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2026年08月21日

引用と出典は何が違う?大学レポートでの書き方と参考文献

レポート引用 タウンワークマガジン townwork


大学生になると増えるレポート提出。執筆の際、既存の文献や論文を参考にすることがありますが、引用の方法や出典の書き方、参考文献の書き方には一定のルールがあります。ここでは、引用・出典の意味や記載方法について解説します。

💡この記事で分かること
  • 引用は他者の文章・情報を自分の文章に使うこと、出典は引用・参照した情報の入手元のことを指します
  • 直接引用は元の文章を一文字も変えずに抜粋すること、間接引用は元の内容を自分の言葉で要約することです
  • 引用・出典それぞれの具体的な書き方を紹介しています。

引用と出典の意味と違い

引用は他者の文章や情報を自分の文章で使用すること、出典はその情報の入手元です。レポートで他者の文章やデータを使う際は、引用と出典を必ずセットで明記します。使用した文献の詳細をレポート末尾にまとめたものが参考文献です。出典と引用の違いを理解し、著作権侵害や剽窃(ひょうせつ※1)と見なされないよう正しく書き分けましょう。

※1 剽窃(ひょうせつ):他人の著作から、文章や語句、思想などを部分的に盗用し、自分のもののように用いること。

■引用・出典・参考文献の意味と記載方法

用語 意味と記載方法
引用 他者の文章・情報を自分の文章に使うこと 【記載方法】本文中/自分の文章と区別し出典を明記
出典 引用・参照した情報の入手元 【記載方法】引用箇所の直後など/著者名・発行年・該当ページ
参考文献 レポートで使用・参照した文献の一覧 【記載方法】レポート末尾/著者名・書名・出版社・出版年

引用の種類と書き方例

大学レポートでは、他者の文章や情報の示し方として、直接引用と間接引用の2種類があります。

用語 意味
直接引用 元の文章を一文字も変えず、抜粋して引用すること
間接引用 元の文章を自分なりに要約して引用すること

直接引用の書き方

直接引用の書き方は、引用する文章の長さによって異なります。

短文の例:
大学生のアルバイトについて「大学入学以降、アルバイト経験のある大学生は89.0%(大学生の生活2026年版、2026年3月発行、P108)」と多くの学生が経験していることが分かる。

短い文章を直接引用する場合は、引用部分を「 」や“ ”で括り、本文中に記載します。引用文の後には、著者名・出版年・該当ページなどの出典情報を、大学から指定された方式に沿って示します。
なお、レポートの出典として適切なWeb記事などで著者名が明記されていない場合は、運営する企業名・組織名を著者の代わりに記載します。組織名も不明な場合は、記事タイトルを代わりに使用しましょう。また、発行年がわからない場合は「年不明」と記載し、その代わりにアクセスした日付(参照日)を明記します。

長文の例:
大学生がアルバイトをする理由には、経済的な理由以外にも、

  ”学生のうちに敬語マナー、接客などを通じての対人能力、校内以外の人間関係と出会いに期待する割合が20XX年以降より増加し(大学生の生活2026年版、2026年3月発行、P110)”

大学内のみでは得られない価値をアルバイトに見出している大学生も増えている。

引用する文章の前後を1行ずつ空けて独立させて記載します。引用部分は、大学から指定された書式に沿って字下げし、読者が引用だとすぐ分かるようにします。また、引用した文章の後に( )を付け、著者の姓、出版年、該当ページの順で出典を記載します。

間接引用の書き方

例:
大学生のアルバイトの頻度は、学年を問わず週2~3回が平均である一方、週1回の学生や週4回以上の学生も一定数いる、と述べている(大学生の生活2026年版、2026年1月発行、P111)

間接引用とは、原文の趣旨を変えずに自分の言葉で要約・言い換え、出典を示す方法です。「言い換えればよい」わけではなく、内容や結論を歪めることは認められません。著作権法上の「引用」と大学レポートでの呼称は同じではないため、教員の指示も確認しましょう。引用の後には( )をつけ、著者の姓、出版年、該当ページの順で記載します。

図表データや資料を引用する場合の書き方

国や企業が発表したデータや、書籍や論文内の資料を引用する場合は、本文に数値を記載する方法と、データをもとに自分で図表を作成し、出典を明記する方法があります。引用の後(図表の下)に著者の姓、出版年、該当ページの順で出典を記載します。

例:
タウンワークマガジンのアンケート調査(図1)によると、大学入学後にアルバイト経験がない大学生は、全体の11.0%だった。(株式会社 Indeed・タウンワークマガジン、2026年、「大学生でバイトをしない人の割合は?バイトしない理由や、メリデメ、就活への影響は?など」)
図1:学年別の大学入学後のバイト経験の有無
(株式会社 Indeed・タウンワークマガジン、2026年、「大学生でバイトをしない人の割合は?バイトしない理由や、メリデメ、就活への影響は?など」掲載データをもとに筆者作成)
//townwork.net/magazine/job_wpaper/st_trend/73913/

引用する際の注意点

引用する際には、以下の3点に注意しましょう。

  • 自分の文章と明確に区別して書く
  • 引用する内容を改変しない
  • 引用箇所が多くならないようにする

引用する際は、自分と他者の文章の境界があいまいだと剽窃(ひょうせつ)と疑われる可能性があるため、引用符(「 」)や字下げなどを使い、どこまでが引用かを明確に区別しましょう。
また、直接引用は一字一句変更せず、間接引用も「言い換えればよい」わけではなく、原文の趣旨や結論、ニュアンスを変えずに要約し、出典を明記することが原則です。都合のよい部分だけを切り出すと、著者の意図と異なる内容として伝わり、レポートの信頼性を損なう可能性があります。
さらに、レポート本体が「主」、引用部分が「従」となるよう、引用の割合は文章全体の2割程度を目安にし、多すぎる場合は担当教員の指示に従いましょう。

出典・参考文献の書き方

本文中では引用元が分かるように出典を示し、レポート末尾には、引用・参照した文献の詳細を参考文献一覧として記載します。
出典の書き方は、大学の指導などによって異なる場合があるので、大学または教授から指示があった場合にはそれに従ってください。以下は一例になります。

書籍の場合

著者名.書名.出版社,出版年,総ページ数.

例:
田雲花子.ジョブジョブ書.タウン出版,2026,200p

雑誌論文の場合

著者名.記事タイトル.雑誌名.出版年,巻数(号数),はじめのページ – 終了ページ.

例:
田雲花子.ジョブ史における働き方についての考察.ジョブジョブ誌.2026,42巻(3号),p 101 – 150.

新聞の場合

記事タイトル.新聞紙名.出版年月日.朝刊/夕刊.版.該当ページ.

例:
国内GDP、3年連続増加.田運新聞.2026-08-01.朝刊.p6.

ウェブサイトの場合

著者名.“ページのタイトル”.サイト名. 更新日付.入手先URL,(参照年月日).

例:
田雲花子.“ジョブ時代の新しい働き方”.ジョブジョブウェブ. 2026-08.https://[実在するURL],(参照2026-08-10) 参照した日付を記載するのは、ウェブサイトの情報は閲覧後に書き足されたり、削除される可能性があるためです。

引用と出典の書き方についてよくある質問

最後に、引用・出典・参考文献の書き方について、よくある疑問にお答えします。

出典を書けば自由に引用してもよい?

出典を明記しても、必要以上に長く引用したり、本文が「従」、引用が「主」になるような使い方は著作権侵害と見なされる可能性があります。引用は自分の考えを補強する根拠として、必要最小限の範囲で使用し、著作権を侵害しないよう注意しましょう。

引用文献と参考文献はどう違う?

引用文献は本文中で直接・間接引用した文献を指し、参考文献はレポート執筆にあたり参照した文献全体(引用文献を含む)を指します。参考文献の方が範囲が広い点が異なり、レポート末尾には参考文献としてまとめて記載するのが一般的です。

参考文献の著者が3人以上いる場合はどう書く?

著者が3人以上いる場合の省略方法は引用方式によって異なります。「ほか」や「et al.」を用いる場合もあるため、大学や担当教員が示すガイドラインを確認しましょう。

孫引きしてもよい?

孫引き(他の文献に引用された箇所をさらに引用すること)は原則NGです。誤って引用されている可能性や、原文の趣旨が変わっている可能性もあるため、必ず元の文献を確認し、原典から直接引用するようにしましょう。

※更新履歴:
2022年7月4日 初回公開
2026年8月21日

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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