会話ベタとはさようなら! 今すぐ身につく「会話が弾むテクニック4」
「世代の離れた人との会話が苦手」「どうも雑談が下手」など、会話スキルに自信が持てないとバイト中に困ってしまうこともあるはず。
そこで、バイトでよく直面するシチュエーションで、どんなふうに話をすれば会話が弾むかをクイズ形式でご紹介。自分だったらどうするかを考えながら、問題にトライしてみて。
Q1 同僚・同世代と会話
●AとB、初対面で会話が弾むのはどっち?
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【正解】
共通点のある相手には共通点をネタにする!
通常、初対面の人と会話をするときは世間話から入ることが多いですね。しかし、天気の話題は会話のきっかけにはなるけれど、「話題がないんだな」と思われしまうことも。せっかくならもう少し会話の幅を広げたいところです。
人は共通点が多いと自然と好意を持つ傾向があるので、今回の「同世代」「初日同士」などの場合は、すぐに打ち解けられる可能性が高いはず。ここでは世間話は「ショートカット」して、相手との距離を詰めましょう。
まずは自分の情報を述べた上で、相手への興味が伝わる内容の質問を投げかけること。ただし、事前にあいさつをしておかないと、かえって印象を悪くしてしまうので注意。
Q2 同僚・年の離れた人との会話
●AとB、おしゃべり好きな人と会話が弾むのはどっち?
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【正解】
会話に困ったら、相手が放ったキーワードを繰り返す!
知ったかぶりをするのは良くないけれど、提供された話題に対して関心が低い態度を取ると、そこで会話が終了してしまうことも。あまりよく知らないことや興味が持てないことでも、関心があることを示すのがマナーです。
このようなケースでは、相手が話したいであろう言葉を「オウム返し」すると○。相手は話題に「食いついてくれた!」と感じるので、気持ちが高まります。
また、「オウム返し」は、受容、共感、傾聴の3つの感情を示すことができるとても便利なテクニック。特に話好きな人のときは、「オウム返し」を上手に活用すれば、気分のよくなった相手が会話を前に進めてくれます。
Q3 お客さまとの会話
●AとB、詳しくない話題で会話が弾むのはどっち?
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【正解】
自分の知らないことは、WHY(なぜ)で聞き返す!
わからないことを素直に謝るのは間違っていませんが、それだけでは会話はすぐに終わってしまいます。そこからいかに会話をふくらませられるかによって、相手が抱く印象もすいぶん変わるはずです。
会話が終わりそうなときは、自分から質問を。特に常連のお客さまなどが相手の場合、会話を通じて良い関係性が構築できればバイトがもっと楽しくなりますね。
ただ、急に質問を考えるのは難しいもの。そこで頼りになるのが、相手への関心も同時に伝えることができる「WHY」です。「WHY」を使って提供された話題を掘り下げて聞いてみると、相手も喜んで話してくれるでしょう。
Q4 上司との会話
●AとB、目上の人と会話が弾むのはどっち?
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【正解】
相手の配慮と意図を汲んで、しっかりと具体的に答える!
上司があなたから何を聞き出したいのかははっきりしないけれど、少なくとも気を遣って話しかけてくれていることはあきらか。その厚意に対して、軽い返答をしてしまうと、相手の気分を害してしまうかもしれません。
上司や目上の人から仕事のことを聞かれたら、正直に答えるのがベスト。できるだけ「具体例を交えて回答する」のが望ましいですね。具体的な話をすれば、そのぶん、会話が弾む可能性が高まります。
普段あまり話す機会のない上司などが相手でも、大切なのは焦らないこと。相手の立場や意図を想像しながら、気持ちを込めてしっかりと返していけばいいのです。
まとめ
会話は相手に対する思いやりや関心があってはじめて弾むもの。「相手の立場」に立って考えてみるという視点を持てば、どんな場面での会話も、応用が利くはず。
今度、バイト中に会話に困ることがあったら、相手の気持ちに寄り添って会話をすることを心がけてみて。
取材・文:福田彩 イラスト:もりいくすお 監修:櫻井弘
profile
株式会社櫻井弘話し方研究所代表取締役、株式会社話し方研究所顧問。民間企業をはじめ、官公庁・各種団体でコミュニケーションにおける研修、講演などを行っている。近著は『大人のものの言いよう事典』(大和書房)、『面白いようにして話し上手になれる本』(三笠書房)など。