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2019年12月26日

大学生でもできる!アウトプット力を磨いて圧倒的に結果を出す方法

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自分の意見がうまく伝えられない、勉強で覚えたはずの知識が使えていない…。そんな状態になるのはアウトプットがうまくできていないからかも。圧倒的に結果を出している人はインプットよりアウトプットを重視していると断言するのは、精神科医の樺沢紫苑先生。著書の『アウトプット大全』は50万部のベストセラーになるほど注目されています。大学生でもできるアウトプット術を樺沢先生に教えてもらいました。

社会に出るとアウトプット中心の働き方に変化するので学生時代に鍛えておくべき

――樺沢先生は「日本一アウトプットをしている精神科医」と著書に書かれていますが、アウトプットの重要性を教えてください。

大学生を対象にインプットとアウトプットの比率を調査したら7:3でインプットが圧倒的に多いことがわかりました。日本の学校の授業は覚えるカリキュラムが中心のため、勉強はインプットであると思ってしまうんですね。それで、いざ社会に出てみるとプレゼンをしたり、コミュニケーション能力が問われたりとアウトプット中心の働き方になり、自分の考えを言語化して伝えることが求められます。ここで戸惑いを覚えてつぶれてしまう人を仕事柄、たくさん見てきました。そうならないためにも、学生のうちからアウトプット力を鍛えるのは非常に重要。大学時代にアウトプット力を身に付ければ、社会に出て働き始めたときに成長を加速させ、人生を好転に導くことができます。

――成長ができるというのは、アウトプットによって良い結果がでるということでしょうか?

もちろんです。私は成長はアウトプットでしかできないと考えています。アウトプットとは行動です。例えば、前よりも良い論文を書こうとしたとき、以前より多くの文献を読み情報を収集しただけでは成長できません。確かに脳の中の情報や知識は増えますが、現実的な変化は何も起こらない。その知識を文章にして、人に伝える行動をしたときに成長が得られるのです。

アウトプットの基本は「話す」と「書く」

――確かに情報を収集したことで満足して終わりになりがちかもしれません。具体的にどんなアウトプットすればいいのですか?

最初のアウトプットとしてオススメしているのは話すことです。映画を観たり、本や漫画を読んだりしたらその感想を家族や友達に話す。これが一番簡単なアウトプット方法。どんな映画でも2時間観れば何かしらの感想が浮かぶはずです。「つまらなかった」でもOK。ただ“なぜ”つまらなかったを考えること。「つまらない」「おもしろい」という漠然とした思いを言語化するのがトレーニングになります。

読書の重要なポイントは「気付き」と「ToDo」です。気付きとは本を読んだときに「へぇ~」「ほぉ~」という、今まで知らなかったことに気付いたときの感情の動き。この気付きがあった瞬間に脳の神経回路がつなぎ変わるため、忘れないうちに書き留める。本を読んでいる中で気付きがあった瞬間にマーカーでその部分に線を引いたり、何に気付いたかを書き込んだりしましょう。「気付き」まではインプットですが、文字を書くことで脳幹網様体賦活系が活性化され脳が覚醒された状態になり、受け身ではなく攻めの読書、つまりアウトプットの読書となります。気付いた瞬間に書き込むのが大切で、思いが残像するのはわずか30秒程度のため、30秒以内に行動するようにしてください。そして「気付き」をもとに、「今後何をするか」「どんな行動をするのか」を書き出してください。それが「TO DO(すべきこと)」です。次の日から、その「TO DO」を意識しながら生活してください。この「気付き」と「ToDo」を繰り返せば、自分の思いや考えを簡単に言語化できるようになり、自己成長が加速します。

――話すことができた後に行うアウトプット方法はありますか?

次は「書く」です。アウトプットの基本は「話す」と「書く」の2つ。書くことで話すよりも記憶に残り自己成長を促します。書くときにオススメしたいのがSNSの活用。映画や本の感想をTwitterに投稿することから始めてください。140文字という限られた文字数の中で自分の気付きを言語化して要約するのはアウトプットの効果的なトレーニングになります。ある程度書けるようになったら、もう少し長い文章を書けるブログに挑戦してみてもいいでしょう。

目標は高く持ちすぎない!「ちょい難」程度でちょうどいい

――文章が苦手という人も多いと思うのですが、上手な文章を書くためのコツがあれば知りたいです。

上手な文章を書くには「たくさん文章を読んで、たくさん書く」しかありません。そして、たくさん書いたうえでフィードバックをもらうこと。誰かに文書を読んでもらい感想を聞く。SNSでの「いいね!」の数やコメントがそれにあたるでしょう。ただ、みなさん「うまく話さないと」「うまく書かないと」と目標設定が高すぎるから行動を躊躇しアウトプットできない人が多いんですよ。

――インプットまではできますけど、アウトプットする…つまりなかなか行動できない人は圧倒的多数だと思います。

行動する際にいきなり100点を目指すからできないんです。「おもしろく話さないと」とか「他人が共感するような文章を書かないと」とか、最初からそんな目標をかかげても無理。一般的には目標や夢は大きく持つのが良しとされていますが、そうとも限りません。私が提案するのは目標は「ちょい難(むず)」に設定すること。これは脳科学に基づいた考え方で、1日1冊本を読もうと目標を立てると、脳が無理だと判断してドーパミンが出ません。ドーパミンはモチベーションの源で目標を達成するために必須の脳内物質。ドーパミンは頑張れば達成できる目標を設定したときに出やすくなるので、1日30P読む進めるなど「ちょい難」の設定で目標を達成したほうが自信になりますし、継続して行動するようになります。

――そう考えればアウトプットする敷居がグッと下がった気がします。

巷であふれる「行動しなければ成長しない」は事実です。でも、その行動をしやすくして続けることが大事。アウトプットをすることで「なぜ」「どうしてそう考えたのか」と思うことが自然と増えるはずです。そうすると「私はこんな性格だから」「私はこれに興味があるんだ」とどんどん紐づいてきて、自己洞察力が深まる。自己洞察力は生きていくうえでとても必要なので、アウトプットはあらゆるトレーニングになるんですよ。

■Profile
樺沢紫苑

精神科医、作家。SNS、メールマガジン、You Tubeなどで累計40万人以上に情報をアウトプットしている。著書『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』をはじめ多数を出版している。
Twitter:@kabasawa

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