おせっかい、ウワサ好き…。パート先の人間関係にもう悩まない! 厄介なアノ人の対処法
ファミレスやスーパー、ドラッグストアなど、ママに人気の職場は、女性が多くて働きやすい半面、人間関係がめんどくさいことも……。そこで、ママ向けコーチング講座を開催し、ママ友とのつきあい方を指南してきた山崎洋実さんに、やっかいな職場の人間関係の対処法を教えてもらいました!
ママが知っておきたい、人間関係の法則とは?
「ママ友づきあいや職場の人間関係は、相談内容の鉄板といっていいほど。みんな悩んでいるのです。問題のまったくない職場はありません。転職したとしても、結局は仕事内容、人間関係で悩んでいるんですから」と言い切るのは、ママ向けの子育て講座などを開催している山崎洋実さん。
そもそも、どこにいっても気の合う人/合わない人がいるのが人間だそう。
「覚えておいてほしいのが、職場全員と仲良くできることはないということ。10人いたとして、気が合うのは2人程度で、6人は好きでも嫌いでもなく、たまにランチをいっしょにいける程度の浅いおつきあいの人、残る2人はもともとあまり気が合わない人。それが普通なんです。私は『宇宙の法則』と呼んでいるんですが、こういうものかと、知っておくだけでも気が楽になりますよ」。
では、全員と仲良くできないと知ったうえで、タイプ別困ったちゃん対処法を教えてもらいました。
(1)プライベートにズカズカ踏み込んでくる「がっつきさん」
夫の勤務先や年収、子どもの成績や進学先、プライベートなことを根掘り葉掘り聞いてくるタイプの人、いますよね。普通であれば「それ聞く?」と思い、戸惑うものですが……。
「そういう人には、ダイレクトに『いいませんよー、そんなことー』と笑いながらはっきりと断言しましょう。日本人は謙遜するので『そんなに高給じゃないですよ』などと答える人もいますが、これだと嫌味っぽくなってしまいがち。『年収はいいかもしれないけど、激務だし、出費も多くて……』などと、ちらりと弱味をみせる手は有効ですよ」
(2)余計なおせっかいも大好き「世話焼きおっかさん」
仕事のことからプライベートのことまで、いらぬアドバイスやおせっかいな口出しをしてくる人、いますよね。悪気はないだけに、やっかい度は高めです。
「そもそもおせっかい・アドバイスしてくれる人って、承認がほしいだけなんです。『なるほど、さすがですね』『参考になります、今度やってみますね』といったん受け止めて、右から左に受け流しましょう。Yes! と言っているようで、実は本心はNOだったりする。別に本当に実行してみるかどうかは、自分が決めればいいんです。こういうスルーする力、身につけておくと、どこでも役に立ちますよ」
(3)陰口とウワサ話が命!「ゴシップメーカーさん」
いつも人のウワサ話で盛り上がっているタイプ。一人で話しているものならよいけど、同意・共感させようとするからめんどうなことに……。
「ウワサが好きな人は、おしゃべりをしたいけど、自分の話をしても盛り上がらないから、ネタとしてウワサを好むんです。こういう人には安易に同意はしないこと。質問を質問で返すとか、自分の話をする、それとなく違うネタに変えるなどで対処しましょう」
(4)陰の支配者・お局タイプ「パート先の大奥さん」
社員並みに仕切っている、もしくは社員より権力があるなんて人いませんか? 自分の好きなメンバーで周囲を固定したがる傾向もあり、気に入らないと新人を受け入れない空気をつくることも……。
「この手の人は、甘えて、頼るのがいちばん。考えてみてください、かわいそうな人なんですよ。人を支配することでしか、自分のプライドを保てないという。とにかく思い切り頼ってみる、構ってあげるとすごく喜ばれるもの。積極的にあいさつをする、感謝するなどしていると、案外、面倒見のいい人だったりします」
(5)ナチュラル嫌味&いじわるな「ちくちく・ジメジメさん」
小さな失敗に嫌味を言ったり、恩着せがましいひと言を発するタイプ。残念ながらこういう姑根性ある人、今でも職場で健在だったりします。
「ちくちくタイプの人は、本当にソンしていますよね。そのひとこと、余計だよ! って私は心のなかで突っ込んでいました。言葉でひるませて攻撃したいだけ。この手の人には、ダメージを受けたそぶりを見せないで。人は打っても響かないと、あきらめて攻撃を続けてきません。落ち込まないように淡々とした姿を見せるといいですよ」
(6)感情の起伏がはげしい「勝手に嵐を呼ぶ女」
機嫌の良いとき、悪い時の差が激しいタイプ。ごきげんナナメのときは職場全体の雰囲気を悪くし、半径5mに不機嫌を撒き散らすことも……。
「本当にスルーに限ります。過度な影響を受けるだけ、時間のムダです。ああ、大変な人なんだ、また嵐がきたなと思って、台風が過ぎ去るのを待ちましょう。ネガティブな影響を受けるな、とはいいません。ただ、その人に振り回されてソンをするのは自分だと覚えておいて」
まとめ
話を聞いていると、まるで柳のように、しなやかにスルーする力が大切だと気づきました。
「繰り返しになりますが、いい人だらけ、自分にあう人しかいないパラダイスのような職場はこの世にはありません。苦手な人もいるし、機嫌の悪いときもある。それを上手にスルーできるのが大人ですよね」と山崎さん。
なるほど、適度にかわしつつ、楽しいパート生活を送りたいですね!
取材・文:嘉屋恭子/イラスト:腹肉ツヤ子
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