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2015年08月05日

【街で見かけた「働く人」劇場】愛を問う花屋の店員さんの話

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外に出れば「何かすごい人」になぜか出会う(?)フリーライターのシマヅによる、「働く人」をテーマにしたイラストコラム。今回(第24回目)は、愛を問う花屋の店員さんの話。

先日、急きょ異性(男性)にお花を贈ることとなった筆者(私)。

「どの花がいいのかな」とか「お花の組み合わせには、なんかルールみたいなものとかあるのかな」などと考えつつ、お花屋さんに向かったのですが、お店に着いた瞬間に色とりどりで多種多様なお花の数々を目にし圧倒される事態に。

「プレゼントにピッタリ♪」や「お部屋が涼しげに♪」などのPOPが付いているお花(と花束)もあったのですが、せっかくだしオリジナルの花束を贈りたい! と思ってみたものの、私はお花に造詣が深い訳ではありません。

ということで、店員さんに「あのー、男性に花束を贈りたいんですが、どんなお花がいいんでしょう?」と、すごくザックリとした相談をしたところ――

店員さんそうですねぇ……。例えば、あなたが笑っているなら、僕も笑っている。僕が笑っているなら、あなたも笑っている。それは、花も同じなんですよ」と、よく分からないことをおっしゃるではありませんか!

説明の仕方が悪かったのだと思い、「えっと、男性に贈る花束で、あまりポピュラーじゃない感じにするにはどうしたらいいんでしょう?」と、少し具体的な質問にしたところ――

店員さん「花には『花言葉』という『意味』がありますよね。ですが、ひとつの花にたくさんの『意味(=花言葉)』があったりするんです。愛も、それと同じなんです。気付いていないだけで、人は沢山の『愛』を持っているんですよ」と、いきなり愛の哲学をお語りになるではありませんか!

これは、私の説明がどうのこうのといった問題ではないのではと思い、「なるほど。では、『花を贈る』ということは、どういうことでしょう?」と、私からも哲学っぽい質問をしたところ――

店員さん「花と同じように、お客さんの心の状態も様々でしょう。その多様な心理状態の中から、一番前向きで率直に愛を表現する感情を思い描きながら、その感情にふさわしいと直感したお花を選べばいいんです。気後れしなくて大丈夫。愛に理屈などありません。もしあるとすれば、それは後からつくものですから」と、なんかもっともらしいお答えをくださるではありませんか!

結局、筆者は「なんか分かる」と思い、アドバイス通り“感情”を思い浮かべながら選んだお花を花束にしてもらい、無事に購入して帰路につきました。

今回の店員さんの件で学んだのは、感覚ばかりでテキトーに見えても、自信をもって押し通すと、それが真実のように感じるんだな、ということです。何でもイイから、自信をもつことは大切ですね。

……ちなみに、筆者は「愛を表現するため」にお花を必要としていたわけではなく、むしろ逆で、昔の彼氏が結婚すると小耳に挟み「餞(はなむけ)のため」にお花を必要としていたわけで……。

どんな“感情”でお花を選んだのかは、ご想像にお任せします。

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plofライターシマヅ (Shimazu) @Shimazqe
1988年生まれ。フリーライター。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科を卒業後、2年ほど美術業界を転々としていたが現在は主にWEB上で文章を書き生計を立てている。女性向けコラム、インタビュー記事、グルメレポート、体験記事など、幅広い分野で執筆活動を行う。