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2016年01月08日

【街で見かけた「働く人」劇場】見習い仕事をどこまでも真剣にやるレストラン店員さんの話

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外に出れば「何かすごい人」になぜか出会う(?)フリーライターのシマヅによる、「働く人」をテーマにしたイラストコラム。今回(第39回目)は、見習い仕事をどこまでも真剣にやるレストラン店員さんの話。

どの分野においても、「一流」と呼ばれる人は数人しかいません。「一流1~2人>(越えられない壁)>その分野では名が知れている程度には一流10~20人>>>ザコ数えきれない」のような、ピラミッド型で世の中は形成されています。

一流1~2人になるためには、厳しいことを言いますが努力してもムダだと筆者(私)は思います。ああいう人たちは「生まれたときから、そう」だからです。しかし、悲観する必要はありません。「その分野では名が知れている程度」の10~20人に食い込むことは、努力次第では可能なのです。

先日、ザコな筆者はもう何もかもイヤになり「最後の晩餐になにか美味しいものを食べよう」と外に出て、普段では入るのを躊躇するほど見るからに高級感があふれ出ているレストランに入店。

なぜ、そのお店に入ったのかというと、自暴自棄になっていた部分も大きいのですが、お店の外にある「本日のランチ」の看板! スタバによくあるアレと似たような感じなのですが、印刷物と見まがうレベルのキレイな文字食欲を刺激する超絶美味そうなランチ(その日はガレットでした)のイラストに目をくぎづけにされたからです!

店員さんが丁寧に持ってきてくださったメニュー表に書かれたランチの値段は基本5,000円。「看板にも書いてあったけど、ランチで5,000円ってどこのセレブだよ!」と思ったものの、外の看板のことが気になり、先ほどメニューを持ってきてくださった店員さんに「外の看板は誰が書いたんですか!?」と聞いたところ、「わたくしでございます」とのお返事が!!

店員さん「わたくしは一流のコンシェルジュを目指しております。オーナーは、わたくしに『お客さまの利益を第一に考えろ』と毎日いいます。例えば、外の看板。文字は、読みやすくていねいに。イラストはこの店の料理の美味しさが伝わるように、デコレーションは食事の楽しさと優雅さを醸し出すように描いています。そのことで少しでも、お客さまの食事がより素敵なものになればいいなと思っております」

店員さんの心構え、バッチリ筆者にも届いております。彼は、店の掃除などの雑用仕事全般を引き受けているらしく、ひとつひとつの仕事すべてに「お客さまの利益を第一」に考えて接しているんだとか。

彼が掃除した、チリひとつない清潔な店内でセレブなランチを堪能した筆者。「最後の晩餐のつもりだったけど、ランチは晩餐じゃないしディナーで数万使えるようになったらまた来よう」と、少し前向きな気持ちになれました。

plofライターシマヅ (Shimazu) @Shimazqe
1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。
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