【街で見かけた「働く人」劇場】大阪のノリがハンパない家電量販店のお姉さんの話
大型の家電量販店って、けっこう何でも売っていますよね。テレビや炊飯器などの、いわゆる「家電」のほか、文房具などの日用品に至るまで、本当に多様。
筆者(私)は、フラフラと当てもなく「売り物」を見てまわるのが好きなので大型家電量販店はまさに天国です。
先日も都内某所の大型家電量販店に行き、各フロアをウロウロしていました。日用雑貨の階に足を踏み入れたところで、フと目についたのがリップグロスのような可愛いデザインのライター! 値段は300円。痛い出費というほどじゃないので、特に用途はないのですが、色違いで5種類ある中からピンク色を選びレジに持って行ったところ……。
「それ300円もするで!? 100円やなくてええの? 100円のもあるけどええの!? 300円ってめっちゃ高いやん!」と、コテコテの大阪弁で筆者に話しかけてくる女性店員さん!
あまりにも突然の大阪弁に意表をつかれ、「い!? あ、ウェ、その……デザインが可愛いので……」と変な声を出しつつたどたどしく返事をした筆者。すると……!
「ほんまやわ! これめっちゃ可愛いわ!! いやー可愛い!!!! お姉さんさすがやわ~! 目の付け所が全然ちゃう! 買わなアカンで!」と、さっきまでは「止めとけ」みたいなテンションだったのに打って変わって「いったれ!」みたいなテンションに!
ザ・大阪なノリ(筆者の勝手なイメージ)にドギモを抜かれた筆者ですが、なんだか楽しかったのも事実です。その後も、かなりの頻度でその家電量販店を利用してます。
その大阪弁店員さんに接客してもらえるのはとても楽しいのですけれど、唯一の難点は家に要らない物がどんどん増えていくことですね。未使用のライター5本、シャーペン10本、その他もろもろ、だれか欲しい人いませんか?

1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。
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