大学生の一人暮らしの生活費はいくら?1ヶ月平均の内訳とおすすめのアルバイトを紹介
一人暮らしの大学生の生活費は大体いくらくらいかかるのでしょうか?今1人暮らしの学生も、これから1人暮らしを始める学生も気になるところです。ここでは、1カ月の平均額や具体的な内訳と、一人暮らしにおすすめのバイトもあわせて紹介します。
大学生一人暮らし生活費の1ヶ月平均は12.8万円
全国大学生活協同組合連合会が2023年10月から11月に実施した「学生生活実態調査」によると、大学生一人暮らしの生活費の月平均は全国平均で12.8万円でした。住んでいる地域によって差はあり、一都三県の平均は約14.3万円です。
大学生一人暮らし|1ヶ月の生活費の支出の内訳
支出の内訳(円) | 一都三県 | 全国 |
住居費 | 64,590 | 54,130 |
食費 | 28,400 | 25,880 |
交通費 | 6,770 | 4,330 |
教養娯楽費 | 14,650 | 12,840 |
書籍費 | 1,570 | 1,500 |
勉学費 | 1,210 | 1,260 |
日常費 | 7,960 | 7,330 |
電話・通信 | 3,880 | 3,190 |
その他 | 2,760 | 2,290 |
貯金・繰越 | 11,730 | 14,740 |
支出合計 | 143,520 | 127,500 |
引用元:第59回学生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)
データを見ると、生活費の比重を一番占めているのは住居費。次いで食費、教育娯楽費です。家賃と貯金・繰越を除いた生活費の合計は58,630円(全国)となり、ひと月あたり5~6万円を目安に生活をしている大学生が多いと考えられます。一都三県と全国の内訳を比べてみると住居費の額面に大きな差があり、一都三県のほうが約1.0万円高くなります。食費に関しても2,500円以上高く、一都三県ではいろいろと割高で生活費がかかることが分かります。
大学生一人暮らし|生活費の収入の内訳
収入の内訳(円) | 一都三県 | 全国 |
仕送り | 85,690 | 70,120 |
奨学金 | 15,940 | 19,660 |
アルバイト | 38,320 | 36,110 |
定職 | 1,860 | 420 |
その他 | 2,920 | 2,940 |
収入合計 | 144,730 | 129,240 |
引用元:第59回学生生活実態調査 概要報告|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)
仕送り額の全国平均は約7.0万円、家賃に1.5万円程度の生活費をプラスした額を仕送りしてもらっているようです。また、一都三県に住む学生への仕送りは約8.6万円で全国平均と比べると、1.5万円以上の差が見られました。
アルバイトについては、7割以上の学生が何らかのアルバイトをしており、一人暮らし学生のバイト代の収入は全国平均約3.6万円で、一都三県が約2,000円ほど全国よりも高くなっています。リクルート ジョブズリサーチの時給データによると、一都三県と全国では平均時給に約74円の差が見られ、厚労省の定める最低賃金に伴い、学生アルバイトの収入にも差があると考えられます。
時給データ:リクルートジョブズリサーチセンター 2024年6月度時給調査
大学生一人暮らしの初期費用
一人暮らしを始める際は、ある程度まとまった費用がかかります。主な初期費用は「賃貸契約にかかる費用」「引っ越し費用」「家具・家電などの購入費」です。
賃貸契約かかる初期費用
住まいの賃貸契約かかる初期費用は、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・火災保険料などです。住むエリアによって費用は異なりますが、概ね家賃の4~6倍程度が目安です。初期費用を抑えるなら敷金礼金なし、仲介手数料なしといった物件を探すことも可能です。
引っ越し費用
引っ越し費用は、移動距離や荷物の量などによって変わります。なるべく費用を抑えるなら複数の業者に見積もりをとり、比較検討することをおすすめします。ただし3月4月、9月10月は引っ越し時期のピークなので予約が取りにくく、早めの動き出しが肝心です。
家具・家電などの購入費
新生活に必要な家具や家電は、最初にどこまでそろえるかで予算は変わってきます。すべて買いそろえるなら費用はかさみますが、生活雑貨店などで販売される新生活パックなど、まとめて安く購入するのも初期費用を抑えるひとつの方法です。
>大学生の一人暮らしに必要なものリスト|家具家電から日用品まで
大学生向け生活費の節約術
生活費を抑えるには日々の節約が必要になることもあります。ここでは大学生が取り組みやすい「食費」「水道光熱費」「生活費全般」の節約について紹介します。
食費
始めての一人暮らしだとコンビニ弁当や外食に頼りがちですが、食費を抑えるなら自炊をおすすめします。慣れてくれば作り置きやまとめ買いといった工夫もできるようになるでしょう。外食するなら学食を利用したり、バイトをするなら賄い付きのアルバイトにするなど、無理せず食費を抑える方法はさまざまです。
水道光熱費
日々のちょっとした使い方の見直しが節約につながることもあります。電気のつけっぱなし、水の出しっぱなしを避けるのはもちろんですが、冷蔵庫のドアはすぐに閉める、ドライヤーを使う前に髪をしっかり拭く、洗濯は乾燥機よりは天日干し、など生活の中で節約できるところがないか見直してみましょう。光熱費の料金プランを見直すのも一考です。
生活費全般
生活費を抑える工夫はそれほど無理なくできるものも多いです。例えば、日用品は100円ショップを利用する、娯楽施設では学割を利用する、格安スマホに切り替える、図書館を利用する、などです。これから一人暮らしを始める場合は、学生寮やルームシェアを選ぶことで家賃を抑えることもできます。家賃相場の高くないエリアで物件を探すのもいいでしょう。
>大学生向けおすすめ節約術23選!無理なく節約体質になる方法
一人暮らしの大学生におすすめのバイト
生活費の確保になくてはならないバイト収入。ここでは、一人暮らしの大学生におすすめのアルバイトを紹介していきます。大学の授業や勉強とのバランスがとれる、シフトに融通が利くものであることは必須ですが、そのほかにも、まかないや社割があるなど生活費の助けになるアルバイトを選ぶのがおすすめです。
まかないのあるバイト
食費を安く抑えたいなら、まかないがある、あるいは社割で安く食べられる飲食店のバイトがおすすめです。求人広告にまかないについて書いてあることが多いので、応募前にチェックを。飲食店バイトはその他、学生バイトが多く働いているので、友達ができやすく、一人暮らしでも友達が増えて寂しくないなどのメリットもあります。
・居酒屋
・ファミレス
・カフェ
・焼肉屋
・ファストフード
・ラーメン屋 など
社割があるバイト
アルバイトでも社割で商品が買えるお店があるので、そこで働くのも狙い目です。例えば、スーパーでは食料品などが安く買えたり、ドラッグストアでは洗剤やトイレットペッパーなどの生活必需品が割安で買えるなど、生活費を抑えることができます。そのほかにも、洋服や雑貨が好きな人は、社販が利用できるアパレルショップや雑貨店などを選ぶとその分出費が抑えられます。ただ、お店によって割引率は異なるので、気になるようなら事前に確認を。
・スーパー
・ドラッグストア
・アパレルショップ
・インテリア、雑貨店 など
高時給のアルバイト
多くの生活費を稼ぐ必要がある人は、時給の高いバイトを選んで収入を確保してみるといいでしょう。大学生の高時給のバイトとして人気なのは塾講師、家庭教師など。最近ではオンラインでの授業も多く、自宅からそのまま指導できるので交通費も節約できます。テレアポやコールセンターなどはシフトに融通が利きやすいため、大学の勉強など自分のスケジュールを優先しながら働けるのもメリットです。
・塾講師、家庭教師
・テレアポ
・コールセンター
>大学生が稼げる高時給バイト!レギュラー・深夜・短期単発などおすすめ16職種
短期・単発のバイト
予想外の出費があり、生活費が足りなくなったときは短期・単発バイトで稼ぐのもおすすめです。1日のみの単発から週末のみ、1週間などさまざまな期間でのバイトがありますので、自分の都合にあわせて選べるのも嬉しいところ。バイトによっては、日払い可能なところもあるので、なるべく早くバイト代が欲しい場合は募集要項で確認するのがいいでしょう。
・引っ越し
・警備
・イベントスタッフ
・仕分け、軽作業
・ポスティング、サンプリング など
>短期・単発アルバイトおすすめ21選!日払いあり、1か月でも稼げるバイトは?
※更新履歴:
2022年9月30日
2024年4月15日
2024年8月6日
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。