バイトでも退職金はもらえる？退職金をもらえるケースと確認方法

アルバイトを辞めた時、バイトでも退職金は受け取れるのでしょうか。ここでは退職金を受け取れるケースと確認方法について解説します。

アルバイトで退職金をもらえる人もいる

結論から言うと、多くはありませんがアルバイトやパートで退職金をもらう人はいます。勤続年数が長い、職務範囲や責任範囲が広い仕事を任されているなど、一定の条件を満たすと、アルバイトやパートも退職金の支給対象とする企業があります。

退職金制度を設けている会社は2018年時点で80.5％（※1）でしたが、2020年4月1日のパートタイム・有期雇用労働法（※2）の施行以降、同一労働同一賃金の見直しが進み、アルバイトやパートにも退職金制度を含め待遇改善の後押しとなっています。

※1 平成30年就労条件労働調査
※2 パートタイム労働者、有期雇用労働者の雇用管理の改善のために

アルバイトも退職金の対象かを確認する方法

退職金制度は各会社の判断に委ねられています。勤務先でアルバイトやパートも退職金がもらえるかは、「労働条件通知書」「雇用契約書」「就業規則」などで確認できます。

労働条件通知書、雇用契約書で確認する

退職金の有無は、契約締結時に交付される「労働条件通知書」で確認できます。「労働条件通知書」は雇用主が労働者を雇い入れる際に、給与や労働時間などの労働条件を明示した書類です。アルバイトやパート、有期雇用労働者に退職手当の有無の明示も義務付けられています。「労働条件通知書」の交付は法律で義務付けられているので、まだもらっていない場合は請求すればもらえます。「雇用契約書」は任意の書類になりますが、取り交わしている場合は同様に確認できます。

＞労働条件通知書・雇用契約書とは

就業規則で確認する

退職金の有無は、会社の「就業規則」で確認することもできます。常時10人以上の従業員がいる会社では、労働基準法により「就業規則」の作成が義務付けられているので、「退職に関する規定」などの項目を探してみるとよいです。雇用形態別で労働条件が異なる場合、「就業規則」は別で作成していることが通常なので、その場合はパートやアルバイトの「就業規則」で確認するようにしてください。

店長や人事部等に説明を求める

退職手当の有無は、労働条件の通知の明示義務項目なので、自分で確認するのに不安がある人や、不明点がある人は、店長や責任者に直接聞くか、人事部や総務部など労務に関する部署に問い合わせる方法もあります。

更新履歴：
2021年4月5日、2023年11月27日