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2015年05月22日

【街で見かけた「働く人」劇場】見た目は高校生だけど実は…なオシャレ居酒屋の店員さんの話│タウンワークマガジン

見た目は高校生だけど実は…なオシャレ居酒屋の店員さん

外に出れば「何かすごい人」になぜか出会う(?)フリーライターのシマヅによる、「働く人」をテーマにしたイラストコラム。今回(第14回目)は、見た目は高校生だけど実は…なオシャレ居酒屋の店員さんのお話。

お酒は20歳になってから! 未成年の飲酒ダメ絶対!! 

筆者(私)は「酒は心のガソリンだから」と言い訳をして昼から飲酒するダメな大人ですけれど、初めてお酒を口にしたのはちゃんと20歳を過ぎてからでした。

飲み過ぎて他人に迷惑をかけたり飲み過ぎて飲み屋さんを出禁になったり飲み過ぎて好きな異性にフラれたり……(*1)。お酒を飲むということは、前述のような危険を孕んでいます。「飲酒」とは、礼儀や常識を身につけTPOをわきまえられる「大人の娯楽」であって、礼儀も常識も身についてなくTPOもわきまえられない「法律では飲酒しても問題ないけれど飲酒したらたいてい問題を起こす、子どもみたいな大人」も「するべきではない」(*2)のです。

未成年は、いくら精神が大人でも、飲酒を法律で禁止されているのですから飲んだだけで一発アウト。20歳未満の飲酒に、良いことなど何もありません!! そもそも、ビールとか苦くて美味しくないですし(*3)。

(*1)私の過去の経験です。
(*2)私自身に向けた言葉です。
(*3)でも好きです。

というわけで、飲酒について色んな意味で厳しい筆者は、先日、ふらっと入ったオシャレな居酒屋さん……というか立ち飲み形式のスペインバルで、推定19歳の若くてカワイイ女性店員さんを目撃し、ものすごく不安な気分に。

お酒を提供するお店でも、労働時間さえ守れば未成年が働くことは可能なことくらい知っています。

彼女を見た瞬間の私に過った不安とは、居酒屋でよくある「店員さんに1杯!」「ありがとうございます!」の簡単なやり取りで店員さんがお客さんからお酒をご馳走される謎システムを、未成年と思しき彼女も受け入れてしまうのでは……というもの。

で、ヒヤヒヤしつつワインをがぶ飲みしていたら、案の定、謎システムが発動。彼女も飲酒。

アカンて! 今あなたが酒飲んでるところ写真に撮られてTwitterとかにアップされたら炎上して人生グチャグチャやで!! ……普段なら見て見ぬふりを貫き通すでしょうが、入店時からの不安と酒酔いのせいで気が大きくなり、店員さんに「未成年はお酒飲んじゃダメです!」と老婆心を発揮した筆者。すると―――

「私、未成年じゃないですよ! ××歳です」と、彼女、まさかの成人女性! しかも筆者と同い年!!

「マジですか! ごめんなさい! というかタメです!」
「えー!?」
「××(当時の子供向け番組)とか観てました?」
「観てました! ××のコーナーが好きでした!」
「私もです!」
「英語の教科書に出てくる先生の名前……」
「Ms,Green!」
「YES!!」

……こんな感じで、勝手に歳を判断され説教じみたことを言われたのに、店員さんは「大人」な対応をしてくださりました。その後も彼女の接客の様子を観察していたわけですが、お客さんと楽しく会話しつつも仕事はテキパキとこなし、何杯お酒をご馳走になっても泥酔などもちろんしません。

人は見た目が9割と言いますが、礼儀や常識をわきまえ毅然としていれば、見た目がどんな印象でも何も問題ないんだなと思い知り、筆者は今晩もひとり寂しく缶ビールを飲んでいます。

plofライターシマヅ (Shimazu) @Shimazqe
1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。
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