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2024年02月09日

転職理由・退職理由の答え方|好印象を与えるには?思いつかない場合の対処法も(例文付)

転職理由 退職理由 転職 面接 townwork タウンワークマガジン中途採用の面接でよく聞かれる質問に「転職理由」がありますが、人間関係や給与、仕事への不満の場合、そのまま伝えると印象が悪くなる場合があります。体調不良などの仕方のない理由も含め、好印象となる伝え方や回答例を紹介します。

面接で「転職理由・退職理由」を聞かれる理由

転職理由や退職理由は、もっとも率直に、自分の仕事に対する姿勢がポジティブな面もネガティブな面も出やすいものです。
面接で転職や退職理由を聞く意図は、その人が仕事上で何を大事にしている人か(仕事内容、組織風土、働き方など)を判断するためです。転職後も活躍してもらえる環境を自社で用意できるか、あるいは、前職と似た理由で退職する可能性があるのかなどを見極めようとしています。

転職理由・退職理由の答え方のコツ

転職理由や退職理由の答え方で重要なのは、志望動機も含めて一貫性があること、前向きな印象を与えことです。そのコツを解説します。

ネガな理由でもウソはつかない

転職理由が人間関係や給与、残業など待遇への不満などネガティブな理由な場合でも、全くのうその理由を話すのは良くありません。ネガティブな理由は、「前向きな表現に言い換える」か、「客観的な状況説明に留める」ことで、不平や不満のような印象を避ける工夫が大切です。

ネガな理由を伝えるなら状況説明をする

理由によっては、面接で説明が必要なものもあります。その際は、現職や前職の不満や愚痴、悪口にならないよう、具体的に自分が置かれた状況を客観的に伝えるようにします。また、そこから改善するために、自分が行ったことがあれば加えるとなお良いです。
例えば、「1人辺りの担当顧客数が50社。定型のヒアリングシートを作成して状況把握の効率改善は工夫したものの、丁寧な応対が難しい」、「組織全体1~2時間の残業が常態化し、業務効率を改善しても帰りにくい雰囲気」など、客観的に伝わる工夫をします。

志望動機とセットで一貫性を持たせる

転職理由や退職理由は、志望動機と合わせて話すことも多いため、一貫性のある内容にするとまとまりやすく、前向きな締めにしやすくなります。
例えば、成果が評価されづらいのが理由だった場合、「個人の成果が見えやすい環境で自分の力を試したく、接客から販売職への転職を志望しました」など、きっかけはネガティブな転職理由だったのが、前向きな印象に代わります。

転職理由が思いつかない…どうする?

うまく転職理由にまとめられない人は、状況整理から始めます。転職や退職を考えたきっかけ、それによって自分の仕事やプライベートにどういう影響があったのかを書き出します。その結果、自分が仕事や会社に求めるものが見え、ポジティブに言い換えるヒントが見えてきます。

 

転職理由・退職理由の好印象な答え方(例文)

ここからは、主にネガティブな理由別に、前向きな好印象に言い換える方法を例文付きで紹介します。

人間関係のストレスが理由の場合

<回答例>
「前職では個人の業績が重視されており、チームで協力して成果をあげる風土がありませんでした。私は学生時代にバレーボールをやっていたこともあり、チーム一丸となって目標を達成することに喜びややりがいを感じるタイプなのだと改めて気がつきました。御社ではチームワークが重視され、協調性のある人材を求めていると募集要項で拝見しています。この会社なら、自分の強みをもっと発揮し、貢献できると考え転職を決意しました」
<回答例>
「今の職場では、6名1チームで書類作成や経費精算などの事務業務を協力して進めており、一通りの業務をできるようになりました。ゆくゆくは学生時代に勉強した簿記も活かして、会計の経験を積みたいのですが、経験のある社員がいるため、現職では異動するチャンスがありません。そこで未経験でも会計を募集している御社に応募しました」

いじめ、パワハラ、職場の雰囲気が悪かったなど、「人間関係」が原因で転職活動や退職する人は少なくありません。しかし、客観的な状況説明がないまま伝えると、「コミュニケーションが足りなかったのでは?」「ストレス耐性が低い?」と正しく伝えられない可能性があります。
人間関係が原因の場合の転職理由は「より良い人間関係の職場を求めて」「仕事の幅を広げたいので」と言い換えることができます。例文のように「チームワーク」「協調性」「仕事のチャンスがほしい」などのキーワードを使って、最後は、志望理由に変えて伝えましょう。

給料など待遇の場合

<回答例>
「今の営業では、3年間で2回、前年比120%の目標達成をしました。ただ、年功序列で給与が決まるため、年収はほとんど変わりませんでした。私は新卒の就職活動の際、やりがいを重視し、待遇面についてはあまり深く考えていませんでしたが、年齢を問わず成果を重視する御社の経営方針を知って、その理念にとても感銘を受けました。そして、そういう環境でもっと自分の力を伸ばしてみたくなったのです」

給与制度は、会社によって異なります。年齢や年次を重視する会社もあれば、成果を重視する会社もあり、給与制度には、その会社の経営方針や企業理念が反映されています。ただ単に「給料が安いので転職したい」ではネガティブな印象を与えるかもしれませんが、「成果を重視する企業理念に共感した」「評価制度のある会社でもっと成長したい」、あるいは「難しい仕事にもチャレンジしたい」といった説明により、仕事に対する前向きな意欲が伝わり、ポジティブな印象を与えることができます。

シフトや労働時間や残業など環境の場合

<回答例>
「シフト制のドライバーを5年間続けてきました。車を運転する仕事にはやりがいを感じており、今後も長く続けていきたいと考えています。ただ、子どもが成長するとともに勤務時間について考えるようになりました。妻がパートに出るようになり、帰宅が遅くなる日もあります。今の自分には、時間が不規則なシフト制より、勤務時間が決まっているルート配送ドライバーのほうが安心して仕事に打ち込めると考え、転職を決意しました」
<回答例>
「前職の家電量販店はシフト制の勤務でしたが、忙しい時はシフト通りに勤務終了することが難しく残業となっていました。上司とも相談しましたが改善されず、退職を決意した次第です。御社は労働環境の改善を積極的に行っているということを拝見し、店舗でのスタッフも生き生きとした接客をされているのが印象的でした。ぜひ私も仕事に集中できるよう生活を整え、御社の利益に貢献していきたいと思っております」

労働時間や残業量、給料、通勤時間や休みが少ないなど、ワークライフバランスへの不満がある場合には、前職の不満を述べるのでなく、生活環境の変化を転職理由として伝える方法があります。子どもが生まれた、妻や夫の生活が変化した、収入を増やす必要が出てきた、転居した…など、やむを得ない転職・退職理由はネガティブな印象を与えません。応募先の仕事に対する熱意も示し、志望意欲を力強くアピールしましょう。

体調不良が理由の場合

<回答例>
「体調不良が原因で、前職を短期間で退職しました。仕事に打ち込むあまり、体調管理がしきれていませんでした。この件で改めて、健康や体調管理の大切さに気づきました。今は医師から完治したと言われており、問題なく仕事に取り組めます。今後も体調管理には十分注意し、仕事に打ち込んでいきたいと考えています」

退職理由が体調不良だった場合は、そのまま伝えても問題ありません。ただし応募先に不安を与えないように今は回復していること、医師の確認を受けていることを併せて伝えるといいでしょう。体調不良の原因が前職の労働環境にあったとしても、そのまま伝えると、前職への批判的な発言はネガティブな印象を与えかねません。自身の体調管理について反省を述べ、健康や体調に対する意識が高まったことを伝えましょう。

会社都合で退職せざるをえなかった場合

<回答例>
「勤めていた事業所が閉鎖され、退職することになりました。私自身は営業目標を達成していたのですが、会社の業績が悪化したことが原因でした。今回の件を通じて学んだことは、人材育成の重要性です。若手の営業力をもっと高めることができていたら、会社全体の売上も上がり、業務縮小という結果にはならなかったと思います。御社は教育制度に力を入れていると伺っています。私自身の営業力はもちろん、人材育成のスキルも高め、御社の利益に貢献していきたいです」

業務縮小などによって自分の意思に反して退職や契約終了をした場合は、やむを得ない退職理由と言えるでしょう。会社都合の退職は、そのまま伝えても問題はありません。その職場で学んだこと、今後のキャリアビジョン、応募先の企業にどのように貢献できるかなどを伝えて、退職理由よりも志望理由が印象に残るように力強い自己PRをしましょう。

仕事が物足りない場合

<回答例>
「英語を使う仕事をしたいと考え、転職を考えるようになりました。今は経理として給与計算や経費精算、請求書の作成などを行なっています。その一方、学生時代に海外留学の経験があり、国際交流に関わる仕事に興味があったので、プライベートで英語の勉強もしていました。経理として身につけたスキルと、語学や海外留学の経験を活かした仕事をしたいと考え、貿易事務の仕事を志望しました。生涯の仕事として高い専門性を身につけ、御社の発展に貢献したいと考えています」

仕事が物足りない、もっと面白い仕事をしたい。これは一見ポジティブな転職理由のようですが、「何を物足りないと感じ、それを得ることで次の会社でどう貢献していきたいのか」をしっかり伝えないと、「物足りないだけでまた退職するのでは」という懸念を抱かせてしまう事があります。
面接では、現職や前職の不満という「過去」ではなく、志望先の企業に転職したいと考えた「未来」について熱意をこめて伝え、ポジティブな理由の転職という印象を与えるように意識しましょう。

短期間で辞めてしまった場合

<回答例>
「前職のレストランは店長補佐として入社いたしました。当初○○店での勤務と聞いていたのですが、近隣の3店舗を行き来し、メンバーのマネジメントも担当することになりました。私はひとつの店舗でじっくりメンバーやお客さまに向き合いたいと考えており、その旨を本部にも掛け合いましたが、状況は変わることがなく、やむなく退職を決意いたしました。御社は店舗ごとのカラーを大切にしていて、スタッフの雰囲気もとてもいいと感じます。私もその店舗のやり方にじっくり向き合い、ゆくゆくはスタッフの育成にも大きく関わっていきたいと思っております」

短期間で辞めた仕事がある人の場合、面接担当者が気にするのは、「うちでもすぐ辞めてしまうのではないか?」ということです。短期間で仕事を辞める理由としては、入社後の勤務条件のミスマッチや仕事内容のミスマッチ、会社の社風のミスマッチなどが挙げられると思いますが、そこは正直に伝えつつ、「仕方なく退職を決断したが、本当は長く勤めたいと考えている」ということを伝えましょう。また、その経験を踏まえ、より自分のやりたいことや労働条件などを明確にしたことを話し、「長く続けられるよう深く考え慎重に選んでいる」ということが伝わるようにしましょう。

転職回数が多い人の面接対策|退職理由・志望動機・自己PRの回答例

会社の将来性に不安を感じたため

<回答例>
「今の会社は1年前に経営者が変わり、それまでは若手社員の意見もきちんと吸い上げてもらえる風土がありましたが、現在の社長は大変ご自身の理想が強く、以前のように意見を言える空気はなく、このままでは自分のやりたいことを実現するのは難しいと感じました。御社は、年齢に関係なく社員一丸でアイデアを出し合ってさまざまなサービスを展開している企業と拝見しました。御社のような会社で私も新たなことにチャレンジしていきたいと思い退職を決意しました」

会社の将来性への不安は、悪口にならないよう特に言葉に気を付けながら状況などの事実を伝えましょう。社長の方針や業績への不安は、自身の望む社風ややりたいことに言い換えて、応募先企業で実現したいということを合わせて伝えます。その際に、この不安要素が応募先企業に当てはまらないことをきちんと確認しておくのがポイントです。

家庭の事情により退職した場合

<回答例>
「前職は不動産会社の営業担当として働いていましたが、半年前に母親が腰を痛めてリハビリが必要となり、病院への送迎や家事を行うため退職いたしました。数か月間のリハビリの結果、母は現在日常生活が送れるまでに回復しております。御社の賃貸カウンター業務は前職での不動産の知識を生かして頑張りたいと思っております」

退職の理由が、育児や介護など、家族の世話のためであったことも、隠さずそのまま伝えましょう。ただし、応募先に「同じ理由で辞めてしまうのでは?」と不安に思われないよう、改善した、または改善する予定など現状と、勤務時間などの希望があれば正直に伝えておきます。その上で、頑張りたいという意欲も合わせて伝えるといいでしょう。

仕事が合わなくて辞めた場合

<回答例>
「人と話すのが昔から好きだったのと、PCなど電子機器に興味があり、カスタマーサポートとして働いておりました。機器を使用するお客様の悩みやご不満を解決する仕事にやりがいを感じておりましたが、解決するだけでなく、より深くお客様に関わり、良いものを提案できる営業の仕事に就きたいと思うようになり転職を決意しました。不動産業界は初めてですが、お客様の人生に寄り添った提案をしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします」

仕事が自分に合わないと感じて辞めた場合、仕事内容が合わないのか、社風が合わないのか、労働環境が合わないのか、合わない原因を具体的に考えてみましょう。仕事内容が合わず、職種や業界を変えたい場合は、その職種や業界に転職することでどのようなプラスがあるかを具体的に伝えます。仕事が辛いとすぐ辞める人という印象にならないよう、説得力のある理由と、新たな会社で頑張る意欲を合わせて伝えましょう。

※初回公開:2019年9月18日、更新履歴:2021年10月13日、2024年2月9日

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