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2021年10月20日

「学生時代、最も力をいれたこと(ガクチカ)」でバイト経験をアピールする方法

履歴書 面接 就活 対策 タウンワーク就職活動の面接で聞かれることが多い「学生時代、最も力を入れたこと、通称ガクチカ」にバイト経験を話す人も多いと思います。ここでは、自分のアルバイト経験を就活で効果的にアピールする方法について解説します。

ガクチカで、面接官は何を見ているのか

ガクチカの質問を通して面接官が見ていることは、取り組んだ内容そのものよりも、問題へ取り組む姿勢や行動、人柄などの特徴を見ています。それにより、学生が実際に仕事を任せたときにどんな姿勢で仕事に取り組みそうか、自社の社風に合いそうかを見ています。では具体的にどのようなことを見ているのか、詳しく解説していきましょう。

自社で活躍できそうな人材か(将来性)

企業は、学生には即戦力としてではなく、経験を積むことで実績が出せる人材かを見ています。そのため直接的に仕事に直結するスキルや経験よりも、例えば、普段からのコミュニケーション能力や課題解決力など、仕事をする上で欠かせない姿勢を持っているかを見ています。

長く働いてくれるか(持続性)

アルバイト経験の長さは、面接官にとって忍耐力や持続性を調べるひとつのポイントです。現在、大学卒業者の30%以上が卒業後3年以内に離職している状況で、多くの企業は長く持続的に働いてくれるような人材育成に悩んでいます。
(参考:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00003.html

困難や試練を糧にできるか(自己成長性)

面接官は、過去の結果よりもそれを解決するためのプロセスに興味を持っています。入社後、初めての仕事での困難や苦労など高い壁にぶつかった際にどう乗り越えるのか、学生の時に経験した苦労の経験を通して、「困難な業務でも前向きに取り組めるのか」「どのような行動で乗り越えるのか」「そのあと自分で学びを得られるのか」などを見ています。

 

アルバイト経験を効果的に伝えるための方法

働くことに直結するアルバイト経験は、アピールに有効に使うことができますし、面接官にとっても自社の考えと合うか判断しやすくなります。ここでは、アルバイト経験を効果的にアピールするための方法を解説していきます。

アルバイト経験とエピソードを書き出す

まずは、すべてのアルバイト経験を書き出します。長く続けたアルバイト、短期や単発で経験したアルバイトなど、細かいものまで洗い出します。
次に、そのアルバイトを選んだ理由を書きます。仕事に興味があった、将来の仕事へつなげたい、お金を稼ぎたいなど、その時の心理を振り返ります。
さらに、そのアルバイトの経験の中で、印象に残った出来事などを思い出してください。感動したこと、辛かったこと、苦労したことなど、なるべくたくさんのエピソードを書き出してみましょう。

<書き出し方の例>

■コンビニバイトの例
選んだ理由:家の近所、よく利用していた、コンビニの仕事に興味があった
エピソード:覚える仕事が多くて大変だった、レジ金を間違えたことがあり、店長に怒られて悔しかった、納品と接客が重なるときは忙しくて大変だった、品出しよりもレジで接客の方が楽しいと思った …など

■カフェバイトの例
選んだ理由:接客がしてみたかった、カフェの雰囲気が好き、同世代のバイト仲間がほしくて
エピソード:接客が楽しかった、バイト仲間がたくさんできた、混んでいるときにお客さんを待たせてクレームがくることもあり辛かった、コーヒーの種類と淹れ方を覚えることができて、家で家族にふるまったら喜ばれた …など

一番印象深いエピソードを探す

書き出したエピソードの中から、特に印象に残るエピソードをいくつか選び、肉付けをしていきましょう。自己PRにつなげやすいのは、具体的な成果につながった成功体験、あるいは自分なりの学びがあった失敗談があります。
肉付けする際は、「成功要因・失敗原因」が、コミュニケーション面、協調性、計画性、継続性など、「仕事に取り組む姿勢」によるものかを考えていくと自己PRにつながるものが見つけやすいです。また、成功・失敗した結果が、数字や人からの評価、資格やスキルなどが具体的に示せるものがあれば、それも書き出します。

<追加していく観点>

成功・失敗体験から見えた自分の強み 協調性・コミュニケーション能力・営業力・柔軟性など
数字で見える成果 アルバイト歴・アップした時給・売上・目標件数など
応募先で役立つ成果 資格取得・商品知識・技術向上・企業理念など

 

エピソードから自己分析・自分の強みを探す

自身のエピソードに肉付けできたら、そこから応募先企業に向けてアピールできる強みを探していきましょう。

例えば、飲食店や居酒屋バイトはコミュニケーション能力や協調性、臨機応変な対応力などをアピールするといいでしょう。塾講師や家庭教師は、コミュニケーション能力のほか、問題を分析して改善する課題解決力がアピールできます。多岐に渡る業務をこなす必要のあるコンビニバイトであれば、幅広い業務への対応力や観察眼、発見力としてアピールしやすいでしょう。
さらに、バイトリーダーを任された経験がある人は、現場統率のリーダーシップだけでなく責任感やストレス耐性などもアピールできます。

アルバイトの職種ごとの具体的なアピール例は、こちらの記事も参考にしてみてください。
【実例つき】就活の自己PRで使ったアルバイトとアピールポイント

 

面接で上手にアピールするためのコツ

エピソードから自己分析ができたら、あとは文章にして相手に伝えるだけです。オリジナル感のあるリアルな言葉で、面接官の心をつかみましょう。

ガクチカ文章化の際に押さえたい項目

バイト経験をガクチカとして文章化する際は、以下の項目を順番に構成すると、厚みのある文章になります。なお、このポイントだけ押さえておけば、アルバイト経験だけではなく、学生時代に打ち込んだ研究、スポーツ、趣味など、他でも応用できます。

<文章化するときに押さえたい項目>
・担当した仕事内容
・最も印象的なエピソード
・エピソードでの起きた課題や問題点
 └解決のためにした工夫や行動と結果
 └失敗した自分なりの原因分析
・自分の強み・自分なりの学び

面接で伝えるときのポイント

面接で伝える時は、エピソードの部分は声に感情を込めるなど抑揚をつけると、面接官にあなたの真剣さが伝わります。また、自分を良く見せるために、話を盛ったり嘘をついたりするのは避けましょう。エピソードも長くなりすぎないよう、1分以内で話せるように簡潔にまとめておきましょう。

<面接で伝えるときのポイント>
・ハキハキと元気に話す
・嘘はつかず、事実を伝える
・ダラダラとしゃべりすぎないよう注意する
・他の学生の発言もしっかり聞く

 

アルバイト経験のアピール例文

ここでは2職種の例文を紹介します。上記の「文章化するときの5つの項目」に沿って、項目ごとに作成してからひとつの文章につなげると、まとまりのある文章になります。

カフェスタッフの例

「私は大学1年の時から、カフェスタッフとしてアルバイトをしていました。バイト開始から1年後にバイトリーダーを任され3年間続けています。任された当初は、バイトスタッフが思い通りに動いてくれず、リーダーとして指示をそれまで以上にしていたのですが、やればやるほどうまくいかず悩んでいました。それまでは人に相談しないタイプでしたが、ある時、バイト歴が自分と同じくらいの仲間に相談し、テーブルの担当分けや声掛けのルールなど、アイディアを出して実践した結果、少しずつお店が回るようになりみんなで達成感のある仕事ができるようになりました。この経験を通し、仕事はみんなで作り上げるもので、同じ目的を持っていれば助けてくれる仲間を作ることができることを学び、社会人になってもこの姿勢を大切にして仕事に従事したいと考えています」

オペレーターの例

「私は1年間ほどオペレーターのアルバイトを経験し、そこでは1時間に15件ほどお客様対応をしていました。初めのうちは、商品のクレームを受け、気持ちが落ち込むことが何度もありましたが、クレームに対して、お客様が納得できる説明方法と、目標件数をこなすためにも、長引かせずに納得いただく言い方を自分なりに考えました。クレームに対しては、パンフレットを調べたりベテラン社員の方に指導を受けたり、商品知識や対話力を高めました。また、自分だけでは対応できないクレームに対しては、お客様に自分の知識不足を謝罪し、上司に指示を仰ぎました。この経験を通して、相手のニーズに応えるためには正確な情報収集と分析力が必要であると学びました。御社でも目標達成とスキルアップを人一倍頑張ります」

 

アルバイトのエピソードが就活の武器になる

アルバイトも、立派な社会経験です。面接官は学生時代のアルバイト経験から、あなたの社会性や能力を判断しようとしています。そこで、自分の強みや頑張りを裏付けるアルバイトでのエピソードを用意するのです。バイト経験から学んだこと、成長したこと、不足していることなどを探し出し、そこに応募先企業の理念や求められることにマッチするオリジナルエピソードを完成させましょう。具体的な数字やリアリティのあるエピソードなら、面接官はあなたの活躍をよりイメージしやすいでしょう。

※更新履歴
2017年12月25日公開
2021年10月20日最終更新

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