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2019年07月17日

踊り手・仮面ライアー217 インタビュー『バイトで得た経験や人とのつながりは、間違いなく今の自分に繋がっている』【クリエイターの原点 vol.8】

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インターネットをきっかけに、動画や歌の配信、ゲームや楽曲制作などマルチな才能を発揮して今を走り抜けるデジタルクリエイターたち。そんな著名人たちの学生時代・駆け出し時代の貴重な経験や今に活かせていることを中心に『クリエイターの原点』として読者にお届けしていきます。第8回目はソロでもユニットでも活躍の場を広げ続けている踊り手、仮面ライアー217さん!

動画投稿サイトでも活躍中の仮面ライアー217(ニイナ)さん。創作の場として「踊ってみた」カテゴリーに投稿していた駆け足時代のお話を、当時のバイトエピソードと合わせて伺いました。現在は、昨年12月に4人組ダンスロックユニット・COJIRASE THE TRIPとしてデビューを果たし全国ツアー中。5月にリリースしたシングルについてもインタビュー。

 

シングルに描かれた、“負けない精神”に込めた思い

仮面ライアー217 踊ってみた 踊り手 ニコニコ動画 niconico youtube 音楽 インタビュー タウンワーク towonwork——現在はツアー中ですが、5月にリリースした1st Single「Soldier」はどのように制作されたのでしょうか?

GARNiDELiA(ガルニデリア)のtokuさんに楽曲を書いていただきました。もともと『踊ってみた』でGARNiDELiAの「極楽浄土」を、MARiA(メイリア)・みうめ・私で踊った動画が注目してもらえたのがキッカケで、一緒に海外公演をしたりと付き合いも長いんですが、いつか“自分たちの作品に関わってもらいたい”という願いが叶いました。

——歌詞にある、《悔しい 握りしめ》や《弱さを味方につける》など、力強い言葉が印象的でした。

作詞はメンバーのまったんが担当しています。COJIRASE THE TRIPは、昨年12月にリリースしたアルバム『Reboot』でデビューしたんですけど、それまで4年間、試行錯誤していた時期があるんです。その頃の経験もあって、“悔しい”とか“何度も立ち上がる”というワードにはすごく共感します。問題にぶちあたった時に、“壁を壊す”のか“登る”のか、その上でさらにこれからどう向き合っていくのかという、自分たち自身が反映された内容にもなっています。

——みなさんが踊り手でありながら、全員が歌えるのもグループの魅力ですよね。

ありがとうございます。でも実は、グループを始めた頃は、私は踊りがメインだったのであまり歌には興味が持てなかったんです。でも、みうめの提案で歌うようになって、今は歌という表現を楽しめるようになっているので、挑戦してきて良かったと思っています。

まったんに関しては、昨年末のデビュー時(第2章)からラップを始めているので、本人としては大変なこともあると思うんですけど、お互いに支え合い・補い合いながらグループが成り立っている感じはありますね。

——現在は、アジアツアー『BORDERLESS』を開催中ですが、すでに北京・上海公演を終えて、8月は日本公演ですね。どんなライヴをされているんでしょうか?

ようやく自分たちの“グループとしての形”が見えてきたので、前回のツアーで越えられなかった課題や、国境、さらにネット出身であることへの偏見など、タイトル通り、いろいろなボーダーラインを越えていきたいと思っています。

——パフォーマンスも楽しみです。

初めてみていただくと、きっとビックリするくらい踊っていると思います!(笑) 体力的にはギリギリですけど、見ていて清々しいライヴになっていると思うので、ぜひ遊びにきてください!

 

『踊ってみた』を知ったのは、振り付けやダンスを多くの人に見てもらいたくて悩んでいた時期だった

仮面ライアー217 踊ってみた 踊り手 ニコニコ動画 niconico youtube 音楽 インタビュー タウンワーク towonwork——では、217さんの原点についても伺いたいのですが、『踊ってみた』を始めたキッカケは?

2歳から10年間ずっとモダンバレエをしていました。でも早めの反抗期が来て一時期ダンスから離れてしまったんです。その2年後に、EXILE さんが好きだった兄に勧められてEXPG(ダンススクール)に入りました。中学から高校まではそこでレッスンを受けつつ、経験としてEXILEさんのツアーサポートのバックダンサーとして参加させてもらったりしていました。

——ダンスの種類は変化しつつも、小さい頃からずっと身近にはあったわけですね。

はい。ダンススクールを出た後、自分のダンスをたくさんの人に見てもらえる方法がないか悩んでいた時期に『踊ってみた』の存在を知りました。“好きなように振り付けして、好きなように踊って、好きなように発信できる”というシステムに感銘をうけましたね(笑)。

動画の存在を知ったその日に、バイトの休憩時間に振り付けを考えて、自宅に帰ってすぐにガラケーで撮影してアップしました。

——行動力がすごいですね。

昔から尻込みするより“やってみよう!”っていうタイプなんです。初投稿をした時に、幼馴染で当時から人気のあった“ただのん”がたまたま見つけてくれて拡散してくれたことで、たくさんの人に見ていただけるようになったのも幸運でした。

その後、他の踊り手さんとコラボさせてもらったりと1週間に1 本のペースで、動画投稿しているうちに、コミュニティの輪が広がっていきました。

 

働くことが楽しくて学生時代から経験したアルバイトは約20種!

仮面ライアー217 踊ってみた 踊り手 ニコニコ動画 niconico youtube 音楽 インタビュー タウンワーク towonwork——バイトはいつ頃から始めているんでしょうか?

学生時代からバイトはしていました。お金がほしいというより、人と話したり働くこと自体が好きでしたね。

——具体的にどんなバイト経験がありますか?

居酒屋3ヵ所、コンビニ2ヵ所、牛丼店、あとは派遣に登録して工場での商品の検品とか、警備……それと華やかな感じが好きでテーマパークで働いたり、友だちに誘われてプールの監視員をしたり、宿泊ができる温泉施設、フィギュアショップなど全部で20種類くらいのバイトをしました(笑)。

——バイト先はどうやって決めていたんでしょうか?

始めたばかりの頃は、学校とか家から近いことを重要視していたんですけど、 だんだん“普段の生活ではやれないことをしたい”と思うようになって。そこで、フットサルコートの受付をしてみたり、漫画喫茶を利用したことがなかったのでバイトで入ったりしてみた結果、たくさんの経験ができました(笑)。

 

フィギュアショップのバイトはほぼ丸1日勤務のシフトだったけど、合間に撮影もさせてもらった

——その中でも、『踊ってみた』を始めた頃にやっていたバイトは?

温泉施設の休憩室で『踊ってみた』の存在は知ったんですけど、本格的に活動をしていた時期はフィギュアショップですね。

——当時の生活サイクルを教えてもらえますか?
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7時に起きて、朝9時30分〜夜の21時30分までバイトでした(笑)。接客をしたり、商品管理をしたりとほぼ丸1日でしたけど、“1時間休憩”が2回あったり、店長がすごくフラットな人だったので、やることさえ出来ていれば比較的、自由にさせてもらえていました。

——当時のエピソードはありますか?

たとえば、私が「踊ってみたのコラボ撮影があるから、ちょっと抜けていいですか?」って聞くと、「いいよ、行ってきな!」ってバイトの途中でも送り出してくれるような感じだったので、メリハリは付けていましたけど、きっちり丸1日拘束されているという感覚ではなかったんです。

——そうだったんですね。バイトの後はどう過ごしていましたか?

友だちと練習したり動画を録ったりすることが多くて、さらにそのあと深夜練習のためにスタジオを取ることもありました。そういう時は、スタジオが朝の5時に終わって、いったん家か漫画喫茶でシャワーに入って、早い時間にそのままバイト先に行っていました。それで、レジの裏のめっちゃ細いところでお店の開店まで寝ていたり(笑)。そのほうが遅刻をしなくてすむので。

 

不安になった時に、バイト先の理解ある店長や仲間がいてくれたのは心強かった

仮面ライアー217 踊ってみた 踊り手 ニコニコ動画 niconico youtube 音楽 インタビュー タウンワーク towonwork——店長には、どのタイミングで『踊ってみた』の話をしたんですか?

バイトを始めてすぐですね。そしたら「全然その世界のことは分からないけど面白いね。面白いから自由にやったら」って言ってもらって。実はそのお店で動画を撮らせてもらったこともあります(笑)。

——活動を認めてくれる人がいるのは心強いですね。

はい。今振り返ると、その店長の存在がなかったら踊り手を続けていなかったかもしれないです。もちろん踊り手としての活動は大事でしたけど、ふと“やっていてもしょうがないのかな”って不安になることもあって。そういう時に、仲間や理解してくれる人がいたのは感謝しかないですね。

 

ずっと続けたいと思ったバイトーー当時はバイトも自分の居場所だった

仮面ライアー217 踊ってみた 踊り手 ニコニコ動画 niconico youtube 音楽 インタビュー タウンワーク towonwork——そうなると、バイトを辞めるのも寂しくなりますね。

店長に「活動が軌道に乗ってきているように見えるから、集中したほうがいいんじゃない?」って言われたんですけど、私はバイトを辞めたくなかったんです。そしたら「思いっきり活動してきな。来たくなったらいつでも出勤していいよ」って言ってくれて。

今思うと、どこかに夢を追いかけることへの不安があって、“バイトをしている・働いている”という居場所が欲しかったんだと思います。

——217さんの人柄や、踊りへの情熱を感じてのことだったんだと思います。ちなみに、稼いだお金ではどんなものを買っていましたか?

フィギュアショップで働いて稼いだお金は、なんとほぼフィギュア代になりました(笑)! 収集癖もあるので、給料の8割は注ぎ込んで、今でも家に800体のフィギュアがあります。それまでフィギュアには全く興味がなかったのに、働いているうちに夢中になってしまいました。好きなことにお金を使っていたので、まったく後悔はなかったです(笑)。

——そう思うと人・物・出来事など、出会いは無限ですね。

そうですね(笑)。楽しめるかはどうかは自分の気持ち次第だと思いますけど、私の場合はバイトをしたことでさまざまな体験ができたり、基本的なマナーや社交性が身についたりして、『踊ってみた』を始めたことも、数あるバイト経験も、全部が今の自分に繋がっていると思っています。だから、個人的には「みんな、バイトした方がイイよ!」って声を大にして言いたいですね(笑)。

■Profile
仮面ライアー217(ニイナ)
動画投稿サイトの「踊ってみた」カテゴリーで絶大な人気を誇る、みうめ・217(仮面ライアー217)・まったん・あすぱら からなるダンスロック・ユニット『COJIRASE THE TRIP』のメンバー。昨年12月に、アルバム『Reboot』でデビュー。今作「Soldier」が1st Singleとなる。 第2章となる現在は、オリジナルレーベル「Agg-Record」を立ち上げ、自分たちの想いが、世界中の人に音楽とダンスで繋がれるように活動中! 仮面ライアー217(ニイナ)と、メンバーのみうめが参加しているGARNiDELiAの「極楽浄土」の動画は、Youtubeだけでも4400万回以上の再生数を記録中。海外からも熱い支持を集めている。
現在は、踊り手のいりぽん先生と、『バケモノバケツ委員会』として、youtubeチャンネルを展開中!

◆KOJIRASE THE TRIP OFFCIAL SITE:http://cojitri.net/
◆仮面ライアー217 Official Twitter:@disnyna
◆バケモノバケツ委員会【バケ会】youtube:https://www.youtube.com/channel/UC_9WnHcxXWFblmKnu6zzL2A

撮影:河井彩美 取材・文:原千夏(ぽっくんワールド企画)

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