バイト面接の合否フラグとは? 採用担当者に聞いた不採用サイン
バイト面接中に面接官の仕草や発言を聞いて「これは落ちたかも…」「受かったかも」と…という不採用サイン。本当にあるのでしょうか。そこで、アルバイトの採用経験者に、思わず出したかもしれない合否に関わる不採用サインについて聞いてみました。
面接で思わずしてしまった不採用サイン
バイトの面接中に「これは落ちたかも」と思う瞬間があったとしても、必ずしもそれが不採用サインとは限りません。ですが、つい面接中に出てしまうものもあります。ここでは、大学生のアルバイトの採用経験者に、思い返せばしてしまった不採用者に対する面接不合格・不採用サインで多かったものを紹介します。
面接を早く切り上げようとした(29.5%)
不採用が頭をよぎると、突っ込んだ質問や説明をせず、気づけば面接時間が早く終わってしまう、ということにつながります。面接の時間だけでは分かりません、バイトの面接時間は20~30分程度が一般的のところ、極端に早いと「不合格…?」ということもありえなくはないようです。
採用後の流れを説明しなかった(21.0%)
採用後の説明がなかったからといって、不合格とは限りません。ただ、入社の際の事務手続きの説明など、入社後を想定した具体的な話をされた人は、合格サインの可能性は高くなります。
応募者の回答に追加で質問しなかった(18.7%)
バイトの面接の進め方は、基本的に、面接担当者が応募者に質問していく流れが一般的です。応募者の返答に対して、追加で質問がない、「なるほど…」「そうですか…」など反応が薄い、回答をメモしないなど、全体的に反応が薄い時は、残念ながら不採用フラグが立っている可能性があります。
勤務開始可能日を聞かなかった/聞き忘れた(18.0%)
バイト面接での定番の質問の一つが「いつから働ける?」という勤務開始可能日の確認です。うっかり聞き忘れて、内定連絡の際に聞き直すこともありますが、不採用サインが立っている人には、聞くことをしなかったという採用担当者もいます。シフト希望を突っ込んで聞かれなかったなど、他の質問への反応が鈍い場合は、不合格のサインと受け取れそうです。
応募者の質問にする回答が適当になった(16.3%)
こちらから質問したのに、回答が適当だったり、そっけなかったりする場合も合格している確率は低そうです。これが該当する採用担当者は、あわせて「追加の質問をしなかった」と答えている人も多く、面接での質問が、全体的に淡々と進んでしまった場合は、応募者への関心が薄いサインと言えます。
応募者の顔や目を見なかった(16.0%)
面接では、お互いに顔や目を見て話すのがマナーですが、相手への関心が薄くなると、無意識のうちに応募者の顔や目を見る回数が減ってしまう人がいます。これだけで、ダメだった…とは判断できませんが、ついやってしまった人もいます。
「最後にご質問は?」を言い忘れた(14.6%)
バイトの面接では最後に「何かご質問はありますか?」と聞かれます。しかしながら面接中に不採用かもと思うと、最後の質問を言い忘れたという担当者もいます。「最後に質問は?」「他に何か聞きたいことはありますか?」と聞かれなかった場合には、逆にこちらから「質問させていただいてもよろしいでしょうか」と意欲を見せると、採用側の反応が変わるかもしれません。
バイトでの不採用理由で多いものとは
さらにアンケートでバイトでの不採用理由を聞いたところ、特に多かったのは「シフトの条件の不一致」「面接での第一印象の悪さ」「働く意欲を感じられない」でした。
シフト条件が合わない
バイトの求人情報には、「週〇日~」「シフト応相談」などと、特に入って欲しい曜日や時間が詳しく書いてないことも多いです。そこで、面接で具体的な希望シフトを聞くと、バイト先と応募者の希望が合わないこともよくあります。解決方法としては、面接前の日程調整や応募の段階で、募集するシフト条件を事前に聞くことができると、面接前にお互いのミスマッチを防ぐことができます。
身だしなみ・態度・挨拶などのマナーが悪い
シフトや仕事が合う人でも、第一印象が良くないと、採用に至らないケースが多いです。第一印象を左右するのは、服装などの身だしなみ、受け答えなどの態度、最初の挨拶などがあります。
身だしなみは面接前に整えることもできますし、態度や挨拶も、少しの意識で変えることができます。
※参考:第一印象を良くするテクニック
働く意欲を感じない
面接での受け答えで、働くことへの前向きさが伝わらないと採否に影響する場合があります。「早く仕事を覚えたい」、「できるだけ長く働きたい」など意欲を伝えたり、「何分前に出社すればよいか」など実際に働くことを意識した逆質問をすると、印象を良くすることができます。
面接で合格の可能性があるサインやフラグとは
不合格サインと合格サインは裏表の関係です。ここからは、採用担当者の不合格サインの結果を元に、合格の可能性のある人に出しやすいサインやフラグについて考えてみます。
<合格の可能性が高い合格フラグ>
- シフト希望を詳しく聞かれる
- 最短でいつから働けるかを聞かれる
- 仕事内容を詳しく説明される
- 入社後の流れの説明がある
- 掛け持ち先はあるかを聞かれる
- 他社の応募状況を聞かれる
シフトの希望を「この日はどう?では、こっちは?」などと細かく聞かれたり、「この仕事はできそう?こっちならどう?」と提案されたり、全体的に応募者への関心が高いことを感じる質問を複数されると、合格への可能性が高まります。他にも、他のバイト先の応募状況や掛け持ち先があるかの確認も、合格フラグのサインの可能性があります。
面接で合格するためには事前準備が大切
バイトの面接には事前準備をして臨むと採用率はアップします。求人情報をよく見て、面接でよく聞かれる質問の答えは、予め整理し、可能なら答え方を練習しておくのがおすすめです。バイト先が店舗なら、事前に店に行って、スタッフの様子や店に来るお客さまの年齢層などを下見しておくのも良いです。
事前準備をしておくと直前になって慌てずに済み、余裕をもって面接に臨むことができるでしょう。
※更新履歴:
2023年10月6日
2024年10月2日
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