屋さんに籠って練習したりしてます。夢アドの中でも歌に対しては人一倍強い想いがあります!
――ソロで活動されているときに意識していることはありますか?
女優のお仕事をさせていただくときはお仕事の前日から役になりきります。そうじゃないとできない性格なんです。ただ、暗い役のときは自然と暗くなっちゃいますね。
――スイッチを切り替えるのは大変じゃないですか?
いや、自然と切り替えスイッチがあって変わるので。でも私、本当にセリフ覚えが苦手なんです。だから台本を渡されたらそこからずっと女優モードに入ります。夢アドの活動のときとかもずっとぶつぶつセリフを唱えてます。
――グループとして活動するときに意識していることは?
自分が得意としているのは歌とかパフォーマンスなので、そういう部分はしっかりしないとなって思います。
ツアーをやるごとに成長できる
――これまでの活動の中で自分を一番成長させてくれた経験はありますか?
夢アドでのツアーですね。ツアーをやるごとに自分が成長できた気がします。中野サンプラザやZeppなどの大きな会場でやると自分の限界とかも分かるし、「このメンバー最高だな」って感じることもあります。ツアーをやるごとにその想いは増してきますね。
――気分が落ち込むこともあると思うんですが、そういうときはどうやってスイッチを切り替えていますか?
私はけっこう落ち込むところまで落ち込むタイプで、そういうときは友だちに電話したりします。あとはTwitterで「かまちょタイム」っていうのをたまにやってるんですよ。ファンの人から来たリプライに対してランダムにリプを返していくんですけど、それがすごく元気の源になってます。
挑戦してみたいバイトは接客業
――挑戦してみたいバイトはありますか?
ファーストフード店でバイトしてみたいです! ポテトを揚げる人をやりたいです。あとは顔が見えないラーメン屋さんがあるじゃないですか! あそこでちゃちゃっと作って出したいですね。あとはガソリンスタンド! あの制服を着て車をオーライオーライして、ガソリン入れたいです!
――全部接客業ですね。人と接する仕事が好きなんですか?
そうですね。コツコツと一人でやったり、頭をたくさん使う仕事は絶対に自分には向いてないと思います。
――バイトでもらった初任給は何に使いたいですか?
使い道は2つあって、貯めるか、コスメに使いたいです。コスメとかスキンケア用品が好きなのですぐに欲しくなっちゃうんですよね。
自分がいいなと思ったことは一度試してみる
――最後に、読者のみなさんにアドバイスやメッセージをお願いします!
お金とかそういうのは抜きにして、とにかく自分のやりたいことをとりあえずやってみてそこから考えてみるのがいいと思います。自分がいいなと思ったことが自分に合ったり、合わなかったりするから、一度試してみることが一番いいと思います!
志田友美(しだ・ゆうみ)
1997年2月11日生まれ。岩手県出身。第16回ピチモオーディショングランプリを受賞し、芸能界入り。夢みるアドレセンスとしての活動の他、モデルや女優としても活躍中。2013年10月には『仮面ライダー鎧武/ガイム』でヒロイン・高司舞役を演じた。
Twitter:@Yuumi_Shida
夢みるアドレセンス公式HP:http://yumeado.com
取材・文:永山あるみ 撮影:曽我美芽
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。