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2022年08月26日

面接での職務経歴の説明│どう話す?転職が多い場合は?何分?(例文あり)


転職の面接でよく聞かれる「職務経歴」。面接では、履歴書や職務経歴書に書いてあることを繰り返し読むのではなく、相手が知りたいことを踏まえて、上手にアピールしていきましょう。

職務経歴を面接で聞く理由

転職の場合、事前に職務経歴書を提出しているケースも珍しくありませんが、面接で経歴の説明をしてもらうことで、求めるスキルやスタンスがある人材なのか、あるいは、説明能力などを見ようとしています。

  • 一連の職務経歴の確認をするため
  • 職務経歴書に書いていない詳細情報を知りたいため
  • 要点を押さえるて伝える力を見るため

 

職務経歴を説明するための事前準備

アピールしたい職務経歴を選ぶ

職務経歴は、基本的に所属したすべての会社を説明することが原則ですが、面接で説明する際は、所属したことのみ簡単に触れる経歴と、役割や実績を詳しく説明する経歴と緩急をつけることが大切です。そのため、重点的に話す自己PRになる経歴を選ぶことから始めます。

例えば、営業職に応募する場合、未経験でも飲食・販売・接客などの経験があれば、「商品やサービスを売る」「お客様と接する」といった共通点を見つけ、応募職種に活かせる経験をアピールしましょう。

具体的な仕事内容や実績を話す

アピールしたい経歴を決めたら、その経歴の中での立場(役割)や、担当していた仕事の規模・責任範囲や成果を具体的に数字などを用いて実績を合わせて回答できるとよいでしょう。
売り上げなどの実績がなかったとしても、担当していた業務の量を説明することで答えましょう。例えば、お客様の人数や案件の数などで業務の内容を具体的に示せるとよいでしょう。

下に回答を考える際の項目を挙げておきます。

・具体的な仕事内容(規模や難易度もあれば)
・組織の中での自分の役割
・成果や身についた能力(数字があればベスト)
・成果を出すために心がけていたこと

 

職種別|職務経歴の答え方の例

販売職から営業職に転職する場合

<回答例>
「携帯電話の販売スタッフを3年間経験してきました。地域に密着した店舗のため、リピーターを増やすことが大切だと考え、お客様への丁寧な対応を心がけました。お話しできたお客様には名刺を渡ししたり、DMを送ったり顧客との関係性づくりに力を入れました。そのおかげで、2年連続個人売上の目標を達成し、今期からは売り場チーフを任されています。現在はスタッフ5名のマネジメントとフロアレイアウト、売上や予算管理なども行っています。丁寧な顧客対応と目標に対する責任感は御社の売り上げにも貢献できると思っています」

販売スタッフと営業職は、提供する商品は違っていても、「お客様に良いものを提供する」という共通点があります。例文のように、お客様への丁寧な対応や関係性づくりは営業へも活かせる部分です。異業種に転職するときは、職務経歴から共通点や類似した要素を見つけ、できること・やりたいことを力強くアピールしましょう。

飲食店スタッフから事務スタッフに転職する場合

<回答例>
「私はコーヒーショップでチーフを3年間務めています。スタッフ15名のシフト作成・勤怠管理のほか、売上・客単価・人件費などはエクセルで管理し、本社への報告はワードで作成していました。また、店内に掲示するメニューやキャンペーンのチラシなども作成し、本社から「お客様に伝わりやすく売上に貢献している」と評価されました。事務職は初めてですが、PCのスキルは身についています。几帳面な性格で、細かいチェックも得意です。接客業で身につけた臨機応変な対応力やコミュニケーションスキルも御社で活かせると考えています」

事務職では、書類作成やデータ入力などに必要なPCスキル、数字やデータなどのミスをしない正確さや緻密さが求められます。異業種から転職する場合は、事務職にも必要なスキルや経験をピックアップしてアピールするといいでしょう。具体的に伝えることで、応募先の企業で活躍できる人材であることをアピールしましょう。

その他|職務経歴の答え方Q&A

自己紹介と職務経歴の違いは?

自己紹介は面接の導入として、その人の印象を見る為のものです。氏名、経歴の要約、意気込みなどなどを伝え、より詳しく実績なども盛り込んで話す職務経歴に比べて、よりカジュアルな質問です。

詳しくはこちら:【転職の面接対策】印象に残る自己紹介のポイントと回答例

転職回数や職務が多い場合はどう伝えるべき?

転職回数が多いとどこまで遡って伝えるべきか悩まれると思いますが、古い経歴をすべて詳しく伝える必要はありません。
まずは一通り経歴を簡潔に伝えたうえで、応募先が求める経験やスキルに関わる内容を重視して、伝えるとよいでしょう。

<多い職歴を省略する例>
「学校を卒業後、ファミレスやイタリアンレストランなど飲食業界のホールを経験し、今の会社は3年前に転職しました。(応募先に関係する仕事経験を具体的に話すのはここから)」

アピールする事が思い浮かばない場合は?

同じ職種での経験がない場合、今までの仕事を作業単位に切り分けて振り返ると、その組織での自分の役割や使っている能力が整理され、アピールできる経験が見つけやすくなります。

例えば、事務職から販売職、もしくは販売職から事務職に転職する場合の共通点の探し方の例を見てみましょう。

<事務職と販売職の共通点の例>

事務職の作業と役割
作業:「書類作成などでのPC操作・電話やメール応対」
役割:「周囲のサポートによる円滑な立ち回り」
必要な能力:「PCスキル・察する力・コミュニケーション能力」

販売職の作業と役割
作業:「接客・会計・品出し・在庫管理・発注」
役割:「お客様に良いものを提案する、売上の上がる商品管理」
必要な能力:「お客様ニーズを察する力・好感のあるコミュニケーション能力」

2つの職種の共通点:
「察する力・コミュニケーション能力が必要な仕事」

このように、作業や役割、必要な能力で分解していくと、実作業以外にも人と接する、周囲に協力する、期限・時間・ルールを守る、提案する、計画する、目標を達成する、コツコツ努力する、最後までやり抜くなど、必ず何か共通点が見つかります。
面接では、その共通点を応募先に貢献できる職歴としてアピールすることができます。

※初回公開:2021年9月18日

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