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2019年03月22日

カレー沢薫の「バイト丸わかり図鑑」スーパーのバイト編

カレー沢薫 自虐の神 スーパー  バイト タウンワーク townwork私事だが、9年勤めた会社を昨年辞めた。以後、フリーランスとして漫画や文章で生計を立てているのだが、当然それらの仕事はいつまであるかわからない。そうなったら、また外で働かなければいけない。つまりバイトする必要性が出てくる、いやむしろ現在進行形で必要がある。

よって、このコラムでは真剣に自分の仕事を探すつもりでバイトについて調べていこうと思う。俺はマジだ。生活がかかっている。

さて、そんな中、今回紹介するアルバイトは「スーパー」だ。

スーパーと言えば人生経験豊富めな武者たちの働く場所、というイメージがあるのだが、もちろんそんなことはない。

スーパーの従業員にパートママが多く見られるのは、子どもなどが学校に行っている日中の間働きやすい職場だからであり、深夜スーパーなどになると、むしろ若者のバイトの方が多くなるという。
つまりスーパーはベテラン層の職場ではなく、職場のカラオケで歌われる有名アニソンの如く「幅広い年齢層」を受け入れるバイト先なのである

同じ小売店でのバイトなら「コンビニ」もあるが、コンビニとスーパーのバイトではだいぶ違いがある。

コンビニはレジから商品陳列、各種公共料金の支払いから、荷物の送受信、コピー機の前で遭難している人間の介護など、多岐に渡り「おでんのつゆ足し係」など、仕事は専門別ではなく、何でもオールマイティにこなさなければならない印象だ。
だがスーパーの場合、中小規模の場合業務を兼任することもあるが、大型スーパーだと「レジ」・「商品棚出し」など分業制で、「レジ」になったらひたすら無慈悲なレジマシーンとなり、いきなり「裏に回ってマグロを解体してくれ」などとは言われないようだ。

つまり、金田一少年の犯人じゃねえんだから、そんなに色んなことできねえよ、という人にはスーパーの方が向いている、と言えるかもしれない。
時給の方は関東圏で「800円~1000円前後」とコンビニと同等か、若干低い感もあるが、大差があるわけではない。最近は深夜スーパーも多いので、働ける時間も幅広く、また当然深夜帯になると時給はあがる。

 
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スーパーのバイトと言えば「接客業」というイメージがあり、接客が苦手だとまず除外しがちだが、スーパーの求人は最初から「レジ」・「売り場担当」など部門に分けて募集している場合がある。「精肉売場」などであれば、人間ではなく、ずっと肉のかたまりと向き合うだけのお仕事に就けるかもしれない。
業務内容については最初に確認しておくと良いだろう。

他にスーパーで働くメリットは「お客さんに感謝される」・「いろんな世代の人と仲良くなれる」などが挙げられるが、そこを推し過ぎると「やりがい搾取」と言われて怒られる可能性があるのでこれは「個人の感想」程度に思って欲しい。

それよりもっと具体的なメリットは「アルバイトも社員割引で商品を安く買えるところがある」という点だ。
給料がもらえる上、ただでさえ割安なスーパーの商品がさらに安く買えるというのは、社会勉強のためバイトをしている富豪の子息でない限りは非常に大きな利点である。

ただ、そのせいで「いらないものまで買ってしまう」というデメリットもあるようだ。
コンビニやスーパーに行って、ついついいらないものまで買ってしまった経験が誰しもあるだろう。
つまりスーパーでバイトをすると「バイトに行くたびいらないものを買ってしまう」恐れがあるということだ。しかも割引きされるなら余計気が大きくなって買ってしまうだろう。

目的の物以上にいらないものを買っているというタイプの人間は注意が必要だ、下手をするとその日のバイト代を全てそこで使うという、江戸っ子状態になってしまう。

また「いろんな世代がいる」ことも、人によってはやはりメリットだろう。
世の中には「店員が学生バイトばかり」という店もある。
「みんな仲良し!」と、ウェイ系の若者がそろいのユニフォームでガッツポーズを決めている求人ポスターに、筆者のように「恐怖」を感じてしまうタイプは、老若男女入り乱れており、どちらかといえば幅広い年齢層の方が多いスーパーの方が「心穏やか」に働けるのではないだろうか。

「同世代が多い」というのはメリットでもあるが「同世代ばかりなのに輪に入れなかった」場合はデメリットでしかなくなる。
また、実社会に出れば、会社にはいろんな世代がいるのだから、アルバイトの内から様々な年齢層に慣れておけるのも良いだろう。

業務内容に関しては慣れれば「単純作業」が多く、難易度は低いが、立ちっぱなしで足が疲れたり、重い物を持ったりと、多少肉体労働的な部分もあるようだ。
だが「単純作業」と言っても、やはり「スキル」は必要な気がする、同じレジ打ちでも「早い人」と「遅い人」の差は明らかだ。
また「カゴ収納技術」も目を見張るものがある。コンビニに行くと、レジ袋の一番下にシュークリームを配置するというドSバイトがたまにいるが、もちろんクレームの元だ。

スーパーでは、コンビニよりも大量の商品買うことが多いため、さらに高度な配置が求められる。それを瞬時に見極め、カゴに納めていく様はまるでテトリスのようで、上手い人になると「Eスポーツかよ」と思う。

最近は、セルフレジを導入しているスーパーもあるが、完全に無人というわけではなく、1人は店員が立っており、コンビニのコピー機と同様に「遭難者」を救助している。

バイトは数あれど「人を救えるバイト」はそうそうないし、私が見た限りでは遭難者は救助者に感謝しているケースが多い。
「お客さまに感謝される」というのも、決して誇張ではないのである

 
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カレー沢薫
1982年生まれ。漫画家・コラムニスト。2009年に『クレムリン』(講談社)で漫画家デビュー。SNSでは“自虐の神”と崇められる人気作家。
Twitter @rosia29
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