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2024年08月26日

転職のブランク(空白期間)とは?半年・1年以上など期間別の不利にならない理由と伝え方

転職の面接では、前職を辞めてから半年以上の空白期間(ブランク)があると、その理由を聞かれることがあります。体調不良や家庭の事情、資格取得などの理由のほか、転職活動が長引いて…という人もいるかもしれません。ここではブランクについて質問する採用担当者の意図や、聞かれたときの答え方を解説します。

ブランク期間があると不利になる?

面接担当者は、ブランク期間をとった理由や過ごし方を聞くことで、応募者の仕事へのスタンスや即戦力となれる人かどうかを判断しようとしています。一般的には、1~3ヶ月程度なら、気にしない企業も多いようですが、半年以上になると、回答内容によっては選考に影響が出る場合があります。以下のポイントと例文を参考に、予め答え方を考えておきましょう。

面接で答えるときのポイント

面接でブランク期間について聞かれたら、嘘は言わず、どのように過ごしていたのか正直に話しましょう。その際に、ブランク期間で得られた学びなど、自身にどんなプラスの効果があったかを合わせて伝えます。きっかけは何となくのブランク期間だったとしても、後から振り返り、自分の言葉で意味があったことを伝えられるとポジティブな印象になります。

 

ブランク期間があっても印象が悪くならない理由と回答例文

転職活動が長引いていた場合

転職活動がうまく進まずに長引くケースは多くあります。何もしていなかった、ダラダラしていたという印象にならないよう、転職活動中に考えたこと、自身が大切にしたいことややりたいこと、探すために努力したことなどを前面に出し、前向きな姿勢が伝わるようにしましょう。

<回答例>
「前職では、居酒屋のホール勤務をしていましたが、在職中は仕事が多忙だったため、退職してから転職活動を始めました。私は学生時代から人と接することが好きで飲食業界を選びましたが、より深く一人ひとりのお客様に向き合い、提案できる営業という仕事にチャレンジしたいと考え、転職活動を始めました。始めは、さまざまな業界に応募しましたが、うまく進みませんでした。そこで、改めて自分の経験を見つめ直し、“食”に関わる事業に携わりたいと強く思いました。御社の事業は、あらゆる年代に向けた安全性の高い食品を提供するこれからの社会で必要とされるものだと考えています。飲食業界での経験を活かしぜひ御社に貢献したいと思っております」

資格取得のために勉強をしていた場合

採用担当者が気にしているのは、空白期間があったことよりも、応募者がその期間に何をしていたかです。資格取得や勉強のためであった場合は、たとえ受からなかったとしてもマイナス要素にはなりません。何のために、どんなことをしていたのか、具体的に伝えましょう。応募職種に関連する資格取得や勉強であれば、採用にもプラスに働くはずです。

<回答例>
「前職で経理を担当しており、レベルアップをしたいと社会保険労務士の資格取得のために退職し、4ヶ月間、集中的に学習した結果、資格取得することができました。御社では、経理の実務のみでなく、人事労務関係からも支えていけるよう貢献していきたいと考えています」

病気や怪我の療養が理由の場合

体調不良は、やむを得ない退職理由です。そのことを伝え、現在は回復している、あるいは通院など働くうえで考慮が必要なことがあれば、きちんと伝えます。また、退職理由を述べるだけでなく、その経験から学んだことを伝えることも大切です。仕事への意欲を持ち続けていたことを知ってもらえれば、ブランクに懸念を抱いていた面接担当者も安心して採用することができます。

<回答例>
「前職はコールセンターに勤めておりましたが、体調を崩して退職し、半年間ほど休養していました。体調が回復してからは、自分が何をやりたいかを改めて考え、療養中に病院のスタッフのサポートに助けられた経験から、人を励まし、役に立つ仕事がしたいと思い、介護職員初任者研修資格を取得しました。現在は医師から完治の告知を受けており、業務に支障はありません。健康管理には十分注意して、未経験ですが、前職での接客経験を活かして、積極的に仕事に取り組んでいきたいと考えています」

家族の看護・介護が理由の場合

家族の看護や介護が理由の場合、面接担当者は、今後の業務に影響するかどうかを気にしています。詳細を伝える必要はありませんが、完治や対策済みなど、仕事への影響がないことや、影響がある場合は、シフトに入れない日や時間帯があるなど、具体的に伝えておくことが大切です。
合わせて、ブランクを埋めるためやスキル維持のためにどのような努力をしていたかや、家族の介護や看護を通じて学んだことなどを伝えると良いでしょう。

<回答例>
「父が病気で倒れ自宅で介護が必要になり、専念するため前職を退職いたしました。今は介護施設に入所しておりますので、業務に支障はありません。父の介護を通して、相手の立場に立って考えることや気持ちの齟齬をなくすためのコミュニケーションの重要さを改めて学びました。この経験を活かし、営業職として御社に貢献したいと思っております。」

何もしていなかった場合

特に何もしていなかった場合でも、そのまま伝えるのは避けます。何もせずにダラダラ過ごしていたという印象にならないよう、これまでのキャリアの振り返りや自身の目指す将来像なども織り交ぜつつ、やりたいことを探していたなど模索期間だったことを伝えるといいでしょう。

<回答例>
「前職ではアパレルの販売に3年間従事しておりましたが、商品企画やマーケティングに興味があり、チャレンジしたいと考えていました。ですが、未経験での転職は思ったよりも難しく、半年間は自身のこれまでのキャリアと今後の目指す方向をじっくり見つめ直しておりました。再度、自分の経験を活かせる販売職からリスタートし、社内でのキャリアチェンジも可能な御社で、いつか自分の夢である商品企画に携われるよう、実績を残して頑張りたいと思っております。」

 

ブランク期間別の伝え方と回答例文

ブランク期間が1ヶ月程度

前職を退職してから転職活動を始めるまでの期間が1ヶ月程度の場合は、何をしていたか聞かれるケースは少ないですが、もし聞かれた場合はそのまま伝えて問題ありません。

<回答例>
「前職では忙しくてなかなかまとまった休みが取れなかったので、長期旅行に行ったり、自宅でゆったりとした時間を過ごして気持ちをリフレッシュしていました。」

ブランク期間が半年程度

ブランク期間が半年以上あると、企業や職種によっては懸念材料となる場合もあります。面接で話す際は、どのような理由であっても、結果として自身にとってプラスの期間だったことが伝わるように工夫しましょう。

<回答例>
「この先も長く旅行業界に携わりたいと考えており、そのためには英語力だけでなく中国語も身に着けたいと思い、3カ月間中国へ語学留学をしてから転職活動を開始しました。留学中は語学だけでなくさまざまな国籍の人たちと触れ合う中で、改めて文化の違いや魅力を感じました。入社後は、留学で身につけた語学や知識を活かして海外の魅力を伝えられるよう頑張りたいです。」

ブランク期間が1年以上

ブランク期間が1年以上あると、世の中のトレンドや技術の変化も大きくなります。流行に関わる業界や専門性の高い職種では即戦力となれるかを気にする企業も多いため、ブランク期間中どのように新しい技術や知識に触れていたかも合わせて伝えることが大切です。

<回答例>
「前職は飲食業界で複数店舗のSVを務めていましたが、事業縮小のため撤退となり、残務処理までを行い退職しました。退職前は忙しく、心身ともに疲れていたため、半年間はリフレッシュして今後について考える期間にしようと決めて過ごしていました。もともと食べる事が好きだったため、話題の店舗やグルメを試したり、自身でお店の味を再現したりアレンジしながらSNSで発信するなど自分なりに情報をまとめていました。現在は現場感覚を忘れないために、レストランでアルバイトをしながら転職活動を行っています。これまでの経験とブランク期間中に考えたアイデアを活かし、店舗企画の仕事に挑戦したいと考えております。」

 

空白期間中にバイトをしていたら?

ブランクの間にアルバイトや派遣社員として働いていた場合、履歴書の職歴欄に書いておくと良いでしょう。下記ページでは具体的な書き方を紹介しているので参考にしてみてください。
【履歴書の職歴】空白期間の書き方例

記事公開日:2019年9月18日、更新履歴:2024年8月26日

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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