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2015年04月10日

【街で見かけた「働く人」劇場】叱られても心地よい。辛口メイドカフェ店員さんの話

辛口メイドカフェ店員さん

外に出れば「何かすごい人」になぜか出会う(?)フリーライターのシマヅによる、「働く人」をテーマにしたイラストコラム。今回(第9回目)は、心地よい辛口意見をくださるメイドカフェ店員さんのお話。

 
先日、「メイドカフェ良いよ。色々と(考えが)煮詰まっているときに行くと、声をかければメイドさんが話し相手になってくれるから」と知人に教わった筆者(私)。

メイドカフェって、お客さんはアイドルみたいな女の子たちを文字通り「アイドル」として「崇拝」する場所で、一方の店員さんは、お客さんを持ち上げるようなズバリ「メイドさん」的な対応をするところだと思っていました。なので、メイドカフェにそんな利用の仕方があるのか! と、結構な衝撃を受け、すぐにメイドカフェへ足を運んだのですが……。

「お帰りなさいませお嬢様!」「お嬢様のお席はこちらの特別席です!」(でも普通にただ空いていた席)など、筆者の日常では言われるはずのない「お嬢様」という言葉と可愛いメイドさん達が多数の「お嬢様」と「ご主人様」を丁重に扱っているという、謎の状況に戸惑う筆者。

これは、声をかけて話し相手になってもらおうにも、(なんか礼儀とかありそうだし)方法が分からない……どうしたらいいの……。場違い感を覚えながらボーっと宙を眺めていたところ、なんかすごいオーラを感じとりフとそちらに目を向けると、ものすごくキレイな目をしつつも奥には想像もつかない「なにか」を抱えているとしか思えないメイドさんが。「私、『萌え萌えニャンニャン』とか絶対しないから」みたいなオーラぷんぷん。

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ちょっと怖そうだけど一番話しやすそうだなと思い、意を決して「あのー」と話しかけたところ「なに? 悩みでもあんの?」と、いきなり心を見透かしてくるメイドさん!

流れ的に、「はい、あの、実は……」と、ついグチグチと何年も前のことなのに未だ心を支配している闇のようなものを吐露してしまった筆者への彼女の回答は「そんな小さいことで悩んでんじゃないわよ!」

一瞬ビックリしたけれど、「うんうん」と話を聞くだけでなく「コラ!」と今の自分を叱ってくれたお姉さんに一目惚れした筆者。

彼女は、お店で一番人気のメイドさんらしいです。筆者、分かります。ガツン! と叱ってもらうと嫌な気分にならない、むしろ叱られたことが快感になっちゃうんです。

しかし、ただの毒舌は大抵の人を不快な気分にさせるものではないでしょうか。となると、なぜ不快な気分にならなかったのか? その理由は「経験が伴っているような深い何か」があるからでしょう。同じ言葉、そして同じ正論で叱咤されても「あなたに何が分かるのよ!」のような、逆に反発したくなってしまう相手と「ああ……目からウロコだわ!」と感動すら覚える相手の二分化になるのは多分そのせい。彼女からは、後者の意味でも、毒舌だけど好印象なマツコ・デラックスさんや有吉さんと共通する何かを感じました。

で、今ではすっかりお店の常連になった筆者。例のメイドさんはいつも変わりません。初めて会った日から、ずっと、接客中はお酒を飲んでいます。

plofライターシマヅ (Shimazu)
1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。