スマートフォン用サイトを表示

アルバイトや転職に役立つ情報が満載!最新のお仕事ニュースなら【タウンワークマガジン】

2023年12月04日

パートと派遣社員の違いとは? 働き方や待遇などの違いを解説

パート 派遣 タウンワークマガジン townwork

パートと派遣社員は働き方や雇用形態、条件や待遇面などさまざまな違いがあります。ここではパートと派遣社員の主な違いやそれぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

パートと派遣社員の違いとは

雇用形態/雇用主と就業先

パートと派遣社員は雇用主と働く先の関係性に違いがあります。パートは就業先に直接雇用されますが、派遣社員は派遣先の会社に雇用され、基本は別の会社で就業することになります。そのため、派遣社員の場合、仕事の指示は就業先から受けますが、給与の支払いや福利厚生などは、派遣会社のルールが適用されます。

契約期間

派遣社員は原則有期契約です。1回の契約期間は事務職などは3か月が多く、終了1か月前程度になると、更新の有無をお互いに確認します。ただ、労働者派遣法により、派遣社員が同じ職場で働けるのは原則として最大3年となっています。
一方、パートの中にも有期契約の人も多くいますが、こちらは更新上限の規定はありません。同じ職場に5年以上いると、本人が希望すれば無期契約に転換することができます。

仕事内容

派遣社員の仕事は、事前に業務範囲が定められ、募集の際に求めるスキルが提示されているのが一般的です。一方、パートもある程度、仕事内容は事前に書かれていますが、派遣の仕事ほどスキルを求められない求人も多く、未経験歓迎の求人も探しやすい傾向にあります。

給料

一般的に、スキルが求められる派遣社員の時給はパート社員より高いです。2023年10月度三大都市圏のアルバイト・パートの平均時給は1,177円、派遣社員は1,643円と400円以上の差があります。また、働く時間も派遣社員の方がフルタイムの仕事が多いので、月収は派遣社員の方が高くなりやすいです。
なお、派遣社員もパートも、時給制のため、祝日の多い月などは就業日数が減るので、月収に変動がある点は同じです。また、ボーナスや昇給チャンスが正規雇用よりも少ない点も同じです。

有給休暇

有給休暇はパートも派遣社員も条件を満たせば発生します。条件は、働き始めて半年以上経つことと、全労働日の8割以上出勤することの2つです。その条件を満すと働き始めて半年後から1年おきに有給休暇が発生します。有給の付与日数は、働いた日数や時間、年数に応じて変わります。

(参考)有給休暇の発生条件|日数、手当の計算方法など

社会保険

パートも派遣社員も、以下の5つの基準を満たせば社会保険に加入することができます。

1.週の所定労働時間が20時間以上であること
2.賃金月額が月8.8万円(*)(年約106万円)以上であること
3.雇用期間が2ヵ月を超える見込みがあること
4.以下の企業のうちのいずれかで働いていること
(1)従業員101名以上(厚生年金の被保険者数)の勤務先であること
(2)勤務先が国または地方公共団体に属していること
(3)従業員数が100人以下の勤務先でも、社会保険に加入することを労使で合意がなされていること
5.学生でないこと(※夜間や定時制など、学生でも加入できる場合もある)

(*)以下は1ヶ月の賃金から除外できる。
・臨時に支払われる賃金や1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金(例:結婚手当、賞与等)
・時間外労働、休日労働および深夜労働に対して支払われる賃金(例:割増賃金等)
・最低賃金法で算入しないことを定める賃金(例:精皆勤手当、通勤手当、家族手当)

現在は勤務先が従業員101人以上であることとなっていますが、従業員数は2024年10月に51人以上に拡大予定です。

(参考)パート・アルバイトの社会保険の加入条件とは?

 

パートのメリット

扶養内で働きやすい

パートは、1か月のシフトが、社員同等のフルタイムで働くことはなく、夫などの社会保険の扶養に入っている人でも扶養範囲内でのシフト調整に応じてくれるところが多いです。派遣にも週3日などの案件もありますが、全体的にはフルタイムの方が多く、扶養範囲にはおさまらない働き方になります。

好きな曜日や日数を選んで働きやすい

パートの仕事は、社員よりも短い時間、あるいは少ない日数でのシフト制がひかれ、働く日や時間を調整することが一般的です。そのため、自分の都合のいい時間帯や曜日を選んでシフト希望を出します。家事や育児などで忙しい人や、掛け持ちで働きたい人にとってはメリットといえるでしょう。

未経験OKの募集が多い

パートの仕事は、サポート的な役割だったり、繰り返しのルーティンワークが多い傾向にあります。そのため、未経験OKの仕事も豊富で、ブランクがある人も始めやすいものを見つけることができます。

職種や勤務場所の選択肢が多い

パートの求人は業種、職種、勤務先場所ともに選択肢が豊富です。「飲食の仕事にチャレンジしたい」「自宅の近くで仕事を探したい」「何かあればすぐ駆け付けられるよう保育園の近くで働きたい」など、さまざまな要望に沿った仕事が見つけられるでしょう。

長く同じ場所で働く選択肢がある

下部でも説明しますが、派遣社員の同一部署同一職種での就業期間の上限は3年間です。一方、パートは有期契約の場合でも更新期限の上限がないため、自分と雇用先の条件があえば働き続けることができるという違いがあります。

 

パートのデメリット

派遣社員に比べて時給が低い

パートは短時間労働で未経験OKの仕事が多いため、時給の相場はそれほど高くなく、一般のアルバイトの時給相場と同じくらいです。

自分でパート先を探す必要がある

パートは就業先との直接雇用のため、派遣社員のように紹介はしてもらえません。就業先が出した求人広告を自分でチェックして仕事を探す必要があります。

 

派遣社員のメリット

規模の大きい企業の案件紹介のチャンスがある

派遣スタッフで働く際は、人材派遣会社に、自分のスキルや勤務地、勤務時間、職種、職場環境などの希望条件を登録し、それに応じた案件を紹介してもらう流れになります。派遣会社にスタッフの派遣を依頼する会社は、一定の規模を持つ会社が多い傾向にあります。大きい会社では、OA事務や営業事務、コールセンターなどの不オフィスワーク系の仕事が多いのも特徴です。一定の経験やスキルがある人は、就業チャンスを得られやすいでしょう。

トラブル時は派遣会社が間に入ってくれる

派遣先で何かしらトラブルがあった場合、自ら就業先に相談しなくても、派遣会社に相談すればフォローしてくれたり、就業先への要望も派遣会社が交渉してくれる安心感もメリットの一つです。時給交渉なども必要に応じてしてくれます。

毎回、面接や履歴書の提出が必要ない

派遣社員は登録会に参加して、希望条件やスキルを登録します。その後、就業先を紹介して、顔合わせをしますが、履歴書や職務経歴書を改めて提出する必要はありません。その後も契約ごとに提出する必要はなく、最初の派遣会社への提出のみでOKです。

 

派遣社員のデメリット

派遣会社によって待遇が異なる

同じ派遣先なのにも関わらず、派遣会社が異なると時給が違うケースがあります。時給を上げてほしい場合は派遣会社に交渉するか、登録している派遣会社を変更するしかないので、最初に派遣会社に登録する際に、複数の会社に登録しておくと、時給や待遇などの比較検討ができるのでおすすめです。

家の近くの案件が見つからないことも多い

派遣社員を採用している会社は比較的規模の大きな会社が多く、所在地は主要駅近郊が多くなります。パートに比べて募集枠も少ないので、タイミングによって家の近くの仕事がなく、希望が叶えられないこともあります。

 

パート派遣とは

パートタイム派遣とは、パートと派遣のメリットをあわせた働き方です。派遣会社に登録し、給与は派遣会社から支払われる間接雇用で、派遣会社が提供する福利厚生を使うことができます。その上でパートのように週2~3回、1日3~4時間などライフスタイルに合わせて働くことが可能です。

 

※平均時給出典)リクルート ジョブズリサーチセンター
2023年10月度 アルバイト・パート募集時平均時給調査【三大都市圏(首都圏・東海・関西)】
2023年10月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査【三大都市圏(関東・東海・関西)】

※更新履歴:
2022年4月26日
2023年12月4日

早速バイトを探してみよう