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2016年08月09日

パート・アルバイト・派遣・契約・正社員の違いって? 法律や社会保険など特徴を徹底解説!


主婦は「パート」、学生は「アルバイト」と思われがちですが、これは企業が便宜的に使い分けている呼び名であり、両者に法律上の違いはありません。どちらも「労働者」であり、所定労働時間や所定労働日数などの条件を満たせば、正社員と同様に社会保険への加入や有給休暇の取得もできます。

派遣社員、契約社員、正社員の主な違いは雇用形態です。派遣社員は派遣元の会社に雇われ、勤務先に派遣されています。契約社員と正社員は勤務する会社から直接雇われますが、契約社員が期間限定なのに対し、正社員は期限なし、定年(定年が65歳未満の場合には、再雇用により65歳)まで働くことができます。派遣社員や契約社員は、契約期間が満了となると次の勤務先を探さなければなりませんが、その分、ライフスタイルに合わせて働き方を選べる利点もあります。

 
【目次】
1.パートとアルバイトの違いとは
2.法律上での「パート」と「アルバイト」の違い
3.「パート」や「アルバイト」でも一定の要件を満たせば社会保険加入できる
4.パート・アルバイトのメリット・デメリット
5.派遣社員のメリット・デメリットは?
6.契約社員と派遣社員はどう違う?
7.正社員のメリット・デメリット
8.雇用形態の違いを理解して仕事を探そう

 

パートとアルバイトの違いとは

まず、何となく使い分けられている「パート」と「アルバイト」という言葉の解釈についてご説明します。

「パート=主婦」と「アルバイト=学生」は、企業が便宜的に使い分けている呼び名

結論から言うと、パートとアルバイトに基本的な違いはありません。「パート=主婦」と「アルバイト=学生」は、企業が便宜的に使い分けている呼び名になり、どちらも基本的には、曜日や時間帯を自分で選んで働ける従業員のことを意味します。では、なぜ「パート」と「アルバイト」という別々の呼び名があるのかというと、募集する企業側が、「パート」=主婦向け、「アルバイト」=学生や本業のある短時間労働者向け、と区別しやすくするために分類しているというのが実情のようです。

 

法律上での「パート」と「アルバイト」の違い

・労働基準法では違いはなく、どちらも「労働者」
労働基準法で見てみましょう。
労働基準法では、雇用形態の区別はなく、パート、アルバイトのほか、正社員、契約社員、臨時社員などすべて一括して「労働者」と呼ばれています。パートやアルバイトであっても、フルタイムで働く正社員と同じ規定が適用され、労働時間や労働日数など一定の基準を満たしていれば、有給休暇の取得も可能です。

有給休暇の取得については、1週間の所定労働時間数や、所定労働日数により、通常の労働者と同じか、所定労働日数に応じた日数の年次有給休暇を付与することになっています。
このように、どのような雇用形態であっても、最低限の労働条件についてはきちんと法律で守られているのです。

・パートタイム労働法では「パートタイム労働者」
パートタイム労働法という法律では、パートもアルバイトも「パートタイム労働者(短時間労働者)」と定義されています。
パートタイム労働者とは、簡単に言うと「1週間の所定労働時間が、勤務先の正社員の所定労働時間よりも短い労働者」です。例えば、正社員の1週間の所定労働時間40時間に対して、1週間の所定労働時間が35時間の場合は、パートタイム労働者ということになります。

 

「パート」や「アルバイト」でも一定の要件を満たせば社会保険加入できる

パートタイム労働者も、以下要件を満たせば、社会保険(健康保険や厚生年金)の加入対象となります。

・最初の雇用契約が2カ月以内の期間の定めがある場合には、加入できないが、2ヶ月を超えることがわかった時
・1週の所定労働時間と1カ月の所定労働日数が、一般社員の4分の3以上であること

また、上記に満たない場合でも、下記を満たしていれば加入対象となります。

・1週間の所定労働時間が20時間以上
・月額賃金88,000円以上(*)(年収約106万円以上)
・継続勤務1年以上が見込まれること
・従業員数501人以上の企業(厚生年金の被保険者数)
・学生は除く

*以下は1ヶ月の賃金から除外できる。
・臨時に支払われる賃金や1ヶ月を超える期間ごとに支払われる賃金(例:結婚手当、賞与等)
・時間外労働、休日労働および深夜労働に対して支払われる賃金(例:割増賃金等)
・最低賃金法で算入しないことを定める賃金(例:精皆勤手当、通勤手当、家族手当)

「パート」と「アルバイト」が一般的に区別されている理由と語源
法律上はパートもアルバイトも違いはないのに、一般的には区別されて使用されています。それはなぜでしょうか。

◆パート
もともとパートは「フルタイム」に対する言葉で、「パートタイム」を略したものです。正社員のようにフルタイムで働くことが難しい主婦や子育てをしている女性の働き方として広まりました。そのため、「パートをするのは主婦」というイメージが定着しています。

◆アルバイト
アルバイトは、「勤労」を意味するドイツ語「Arbeit」から生まれた言葉です。明治時代の学生が、学費や生活費を賄う仕事をするときに「アルバイトをする」と表現したことから、学生が勉強のかたわら働くことを指すようになりました。

 

パート・アルバイトのメリット・デメリット

パートやアルバイトで働く際のメリット、デメリットについてお伝えします。

◆メリット
1.自分の都合で曜日・時間帯を選べる
最大のメリットは、働く曜日や時間帯を自分の都合に合わせて自由に選べることです。子育て中の主婦や学生など、家庭や学業と仕事のバランスをとりたい人にとっては、働きやすい雇用形態といえます。

2.求人が多い
未経験で応募できる案件も含め、求人数の多さや種類の豊富さもメリットです。長期から短期、オフィスワークから体を動かす仕事、人と接する機会の多い仕事から一人で黙々と作業する仕事まで、業種・職種ともに幅広い選択肢がそろっています。
また、正社員の募集をしていない会社で働きたい場合に、パートやアルバイトとして勤務し、スキルを積んでから正社員登用されることを目指すという方法もあります。

3.仕事を掛け持ちできる
正社員と違ってダブルワークを認められることが多く、曜日や時間を調整すれば、複数の仕事を掛け持ちして収入アップを図ることができます。ただし、企業によっては就業規則で同時期に同業他社で働くことは禁止されている場合があります。

4.短期の仕事がある
イベントの仕事で1日だけ、お中元やお歳暮の時期だけなど、短期の仕事があることも魅力です。空いた時間を有効活用できます。

5.辞めやすい
正社員に比べると、業務内容にそれほど大きな責任を負わされることが少ないため、辞めやすいケースがほとんどです。ただし、アルバイトやパートであっても、急に辞めてしまうとシフトが回せなくなるなど迷惑がかかるので、1カ月以上前には退職の意思を伝えることも必要です。

◆デメリット
1.正社員に比べて収入が低くなる場合がほとんど
正社員と同じく、1日8時間働いたとしても、パートやアルバイトの時給や日給だけで正社員の月給を上回るケースは少なくなります。

2.昇給や賞与に期待できない
パートやアルバイトも昇給することもありますが、正社員の昇給に比べると限定的です。また、賞与の支給もないか、あっても金額は少ないケースがほとんどです。

3.手当や福利厚生面で不利
交通費が支給されるパートやアルバイトはたくさんあります。しかし、住宅手当などの手当類や福利厚生面での支援が受けられる企業は少なく、正社員に比べると不利と言えます。

4.安定感がない
シフト制で働く場合、毎月の収入が安定しづらく、社会的にも不安定な立場として見られることが多くなります。ただし、学生のアルバイトについては、就職前の学生期間のみということもあり、立場上不安定に見られるということはありません。

5.仕事内容が限られている
任される仕事が限定的になる場合が多くなります。そのため、幅広い業務に携わってみたい人、責任の重い仕事をしてみたい人にとっては、物足りなさを感じるかもしれません。

派遣社員のメリット・デメリットは?


自分のスキルを活かして派遣社員として働いている人も大勢います。登録型の派遣社員の場合には、人材派遣会社に事前に登録して、派遣先が決まると雇用契約を結び、その会社が契約している企業に派遣されて働きます。一方、常勤である正社員等として雇用する労働者を、派遣先で働く同意を得て、派遣するようなケース(派遣業の許可を得ている企業に限る)もあります。ここでは、登録型の派遣社員の働き方とメリット・デメリットについて紹介します。

派遣社員とは

派遣社員が雇用契約を結んでいるのは派遣元である人材派遣会社。給料を支払うのは派遣元で、適用される福利厚生も派遣元のものです。一方、業務に関する指示は派遣先の企業から出され、それに従って仕事をすることになります。

派遣社員のメリット・デメリット

派遣社員という働き方にもメリットとデメリットがあります。

◆メリット
1.ライフスタイルに合わせて働ける
派遣社員の最大のメリットは、ライフスタイルに合わせて働けることでしょう。その理由は、人材派遣会社に派遣社員として登録する際に、勤務地や働きたい曜日・時間など、希望の勤務条件を申告することで、派遣会社はその条件に見合った仕事を探してくれるというシステムになっているからです。
例えば、「昼間は派遣で働いて、夜は資格を取る学校に通いたい」「家庭の事情で週3日だけ、自宅の近くで働きたい」など、自分の都合に合わせて仕事を選びやすく、単発の仕事もたくさんあります。

2.希望の仕事ができる
希望の仕事に就きやすいこともメリットです。
正社員の場合は「会社」という枠での雇用になるため、必ずしも希望の職種に就けるとは限りません。事務職が希望なのに営業職に配属されることもあります。その点、派遣社員は、会社ではなく「仕事内容」に合わせて派遣されるので、職種のズレはありません。
活かしたい経験やスキル、希望の職種がある場合は、登録の際に申告しましょう。

3.自分に合った仕事に変更できる
登録の際に希望を出し、その通りの職場に派遣されたものの、実際に働いてみたら「会社が合わなかった」、あるいは「仕事内容が合わなかった」という場合もあります。派遣社員は会社ではなく仕事単位で派遣されますので、会社が合わなかったら他の会社に変更してもらえるかもしれませんし、仕事内容が想定していたものと違っていた場合は、別の案件に変更することも可能な場合もあるでしょう。ただし、正当な理由がなく、自分のわがままで変更ばかりを繰り返すと、信用を失うことになるので、変更したい場合はそれ相当の理由をきちんと用意して願い出るようにしましょう。
いろいろな職種にチャレンジしながら、自分に合った仕事を探せるのは派遣社員のメリットです。

4.トラブルは派遣会社がフォロー
派遣先で指示された業務内容や労働条件が事前の説明とは違っていた、パワハラやセクハラに遭遇したなど、派遣先でトラブルがあった場合は、派遣会社に相談すればフォローしてくれます。そのため、おかしいと思ったことはきちんと相談できる窓口がありますし、派遣先で一人、不利益を強いられて心細い思いをする心配はありません。

5.憧れの企業で働くチャンスがある
派遣社員の場合、正社員ではなかなか募集のない有名企業や、マスコミや音楽業界など、憧れの企業で働けるチャンスがあります。企業のなかには、3年間派遣される見込みがある場合に、直接雇用の可能性を提示してくれるケースもあるので、将来的に憧れの会社での就職を目指している人にとってはうまく利用したい仕組みとも言えます。

◆デメリット
1.交通費は自己負担となることが多い
派遣の仕事の場合、一般的に交通費の支給はないことが多くなります。時給に交通費分を含めて高めの設定にしている案件もありますが、距離が遠くなればなるほど交通費がかかり、収入は少なくなってしまいます。仕事を選ぶ際は、交通費も含めて考えるようにしましょう。

2.賞与がない
派遣社員には、基本的に賞与がありません。そのため、時給は高めの仕事が多くても、年収ベースで考えると、正社員を上回るケースは少ないかもしれません。

3.重要な仕事を任されにくい
派遣先の企業にとって重要な仕事、やりがいのある仕事は任されにくい傾向にあります。正社員と同じように、第一線で仕事をしたいという人は、物足りなさを感じるかもしれません。

4.社会的信用が正社員より低い
派遣社員が派遣先企業で働けるのは法律上、最長で3年と決まっています。
これは企業が無制限に派遣社員を雇い続けることを認めず、3年たったら正社員化させることを促すのが狙いでした。しかし、現実的には派遣社員に「3年たてば、今の仕事を辞めなければならない」という状態になる可能性が高く、その分、社会的な立場や信用が正社員より低く見られる傾向があります。

契約社員と派遣社員はどう違う?


契約社員と派遣社員は、どう違うのでしょうか。契約社員のメリット・デメリットを見ながら派遣社員の働き方と比べてみましょう。

契約社員とは

契約社員とは、1年あるいは半年など、働く期間を契約で定めて企業に雇われる社員のことです。法律上、1回に契約できる期間は最長で3年。60歳以上の方や専門知識を持ったエキスパートなどの場合は、最長5年まで勤められることもあります。

契約期間が終わったら、契約は終了。その後、契約更新となるかどうかは、そのときの会社の状況や、契約社員としての実績、本人の持つスキルなどさまざまな判断で決まります。

契約社員のメリット・デメリット

契約社員にも、メリットとデメリットがあります。契約社員の求人に応募する前に、しっかり把握しておきましょう。

◆メリット
1.雇用契約に自分の意思を反映させられる
契約社員としての働き方は「雇用契約」で取り決めを行いますが、労働時間や労働条件、仕事の内容などに、話し合いにより、自分の意思を反映させやすい点はメリットです。
例えば、正社員の勤務時間が9時~18時であったとしても、交渉により10時出社の契約にすることも可能な場合もあります。

2.残業せずに定時退社できる
契約内容にもよりますが、基本的には残業をせずに定時退社できます。もちろんサービス残業をする必要はありません。
ただし、契約で残業を命じられることもあるなどの取り決めをしている場合は、残業しなければならない時もあります。

3.転勤がない
正社員は転勤を命じられることがありますが、契約社員には転勤が無いことが多いです。家庭の事情などで転勤ができない人には、適した働き方といえます。転勤の有無は、就業規則と雇用契約書で確認しましょう。

4.正社員より高い収入を得られることも
専門的なスキルを見込まれて採用され、正社員以上のパフォーマンスを発揮した場合、正社員以上に高額の収入を得られる可能性もあります。
正社員は、会社として発生する雑多な業務もこなさなければなりませんが、契約社員であれば、スキルに特化した業務だけに取り組み、相応の収入を得ることも可能です。

5.退職の意思を伝えやすい
契約満了時には、契約の更新について会社側と話をする機会があります。もし会社から更新の意思を示された場合でも、本人が辞めようと思っているのであれば、その場で契約期間満了日での退職の意思を示すことができます。

◆デメリット
1.長く働くことができない
最長の契約期間が法律で定められているため、自分がやりがいを感じている仕事であっても、会社が契約更新の意思を示さない限り、働き続けることはできません。更新されないと、契約が終了するごとに新たな職場を見つけなければならず、その点はデメリットといえます。ただし、平成25年4月1日以降に開始した労働契約からは、契約更新により同じ会社に5年を超えて継続雇用されますと、無期雇用に転換希望できる権利が発生します。必ずしも正社員に転換できるとは限りませんが、申し出をすれば、有期雇用から無期雇用に転換できます。無期転換した場合の労働条件や申出の方法などは、お勤めの会社の就業規則でご確認ください。

2.退職金や賞与がない
大手企業の中には契約社員に賞与を支給するところもありますが、多くの会社では支給されません。また、退職金も出ないことが多いです。そのため、月収は正社員並みにあったとしても、年収ベースにすると格差が出てしまいます。ずっと契約社員で働く場合、老後の生活設計については、自分なりに計画を立てて貯蓄をしておく必要があるでしょう。

3.社会的に不安定な立場に見られやすい
契約には期間があるため、無期限で雇用される正社員に比べると、社会的な身分は不安定とみられる場合もあります。
自分は契約を継続するつもりでも、会社側が更新を見送れば、その時点で失業してしまうという不安も、常につきまといます。

契約社員と派遣社員の違い

契約社員と派遣社員の違いは、雇用契約を結ぶ先です。契約社員は働く企業と直接契約をしますが、派遣社員が契約をして雇われるのは派遣会社です。

お給料は?
派遣社員は基本的に時給制の場合が多く、契約社員は月給制や年俸制のところが多く見られます。どちらが良いかについては一概に言うことはできないので、気になる案件があれば月給や年収に換算してみて比較してみましょう。

交通費は?
派遣社員には交通費の支給がないことが多いのに対し、契約社員には基本的に交通費が支給されます。ただし、会社によって対応が異なりますので、仕事を始める前に交通費支給の有無を確認しましょう。

契約終了後は?
派遣社員の場合は、派遣先との契約が終了したら、派遣会社が次の仕事を準備してくれます。派遣される会社が変わるので、まったく同じ仕事をするというわけではないですし、空白期間が一切生じずに次の仕事に就けるかどうかはわかりませんが、自分で仕事を探す必要がありません。
一方、契約社員は、勤務先との契約が終了した時点で、職を失うこととなります。次の仕事も自分で見つけなければなりません。

社会保険や福利厚生は?
契約社員は、勤務先が社会保険や福利厚生の管理をしますので、勤務先の規定が適用されます。一方、派遣社員の場合は、派遣会社の管理下に置かれるので、派遣会社の社会保険や福利厚生を利用できます。

正社員のメリット・デメリット


最後に、正社員の働き方について見ておきましょう。正社員にもメリットもあれば、デメリットもあります。

正社員とは

正社員は「正規社員」ともいい、会社の規定に従って直接雇用され、なおかつ雇用期間に定めがない労働者を意味します。法律上、「正社員」「正規社員」という定義があるわけではないですが、会社は正社員として雇った人を、基本的には終身雇用で定年(定年が65歳未満の場合には、再雇用により65歳)まで働くことを前提としています。
一方、雇われた側は、業務命令に従わなければなりません。異動や転勤を命じられ、自分のやりたい仕事ができなくなることもあります。

正社員のメリット・デメリット

正社員として働く場合のメリットとデメリットをまとめてお伝えします。

◆メリット
1.長期間働ける
契約期間という概念がないので、最長で定年(定年が65歳未満の場合には、再雇用により65歳)まで働くことができます。会社が経営不振に陥らない限り失業の心配がなく、安定性があります。

2.昇給や昇格の機会がある
正社員の場合、昇給や昇格の機会が年に複数回ある場合もあります。企業によっては、年功序列制をしいているところもあり、勤続年数が増えると、役職や給与が上がっていく場合も。派遣社員や契約社員にはないメリットです。

3.社会保険や福利厚生、手当が受けられる
社会保険、福利厚生やその他手当てが受けられる点も大きなメリットです。社会保険はパートやアルバイトでも所定労働時間や所定労働日数などの条件を満たせば加入できますが、そのほかの福利厚生を全て受けられるとは限りません。正社員の場合は、会社によって違いますが、住宅手当、扶養手当、通勤手当、資格手当など各種手当を受けることもあります。会社の福利厚生を全面的に利用できるのも正社員ならではの特権です。

4.賞与が出る
会社の業績にもよりますが、年俸制の会社など一部を除き、多くの会社で賞与の支給があります。月給以外のまとまった収入が得られる点は、他の雇用形態にはないメリットです。

◆デメリット
1.異動や転勤がある
正社員として働く場合、避けられないのが人事異動や転勤です。時には海外、それもほとんど日本人のいないところへの転勤を命じられる可能性もあります。また、部署異動については、研究職で入社したのに、営業部へ異動するというケースもあります。金銭的にも社会的にも会社が手厚く守ってくれますが、業務命令には従う必要があります。

2.責任が重い
正社員一人ひとりが会社を代表している存在です。そのため、バイトやパート、契約社員や派遣社員などほかの雇用形態の人に比べると、任される仕事にはより重い責任が伴います。

3.会社の就業規則に従わなければならない
一般的には正社員とパート・アルバイトで就業規則を分けている企業が多く、正社員向けの方が多くの規則があります。休日や勤務時間などは、会社が定めた就業規則を守って働くことを求められ、仕事の掛け持ちや副業についても就業規則で禁止している企業が大半です。

4.長期の休みが取りにくい
契約社員や派遣社員の場合、契約期間満了後、次の契約開始までを自分で決めることができるので、数ヶ月休業期間にして旅行や留学することも可能です。正社員の場合は、数ヶ月単位で休みを取らせてもらえる会社は稀で、長期旅行や留学をする場合は、退職せざるを得ないケースがほとんどです。

雇用形態の違いを理解して仕事を探そう

パート、アルバイト、派遣社員、契約社員、正社員と雇用形態にはさまざまな形があり、どの働き方にも一長一短があって、「これが良い」と一概に決めることはできません。選択肢は複数ありますので、自分の適性、将来設計を見据えた上で、働き方を選ぶと良いでしょう。収入を優先するのか、プライベートな時間の確保を優先するのかなど、自分にとって最も大事なことは何かという点を軸に考えてみてください。働きたい業界や会社があれば、まずパートやアルバイト、派遣社員で働いてみて、正社員登用や直接雇用を目指すという方法もあります。
それぞれのメリットとデメリットを理解し、自分に合った働き方を見つけましょう。

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