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2016年12月21日

パートで働きたいけど歓迎してくれない夫。スムーズに家事・育児の協力を得るテクニックとは?

ママの社会復帰応援記事_01
出産してしばらくは専業主婦。でも、子どもが幼稚園に入園したり、小学校に入学したタイミングで、そろそろ仕事を始めたいというママは結構多いんです。そんなママからの声で、よく耳にするのは「反対はしていないけど、歓迎もしていない」というパパの存在。そんなパパに、仕事復帰を応援してもらい、家事や育児の協力を得るためにはどうすればいいのか。今回は、主婦の再就職を応援する「ハナマルキャリア総合研究所」代表の上田晶美さんにお話を伺いました。

 

まずは今までの固定観念を捨てることからスタート

ママの社会復帰応援記事_02
ママの仕事復帰を歓迎しないパパは、自分に家事や育児の負担がかかってくるのではないかと不安なのかもしれません。ママも、仕事で外に出る分、パパにアレとアレは手伝ってもらって……など考えているのではないでしょうか。でも、ここが違う! まず、家事や子育ては女性が当然やるものという固定観念を捨てようと上田さんは言います。

「仕事を始めるということは、パートとはいえ家計をシェアするということ。もちろん夫の収入のほうが多いとは思いますが、家計をシェアするからには、家事・育児は手伝ってもらうのではなくシェアするものだという意識を女性が持つことが大事。その上で仕事に出たときにどうするかを話し合うといいと思います」。

 

具体的な数字を交えた長期プラン、「未来予想図」を活用しよう

では、実際にパパを説得するにはどういうタイミングで、どう話せはいいのでしょうか。
「話し合いをする上で、忘れてはいけないのは夫への感謝。ストレスを抱えながらも毎日家族のために頑張ってくれているのですから、夫のプライドを傷つけないよう話をするのがポイントです」。

1)気持ちに余裕のあるシチュエーションで
まずタイミング。「何より夫の気分がいいときでないと話し合いは成立しません。お腹がすいているとき、何かやりたいことがあるときはNG。夕食後や家族で外食したときなど、気持ちにゆとりがあるシチュエーションがおすすめです」。

2)夫へのねぎらいは忘れずに
「次に、夫の仕事のねぎらいをしつつ、将来の話をするといいですね。自分の仕事人生を再出発したいということはもちろん、自分が働くことで夫のおこづかいが増えたり、旅行にだって行けるかも……といった家族にとってのプラス要素を加えるのもいいでしょう」。

3)数字を交えた長期的なプランで説得
そこで活用したいのが、長期的なプランがひと目でわかる未来予想図。今から20年後までにどんなライフイベントがあるのか、イベントごとにどのくらいのお金がかかるのか、家族全員分を書き出してみると、夫にもわかりやすく、説得しやすいそう。
「子どもが小さい今は夫の収入だけで大丈夫だけれど、中学、高校に入学する時期にはこれだけお金がかかるので、自分も家計を支えたいなどと話すのがおすすめ。具体的に数字を交えると、漠然と「働きたい!」と訴えるよりも説得力があり、効果的です」。

※この未来予想図はあくまでも例です

※この未来予想図はあくまでも例です

4)家事・育児の分担は、夫の好きなものからスタート
最後に家事・育児の分担についてはどうでしょうか。「あなたはゴミ出しをやって!ではなく、はじめは夫がやりたい、好きな家事・育児をやってもらえばいい。そこから少しずつ夫の担当を増やしていけばいいんです。最終的に台所に入ってもらえるといいですね」。また、お風呂のお湯張りや、お米を研ぐなど簡単なことは子どもにお願いするのもアリ。家族で分担をして家事をする習慣をつけてしまえば大成功です。

 

頼れるものには頼る!働く主婦に味方する3つの家電

ママの社会復帰応援記事_04
また、「仕事をしているのに、今までどおり完璧にしようとしないことです。パパの助けはもちろんですが、家電の助けも積極的に借りればいいと思います。自動掃除機、食器洗浄機、洗濯乾燥機など、はじめは家計的にマイナスになるかもしれませんが、長い目で見ればすぐに回収できます。自分や家族がストレスをためないためにも、家電新3種の神器には初期投資して欲しいですね」と上田さん。

 

メリットは収入だけではない! 仕事をすることで笑顔になろう

ママの社会復帰応援記事_05
最後に、働きはじめるママへメッセージをいただきました。

「ママは笑顔でいることが大事。働くことで、笑顔になれないなら考えなおしたほうがいいですよ。でも、働くことで、収入だけではなく、家庭にはないやりがいを得ることができるし、○○ちゃんのママでない、自分だけの世界を持てるんです。一度社会に出た経験があるママがずっとパートなのはもったいない。慣れてきたら、ぜひ契約社員、正社員を目指してみてください」。

収入がプラスになってママが笑顔なら、家族だってうれしいはず。仕事をしたいけど、どうしよう……と迷っているのでは何も始まりません。まずはパパを味方につけて、新しい世界へ飛び込んでみてください!

thumbnail_上田 顔写真 小プロフィール
上田晶美
㈱ハナマルキャリア総合研究所 代表
キャリアコンサルタント歴23年。10年間の大手流通会社での人事経験と、3児の母として子育てをしながら仕事をしてきたノウハウをもとに、結婚・出産後の再就職を積極的に支援。大学生や女性のキャリアについて年間200講演を行う。『ママも今日から働くワ! 主婦の再就職講座』、『働くための話す・聞く』をはじめ著書多数。
http://hanamaru-souken.com/

 

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