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2015年04月03日

【街で見かけた「働く人」劇場】「黙って俺についてこい!」系のアパレル店員さんの話

俺についてこい

外に出れば「何かすごい人」になぜか出会う(?)フリーライターのシマヅによる、「働く人」をテーマにしたイラストコラム。今回(第8回目)は、「黙って俺についてこい!」系のアパレル店員さんのお話。

服が欲しいなーと思って服屋さんに行った際、筆者(私)に一瞬緊張が走る瞬間……それは、「なにかお探しですか?」と店員さんから声をかけられたとき。
私はそれが苦手なので「あ、すみません電話きたんでホントすみませんスミマセン! ……はい××(自分の名前)です」と、着信があった人を装い店員さんから離れてしまっていました。

……のですが、私は数年前、声をかけてくださるけれど、全く嫌じゃない、むしろお客さんに合った服を的確におススメしてくれる店員さんに出会いました。

「なにかお探しですか?」

声をかけてくださったのは、見るからに「無難なTシャツとボトムでもオシャレになれるぜ俺だったらな」みたいな男性店員さん。「あ、苦手なタイプだ」と思いながら、例の架空の電話対策を発揮しようと、した、ところ!

「お客さん、それ(手にしている服)はちょっと違うかなー。これとかどう?」

と、別のステキな服を、わざわざ店の奥から持ってきてくださるではありませんか! しかもその服、私が手に取っていた服より、安い!

他人から見て「私」に似合う服装は違う場合は結構あります。

「俺がお前を変身させてやる! 俺を信用しろ! 最高の服を選ぶぜ! もちろん、予算を教えてくれたらその範囲で最高の物を!」という、お客さんが選んだ服を「褒めて買わせる」のではないところが、お客さんのことを考えているうえに「本当に服が好きなんだな」と思えて、とてもステキな店員さん。

なんでも買わせようとするのではなく、お客さんに似合っていると思えば、手に取っていた服よりも安いものを勧めてくれるところも、売上目的ではなくお客さん目線に立っているようで、彼の販売員魂を感じました。
そして彼のおかげで、声をかけられることへの苦手意識も払拭されて、今ではどのお店でも店員さんときちんと会話ができるようにもなりました。

ちなみに、店員さんに魅せられた私は、今でもそのお店の常連ではあるのですが、服の値段が最低でも1.5万円ほどするので購入したことはありません。この場を借りてお詫びいたします。ごめんなさい。もうちょっと安い服を取り扱ってください。

plofライターシマヅ (Shimazu)
1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。