自己紹介の仕方OK・NG例|好印象を与える方法と文例(会社・バイト・パート先別)
就職、転職や人事異動、バイトやパートなど新たな職場では自己紹介を求められることが多くあります。職場での自己紹介は、自分のことをわかりやすく簡潔に伝えることが重要です。この記事では、自己紹介の仕方やコツを話す内容と文をOK、NG例交えながら解説します。
長さは1分程度で簡潔に
自己紹介の長さは、1~2分以内で話せるよう簡単なメモでまとめておくといいでしょう。1分間に話す適切な文字数はおよそ300字と言われているので約300~600文字程度で用意しておくのがいいですね。
話すときは、顔をあげて、明るく大きな声で。緊張すると早口になりがちなので、できるだけゆっくりと、周囲のスタッフ1人ひとりの顔を見ながら話すと、落ち着きのある印象を残すことができます。
会社や職場で好印象な自己紹介の項目と例文
新入社員の入社時、会社・職場の異動、転職、研修など、社会人の自己紹介の目的は、自身のことを知ってもらい、その後の仕事を円滑にすることにあります。入社や異動前の経歴など、実際に仕事をするようになった時、会話のきっかけとなるような印象に残る話題を簡潔にいれると良いでしょう。笑いやウケを狙う必要はありません。
自己紹介の項目と話す順番
自己紹介で話すことは、以下の内容と順番をテンプレとしておさえておくといいでしょう。
①現在の所属
②氏名
③人となりがわかる項目
④意気込み
「人となりがわかる項目」は以下から2~3項目を組み合わせて話します。趣味がない場合は、得意なことや出身地、現在関心のある事柄など、話題が広がりそうなもの、興味をもってもらえそうなものを入れておくとよいでしょう。
・経歴(出身大学や学部、前部署、前職など直近の経歴)
・出身地や現住地など、その土地への思いやいいところ…
・仕事上の得意分野
・趣味、特技、ハマっていること
・現在の関心事(引っ越ししたい、ランニングを始めたい…)
・子どもやペットなど、家族に関すること(子どもが生まれたばかり…)
新入社員の着任初日での挨拶例
大学では写真部に所属し、週末は電車や高速バスにのって撮影遠征をしていました。よく撮影していたのは風景写真と料理の写真です。仕事でも地域に根ざした料理の知識が活かせたらと思っています。社会人一年目で至らないこともあると思いますが、目の前の仕事ひとつひとつ真剣に取り組み、早く仕事を覚えていきたいと思います。精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」
まず、自分の名前を伝え、次に、学生時代の話などを交えると印象に残りやすくなります。自己紹介時に大学名や学部をいうか言わないかは、半々程度のようです。また、趣味は好きなことというだけでなく、趣味を通じて得たものや、その経験を仕事に活かしたいという意欲につなげられると前向きな印象になります。最後は仕事への意欲、取り組む姿勢を簡潔にまとめて、締めくくります。
転職や異動初日の挨拶例
転職や異動初日のあいさつは、経験やキャリアについての紹介を多めにとりましょう。まず冒頭で名前と新しい所属を伝えます。新入社員や若い世代と並んで自己紹介をする場合は、余裕があれば「あまりフレッシュさはありませんが」など、和ませるひと言を入れるのも手です。続けて、今までの経験やキャリアを伝えると同時に「新たな気持ちで頑張りたい」など、意欲をアピールしましょう。また、真摯に学んでいく、勉強していきたいという思い、心意気を伝えると、誠実な人柄が伝わります。趣味やプライベートについては軽くふれる程度でいいですが、人柄がわかるような話題をあげておくと、後日の会話につながるかもしれません。
バイト・パート先で好印象な自己紹介の例
アルバイトやパートの出勤初日に職場での自己紹介を求められた場合は、1分よりも短くても問題ありません。好印象になるには、無理して面白くする必要はなく、「頑張ります」という意気込みを伝えることが大切です。話す項目は、以下を参考にしてみてください。
・学生のアルバイトの場合
挨拶+氏名+年齢(学年)学校名など+バイト経験+意気込み
・パートの場合
氏名+家族構成や住んでいるところ+仕事の経験+意気込みなど
学生バイトの自己紹介の例
パートの自己紹介の例
その他、バイト先・パート先での初日の挨拶や服装などマナーも確認しておきましょう。
バイト初日から入社後のマナー
新学期、大学やサークルでの自己紹介のコツ
バイト先だけでなく、大学やサークルの新学期など、新たな場で印象に残る自己紹介の方法はこちらの記事を参考にしてみてください。
新学期、自己紹介が苦手なあなたへ。「マインドマップ」で15分だけメモすれば上手くいく!
これはNG!嫌がられる自己紹介とは?
自己紹介で印象を悪くすると、その後挽回するのは大変です。ここでは、自己紹介のNGポイントとその対策についてお伝えします。
話しが長く、要領を得ない
自己紹介は長々と自分の話をする場ではありません。自分は面白い話をしているつもりでも、周囲からみれば興味がないことかもしれません。また、ダラダラと長い話は、「考えがまとまらない人」という印象になってしまいます。どんなに長くても3分を目安に、簡潔・明瞭を心がけましょう。
「えーと」「あのー」などが多い
話し方のクセで、「えーと」「あの~」「その~」などが、短時間に何度も出てしまうと、聞いている方は耳ざわりに感じるものです。「人前で話すと緊張する」「あいさつが苦手」という人は、あらかじめ自己紹介の内容をスマホや紙のメモにまとめ、声に出して練習をしておくといいでしょう。数回でも繰り返していくとだんだんと上達します。
苗字しか名乗らない
職場での自己紹介は、フルネームで名乗るのが一般的です。きちんと姓と名を伝えましょう。めずらしい名字や名前の場合は、「〇〇と書いて〇〇と読みます」というように、漢字表記と合わせて紹介するだけで、印象的なネタになります。
ネガティブな発言をする
ビジネスシーン、しかも初めての人が多い自己紹介のシーンで、あえてネガティブな発言をする必要はありません。後ろ向きな発言・自虐ネタは聞いた人が反応に困りますし、雰囲気に水を指すことも。仮にふれるとしても、「正直に申し上げて器用ではないのですが、意欲がありチャレンジしたいと思っていました」などと、文脈の後半でフォローし、前向きな方向でまとめましょう。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。