【自己分析にも◯】自分自身を知るために使ってほしい。棚卸しの新しい方法「マイノート」の取り方
「やりたいことが見つからない」「自分に向いている仕事が分からない」と悩んでいる学生の方は少なくないと思います。目標を見つけるにはまず自分自身を知ることは大事。でもどうすればいいのか、方法がわからないものです。
そこで自分の興味関心を整理する良い方法が「マイノート」。各種メディアでも引っ張りだこの整理収納アドバイザーとして成功されたEmiさんにその成功のカギとなったマイノートのつけかた、使い方を伺いました。
マイノートとは?
●「心のアンテナにひっかかったことぜんぶ」を書き留めておくノート
毎日の生活の中で「いいな」と、ピンときたことを何でも書き留めておくのがマイノートです。今日食べたもの、もらった手紙、素敵だなと思った写真や雑誌や新聞の切り抜きなど、ジャンルは問いません。「アンテナにひっかかったことぜんぶ」を「自由に」書き留めておくノート、それが「マイノート」です。書き続けていくことで少しづつ自分の好みや考え方の傾向に気づくはず。
いつ、どうつけていけばいい?
●時間や回数、ボリュームはお好みでOK。ただし記憶が残りやすい手書きで
マイノートをつける時、書く時間や場所の制限はありません。毎日でなくても構いませんし、何日かおきでもいい。もちろん1日何回書き留めてもOKです。ある日は小さいコラムだけ、ある日は雑誌の切り抜きをどーんと1P使って…など、ボリュームの大小にも、一切ルールはありません。
ただ、一つだけ守りたいのがスマホのメモやブログなどではなく、アナログのノートに書くことです。なぜなら、文字の雰囲気や写真や切り抜きを貼った感覚はアナログのほうが記憶に残りやすいから。後で見返した時、その瞬間が嬉しい気持ちだったのか、悲しい気持ちだったのかなど、文字の表情からも読み取ることができるからです。
長く続けていく方法は?
●いつ何を書いても自由とするのが長続きのコツ
私の場合は誰かに言われて嬉しかった「言葉」や、もらった「手紙」、ひらめいた「アイデア」や気になった「ニュース」なども手書きでちょこちょこと添えています。いつ何を書いてもOKとするのが長続きのコツ。ストレスなく続けられますよ。
活用のしかたは?
●自分の好きなもの、興味の方向性を探す
マイノートを数カ月続けてみるとだんだんと自分の興味がどこに向いているかわかるようになります。たとえば、洋服に関することをたくさん書いている、海外ニュースが多いなど、自分の関心傾向に気づくツールとして活用できます。
たとえば、アルバイト探しなら「やりたいこと」、「できること」、「求められていること」の3つの視点で、マイノートを見返していくと新しい発見があるかもしれません。
■グルメや洋服、街情報などが多いなら
トレンドにアンテナが立っているのかも。流行りのショップで働くと心地良く長続きするのかも。
■誰かからもらった言葉や、手紙が多いなら
人に興味関心があるのかも。接客や講師など誰かの役に立つ仕事なら、気持ちがみたされるかもしれません。
●気分が落ち込んだ時に元気をもらう
今は落ち込んでいたとしてもノートを見返すことで「自分も頑張ってる」「毎日気づきがたくさんあったんだな」と、振り返りをすることができます。ノートを見ているうちに自分の活動を客観的に見ることができ、自然と次の一歩を踏み出す元気がわいてきますよ。
空いた時間にささっとつけていくだけで、何が好きで、何を大事にする人間なのかが自然に見つかる、自分を知るためのノートがマイノートです。毎日のできごとが、今の自分を作っていることにつながっていると気づくツールとして、ぜひ使ってみてくださいね。
まとめ
マイノートは、考案者の整理収納アドバイザー・Emiさん自身がフリーランスとして独立する時にも使い、自分にぴったりの仕事に巡り合うきっかけにもなったといいます。
向いていること、好きなことがわからなくて悩んでいる、また将来のことをしっかり考えたいという人は、ぜひ活用してみましょう。
整理収納アドバイザー Emiさん
通販会社に勤務していた2008年にブログ「OURHOME」をスタート。その後、整理収納アドバイザー1級を取得し男女の双子を出産。2012年に整理収納のプロとして独立。現在は6名の働くママスタッフと共にOURHOMEを運営し活躍中。
■著書・メディア出演
書籍:「OURHOME 子どもと一緒にすっきり暮らす」ほか多数
テレビ:「あさイチ」「まる得マガジン」「助けてきわめびと」ほか多数
雑誌:「kodomoe」コラム連載中
WEBコラム:「関西電力」「ノムコム」コラム連載中
取材・文:中島典子
取材協力・撮影/ OURHOME(HP:OURHOME305.com Instagram:@OURHOME305)