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2022年04月27日

パートやバイトでも健康診断は受けられる?受診条件や費用負担は?などを解説

パート 健康診断 タウンワーク townworkパートやバイトでも条件を満たせば勤務先で健康診断を受けることができます。この記事では、健康診断にかかる費用の負担や健康診断を受けている間の時給、健康診断を受けたくないときの断り方などについて紹介します。

パートやバイトが健康診断を受けられる条件とは

雇用期間と労働時間の条件を満たす

労働安全衛生法では、パートやバイトで働く人であっても、一定の要件を満たす場合は、社会保険の加入有無にかかわらず、正社員と同じように健康診断を受けさせる義務があるとしています。その一定の要件とは、労働時間と契約期間になります。

(1)1年以上の契約期間(*)があり、正社員の週所定労働時間の3/4以上の勤務
→会社が健康診断を受けさせる必要がある
 (*)特定業務従事者検診については、6ヶ月以上
(2)正社員の週所定労働時間の1/2以上3/4未満の勤務
→会社が健康診断を受けさせるのが望ましい
(3)正社員の週所定労働時間の1/2未満の勤務
→規定はありません

扶養内で働く人も受診できる事がある

健康診断受診の判断基準はその職場での雇用期間と所定労働時間のため、扶養内だから健康診断が受けられる/受けられないということはありません。現在の勤務先に健康診断を受けるための条件を確認するとよいでしょう。

健康診断の費用は会社が負担してくれる

健康診断の費用は、法律上は負担者の記述がありません。ただ、正社員や所定労働時間の3/4以上働くパートやバイトであれば、会社に健康診断を受診させる義務がある以上、厚生労働省からの通達では、費用は、会社が全て負担することとされています。

そのほか会社の健康診断で気になる疑問

健康診断中の時給はどうなる?

厚生労働省の基準によると、「健康診断も業務として取り扱い、給与を支払うのが望ましい」としています。そのため多くの会社では、所定労働時間内に健康診断を行い、その分の給与も支払っていることが多いですが、「時給がでないと違法」ということではありません。会社ごとの判断となるため、「時給が出たらより手厚く、働く人を大切にする会社なんだな」と理解するにとどめましょう。

費用を自己負担してと言われたら?

法令で義務とされている健康診断の費用は会社負担とされています。そのため、会社から一定の負担を求められた場合には、その理由などを確認してみてください。法令で義務とされている健康診断ではない場合があります。また、会社が健康診断を受診する医療機関を指定している場合には、「その場所以外」で受けた際に健康診断の費用は自己負担となるのもやむを得ないでしょう。
また、オプション検査や再検査は会社の義務に含まれません。希望するなら自己負担となります。

条件を満たすのに受けさせてもらえない場合は?

受診条件を満たしているのであれば、「健康診断を受けたいです」とその旨を担当者に伝えましょう。特に、雇用期間1年以上で正社員の週所定労働時間の3/4以上働いている人の健康診断は、法律上、会社が受けさせる「義務」があるとしており、受けさせないことは違法で事業主には罰則があります。自身の雇用通知書等で雇用条件を確認の上、会社に相談してみるとよいでしょう。

健康診断を受けたくない時はどうする?

理由があり、会社の健康診断を受けたくないという場合は、担当者に理由をそのまま伝えましょう。受診時間が合わない、指定の病院が行きづらいなどの理由であれば、融通をきかせてもらえる場合もあります。尚、雇用期間1年以上で所定労働時間が正社員の3/4以上で健康診断受診の義務がある人は、指定の健康診断を受けるか、他医師の健康診断を受け、結果を提出する必要があります。

まとめ

近年、パートやバイトでも健康診断を受けさせる会社が増えてきましたが、それでも「うちは健康診断をやらないから」という会社もあります。今、新しい職場を探しているという人は、「パートやバイトにも健康診断をしている会社」をひとつの目安にしてもいいでしょう。働く人の健康にそれだけ気を使ってくれる会社であれば、きっと長く気持ちよく働けるはずです。

 
 
監修:冨塚祥子(トミヅカ社会保険労務士事務所)

※更新履歴
2019年7月24日 公開
2022年4月27日 最終更新

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