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2019年10月24日

社会に出てから伸びる人は”レア力(りょく)”を持っている!学生のうちから準備できることとは

レア力 就活 大学生 タウンワーク townwork今話題の書籍「レア力で生きる」。レア力とは、自分の「好き」を追求しながら、競争のない領域で生きていく力のことを指します。社会の多様化が進んでいく中で「人と違う強み」を武器にマジョリティから抜け出せば、自分が好きなことをしながら生きていくことができるはずです。

そんな「レア力」を提唱するスタディサプリ教育AI研究所所長であり東京学芸大学大学院准教授の小宮山利恵子さんに学生のうちに「レア力」を身に付ける方法を聞いてみました。

 

“レア力”とは、まだ競争のない「ブルーオーシャン」で活かせる知識・スキルのこと

「レッドオーシャン」「ブルーオーシャン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。「レッドオーシャン」とは血で血を洗うような競争の激しい領域を指し、「ブルーオーシャン」とは一定のニーズ(市場)があり、かつ競争相手のいない広い海のような領域を表しています。

少し前まではレッドオーシャンの中で競争に勝ち抜いた人が成功者と言われていましたが、テクノロジーが進んだ昨今では自分を表現する方法が増えてきたことで、個性や才能を生かしブルーオーシャンで活躍する人が多くなりました。

例えば「ラーメン評論家」はレッドオーシャンですが「クリームソーダ評論家」になるとブルーオーシャンです。「教育研究者」はレッドオーシャンですが、私のようにテクノロジー、AIと教育を結びつけて提唱する「AI教育研究者」だとブルーオーシャンになります。

学生時代はレア力の下地をつくるのに最適な環境。学生のうちにレア力を身に付けるために、以下の3ステップに挑戦してみてください。

 

1.自分が好きなことをリストアップする

レア力 就活 大学生 タウンワーク townworkまずは自分が好きなことや得意なこと、やっていて幸せに感じることをリストアップします。そして「なぜ好きなのか」「なぜ幸せに感じるか」までを書いてください。そうすると、自分がどんなことに興味があるのか、何をしているときが幸せなのかが客観的に分かってくるはずです。

 

2.好きなことを深掘りする+リアルな環境で体験する

レア力 就活 大学生 タウンワーク townwork好きなことがわかったら深堀りしてみましょう。深堀りといってもネットで調べたり、自宅で本を読んでいるだけではダメ。体験することが重要です。例えば、アニメが好きなら、アニメ好きの人が集まるコミュニティに参加したり、イベントに足を運んだりして動いてください。好きなことが「点」ならば、体験することで誰かとつながり「線」となって、コミュニティとして「面」になります。自宅と大学の往復が日々のルーティンになっているのなら、そのコンフォートゾーン(居心地のいい楽な場所)から抜けること。日々、同じことをしているのは慣れ親しんだ環境のため心地良いかもしれませんが、そこから抜けることで新しい自分を発見できます。半径5m以内の人間関係で終わらせないように!

新しい場所に行くのが怖いと感じる人も多いかもしれませんが、意外と受け入れてもらえるものです。新しい場所へ顔を出したからといっていきなり攻撃される…なんてことまずありませんから大丈夫。好きなことが一緒という共通項があれば、仲良くなるのも早いでしょう。もし、自分と合わないと感じれば、次回から行かなければいいだけです。

 

3.体験したらアウトプットして「自分の経験」にする

レア力 就活 大学生 タウンワーク townwork体験して終わりだとレア力は身に付きません。体験を発信することで自分の経験となるため、必ずアウトプットをすること。どんなにレア力があっても発信しなければ誰も気づきません。アウトプットはいわば種まきで、そこから芽が出て多くの人の目に留まり、新たなつながりが生まれます。半径5m以上の人間関係を築くためにもアウトプットは必要。

今はSNSでインプットと同時にアウトプットもできるので、体験して感じたことや考えたことをSNSやnoteなどで発信することを習慣づけましょう。ただ、アウトプットするにもポイントがあります。

もし、旅行が好きで旅の体験をアウトプットする際に、ただ食べたものの感想や行った場所の良かったところを書くだけでは人の興味を引き付けることができません。食べ物と紐づけて、なぜこの料理がこの土地で生まれたかなどのバックグラウンドが見えるような書き方をするなどひとつ「軸」を決めること。すると、その軸が個性になりレア力が鍛えられます。

アウトプットする際はただの自己満足で発信するのではなく、他者の目を意識してください。他人が見て為になること、自分が人に教えたいと思うことを発信するのが大切です。もしかしたら、アウトプットすることで批判や反論がくることを恐れている人もいるかもしれません。批判や反論は財産です。痛いところをつかれたとしても「確かにそうかも…」と素直に取り入れれば自分にとって大きなメリットになります。一方的な主観や感情で攻撃してくる人は無視してOK。一部のクレーマーを恐れて発信しないより、批判も反論も受け止めて発信するほうがのちのち、何倍も得をしますよ。

 

まとめ

学生時代にレア力を鍛える下地を作っておけば、今後、社会人として仕事をしたときも、人間関係においても楽に生きられるはず。まずは自分の好きなことを棚卸しすることから始めてみましょう。

 

小宮山利恵子 写真■プロフィール
小宮山利恵子

スタディサプリ教育AI研究所所長、東京学芸大学大学院准教授。著書に『レア力で生きる「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣』がある。

書籍:レア力で生きる 「競争のない世界」を楽しむための学びの習慣

取材・文:中屋麻依子

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