池上彰、佐藤優に学ぶ! 新聞・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける秘訣
書評ライター、ホラノコウスケです。
「新聞くらい読みなさい!」
「就活に備え、ニュースを押さえておくように」
親や先生からそんなふうに言われたけど、実際には面倒だし、どうしたら良いか分からないし…、というあなた。
あの池上彰さんがどのように新聞やニュースをチェックしているか、気になりませんか?
本『僕らが毎日やっている最強の読み方 新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」(※)を身につける70の極意』は、
・池上彰さん(ジャーナリスト)
・佐藤優さん(作家、元外務省主任分析官)
という「知の巨人」が、どのように知識と教養を身につけているかを語っている本。
今日は本書から、あなたもすぐに真似できる、情報収集のポイントを紹介しましょう。
就活や、目上の方との雑談などにも、きっと役立ちますよ!
1.新聞は、朝ざっくり・夜じっくり。世の中の全体的な動きを把握できる
(中略)
一面から順にめくっていけば、政治、経済、国際情勢、そして文化やスポーツを含めた世の中の動き全体を、短時間でざっと俯瞰できる。その「一覧性」において新聞に優るものはないでしょう。
P.038
気になった記事は、あとでじっくり読む。
P.048
「新聞なんて読まなくても、ネットニュースで充分」と思っていませんか? たしかにネットニュースは便利ですが、見ようとするとどうしても情報が偏っています。
また、ついつい芸能・スポーツなど娯楽情報にばかり目が行ってしまうことも。ネットより新聞のほうが、世の中の動き全体を短時間でざっと俯瞰できるのです。
とはいえ、新聞を全て読もうと思ったら大変。池上さんは、朝は見出しを中心に新聞全体に目を通すことで、最新情報の概要を把握します。
さらに、その中で気になった記事だけを夜じっくり読むのです。
2.ネットは情報を鵜呑みにせず、他の資料で裏をとる
(中略)
佐藤 「グーグルは意外と効率が悪い」ことは、もっと多くの人に知ってほしいですね。同じように、最近は何でもウィキペディアの説明を見てわかった気になる人がいますが、ウィキペディアでは長らく私の出生地が間違っていましたからね。
(中略)
概要を押さえるには便利ですが、テーマによって内容の信憑性に非常にバラツキがあります。大切なことは、ほかの資料で裏をとること。
P.166
とても便利なグーグルですが、「ほしい情報を検索してもなかなか質の高い情報にたどり着けない」ということはよくありますね。個人のブログに書かれた内容を信じてよいのか分からないし、情報の鮮度も気になります。
また、ウィキペディアも要注意。誰でも編集できますから、その内容は正しいとは必ずしも限らないのです。
このように、ネットで得た情報を鵜呑みにするのではなく、プラスアルファ他の情報源から裏取りすることが大切ですね。
3.書籍は、電車など「移動時間に読む」
池上 NHKに通勤していた頃からの習慣です。往復で約2時間、朝から読み始めた本が帰宅するころ読み終わるので自宅で残りを読み、翌日は違う本をカバンに入れて家を出るというサイクルでした。
(中略)
年300冊以上は読んでいました。
(中略)
通勤時間の長い人は、絶好の読書タイムと考えてほしいですね。
P.249
あなたは電車の移動中、何をしていますか?
スマホでSNSチェック?
スマホでゲーム?
それも悪くありませんが、「電車では読書する」と決めると、意外と集中して読めるものです。週2冊でも読めたら、年100冊読めることになります。
電車では、本を開いてみませんか?
まとめ
2.ネット情報は信用せず、他の資料で裏をとる
3.移動時間に読書する
あなたがすぐにできそうなことは、どれですか?ぜひできることから実践して、本物の「知識と教養」を身につけましょう。
※この記事はタウンワークマガジンとガジェット通信で共同制作しました。
文:ホラノコウスケ(horano.jp) 企画:ガジェット通信