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2015年04月17日

【街で見かけた「働く人」劇場】お互いにない部分を補い合う双子店員さんの話

双子店員さん

外に出れば「何かすごい人」になぜか出会う(?)フリーライターのシマヅによる、「働く人」をテーマにしたイラストコラム。今回(第10回目)は、お互いにない部分を補い合う双子店員さんのお話。

パン屋さんは、お客さんが自分でパンを取るタイプと、欲しいパンを言えば店員さんがショーケースの中から取ってくれるタイプの2種類に分けられます。筆者(私)は以前、後者のタイプのパン屋さんでアルバイトをした経験があるのですが、品数が多い場合(だいたい5品以上)、口頭で注文されると何品かド忘れするくらい記憶力がアレなので食パンをお客さんの要望通りの厚さにカットする役割に徹していました。

そのパン屋さんを辞めた以降は、私と同じような店員さんがいたら申し訳ないなと思ってしまい、自分で取るタイプのお店にしか行っていません。

……が、先日、友人から「このお店(の商品)メッチャ美味しいよ!」と薦められたパン屋さんに行ってみたところ、なんとまさかの注文するタイプ。

スミマセンごめんなさいと思いながら10品ほどパンを注文したら「はーい!」と満面の笑みで受け付けてくれた可愛い女性店員さん。

よかった……きっと彼女は私とは違うタイプなんだと胸をなでおろし、商品をサクサクとトレーに乗せていく彼女に「あ、追加でフロマージュブラン(※)を」と声をかけたところ、先ほどの満面の笑みとは打って変わり真顔。私の顔を見ただけで、無言。

フロマージュブラン

(※)こんな感じの見た目で、中に甘いチーズが入ってました。美味しかったです。

気に障ったのだろうかとビクビクしていると、「お待たせしましたー! 今日はまだ焼きあがっていないパンもあるので、よろしければまた来てくださいね!」と、やはり満面の笑み。

不思議に思った筆者は、イートインスペースでサンドウィッチを食べながら販売スペースをチラチラ見ていたら数分で謎が解けました。

どうやら、双子の店員さんが同じ店舗で働いていて、ひとりは無愛想だけど記憶力抜群、もうひとりは愛想抜群。

どのお客さんがどの商品を何点注文したのかを覚えるのは記憶力抜群のお姉さんで、受け渡しは愛想抜群のお姉さん。

記憶力抜群のお姉さんは基本、パンを取るため常に中腰状態で顔を見ることができません。なので、双子だと気付くお客さんは少なそうです。

それゆえに、筆者と同じく、パンを取っているお姉さんに声をかけちゃうと「え?」となるお客さんもいましたが、受け渡し担当のお姉さんがすかさずフォローしていて、見事な連携プレー。このようなお互いにない部分を補う接客の仕方はいいですね!

ちなみに、購入した11品のパンのうち5品をイートインスペースで完食した食欲の塊な筆者にも、愛想抜群なお姉さんは目が合う度に笑顔をくれました。そして、家に帰って体重計に乗り、「笑顔は天使、食欲は悪魔」などと意味の分からないことを繰り返しつぶやく奇行に走りました。

plofライターシマヅ (Shimazu) @Shimazqe
1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。