蛭子さんに学ぶ「生きるのがラクになる」コツ
テレビ東京系「ローカル路線バスの旅」で再ブレイクして以来、何かと話題の蛭子能収さん。周りの目を気にせず言いたい放題やりたい放題なのに、なぜか人から憎まれない珍しい存在。
そんな蛭子さんの考えていることをカレンダーにした『生きるのが楽になる まいにち蛭子さん』が今話題を呼んでいます。このカレンダー、意外にも普段の生活や悩みに役立つ格言が多いんです。そこで今回は、カレンダーに収録されている格言のなかからバイトや学校生活に役立ちそうなものを紹介します!
「群れると上下関係が生まれてしまうから、嫌いなんですよね」
→誘われても断れる友人こそ本当の友人、と思えばラクになれる
バイト内のメンバー同士の付き合いが億劫…、ひとりでいる方がラク…そんな友達の輪やグループに入るのが苦手で困っている人へ。蛭子さん曰く「仲間が5、6人集まるとお互いの地位が決まって上の人が物事を決めるのがイヤ」だそう。自由の行動や自由を制限するぐらいなら友達なんていらない、とまで言い切っています。そして、誘われても断れる友達こそ本当に必要な人だとも。一緒にいて自分らしくいられる人だけそばにいればいい、そう考えられれば気持ちがラクになりますよね!
「勝ち組って、たまたま勝ちが続いているだけでしょ?」
→人生は長い、いつかどこかで逆転できる、と思えば気がラクになる
バイトで仕事ができなくて、できる人から怒られると落ち込みますよね。でも、それは一時のこと。ギャンブルの帝王、蛭子さんは「たまたま勝ちが続いている、たまたま負けが続いているってだけ」とバッサリ。生きている限り、どこで逆転するか分からないものです。確かに蛭子さんも50歳を超えてからどんどん仕事が増えてきた人。今、ダメだからって悲観することなく、いつか逆転できる時がくると思えばOK。蛭子さんみたいな遅れてきたブレイクがくるかも!
「人生の目的は死なないこと」
→目標のハードルを下げれば、毎日ラクな気分で過ごせる
バイトやサークルの先輩から「人生は一度きり、やりたいことを見つけよう」とか「人生をかけてする仕事」なんて言葉を聞くけど、自分はそこまでやりたいことが見つからない…と思って悩まなくて大丈夫。蛭子さんは「死んだら何もなくなっちゃうじゃないですか。だからこそ、その分、生きている瞬間が楽しいと思える」とのこと。確かに死んだら何もはじまらない! 今、生きている瞬間を楽しんでいることが一番大事なんですよね。楽しんでいたら、何か見つかるかもしれないですし。
「空気を読んでそんなにいいことあります?」
→周囲に過度に気を配るより、正直に生きたほうが断然ラク
バイト中や休憩時間に談笑しているとき空気を読みすぎて疲れている人は、蛭子さん流の考えを参考にしてみましょう。芸能界きっての空気を読まない男のイメージが強いですが、、その言い分には納得するところが多く、しかも深い! 「空気を読むってことは正直なことを言っていないわけでしょ。確かに、何でも正直に言うと怒られたりすることもあるけれど、それはその場だけで人生の中では正直に言ったほうがうまくいったことが多いと思います」。なるほど! その場を取り繕うのは簡単だけど、長い人生の中では正直に気持ちを伝えたほうが断然ラクですよね。
「人生には『前向き』だけじゃなく、『後ろ向き』も必要ですよ
→多少後ろ向きくらいのほうが失敗をラクな気持ちで受け止めやすい
バイトの現場でも学校でも、前向きやポジティブって言葉が良しとされているけれど、『前向き』という言葉は苦手と断言する蛭子さん。「前向きばかりだと疲れるし、失敗したらどうするの?って思う。自分の頑張りだけでうまくいかないこともたくさんある世の中。まったく予測もつかないことが人生には起こるんだから」。そんな時に前向きばかりだったらつぶれちゃいますよね。だからたまには後ろ向きのことも考えてOK。そのほうが失敗を受け止めやすいかもしれません。
いかがでした? あの飄々とした姿にはこんな考えがあったんですね。ちなみに蛭子さんはつらいことや落ち込むことがあったら「とりあえず寝る」そうです。みなさんもつらいときこそ寝てみてはいかがでしょうか?
文:中屋麻依子
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。