バイト応募の電話で緊張しない方法│事前準備や面接日程調整のトーク例など
バイトに応募するために会社や店に初めて電話をかけるときは、誰でも緊張するものです。失敗したくないと考えるほど緊張しますし怖くなるものです。では、どうすれば緊張を和らげて、うまく話すことができるのでしょうか。今回は、バイト応募の電話で緊張しない方法と、そのまま使えるトーク例を紹介します。
バイト応募の電話前の事前準備
緊張を防ぐのに効果的な方法は「事前準備」です。ここでは、バイトの応募先へ電話をかけるときに準備しておきたいことを解説します。
話す内容を事前に整理する
バイトの応募を電話でする場合、自分から確認すべきことと、応募先から電話口で確認されることがあります。そのため、事前にそれを書き出して、想定の答えを考えておくと、落ち着いて電話をしやすくなります。
▼自分から確認すること
・アルバイトの募集をまだしているか
・面接日程調整後 → 場所や持ち物
▼応募先から確認されること
・名前や年齢(学年)
・どの辺りに住んでいるか
・どの募集広告を見たか
・シフト希望:週何日、どの時間帯
・いつからバイトできるか
・面接に来られる日時
電話のかけ方を練習する
バイト面接の電話での話し方には一定のパターンがあります。下にトーク例を用意したので、事前に声に出して練習することで緊張を抑えやすくなります。特に、電話をかけて担当者につないでもらうまでと、担当者に最初に名乗って要件を伝えるまでを練習するのがおすすめです。
筆記用具とスケジュール帳を手元におく
電話の相手から、面接の日時や場所を告げられる際に「今、メモをとることができますか?」と言われることがあるので、慌てないように予め手元に置いておくのがおすすめです。電話で面接の日程を決めることも多いので、空いている日がすぐにわかるようスケジュールがわかるものも用意します。
電話するのに相応しい時間帯を調べる
落ち着いて電話をするためには、なるべく応募先が忙しい時間帯を避けることです。まずは募集広告内に受付時間が書いてあればそれに従い、無い場合は次を参考にしましょう。飲食店であれば、避けたいのはランチタイムや18~21時、オフィスであれば始業開始から1時間くらいとお昼休憩時間、終業時間前後の17~19時などを避けて電話します。
バイト応募の電話を掛ける・話す際のポイント
ここからは、実際にバイトの応募先に電話する際に気を付けるポイントを紹介します。事前に把握することで電話の際の緊張も和らげることができます。
静かな場所、電波状況の良い場所でかける
電話が聞き取りやすいよう、なるべく静かな室内で電話をします。周囲に人がいる場所や電車の沿線などは、雑音で聞き取りにくくなります。また、電波状況が安定しているかも合わせて確認してから電話しましょう。
最初の挨拶をしっかりする
電話に繋がった最初の挨拶をしっかりすると、相手への印象もよくなりますし、自分自身も声のトーンが程よく上がり緊張がほぐれやすくなります。いつもより少し大きめなはっきりした声で、事前に何度か練習しておくとスムーズに挨拶ができるようになります。
ゆっくり、はっきり、丁寧に話す
電話を早く終わらせようとして早口になる人がいます。電話を受けた相手は、いきなり早口で話されても電話の内容に頭が切り替わらないものです。不自然にならない程度に、ゆっくり、はっきり、丁寧に話しましょう。また、話すときは、敬語を使います。「×その時間はまずい・やばいです→〇難しいです」「親→両親、父、母」など、丁寧な言葉遣いを意識します。
電話を切るのは相手が切るのを待ってから
電話で話が終わった瞬間に切るのはNGです。必ず相手が切ったのを確認してから切るようにしましょう。
公衆電話など、固定電話でかけていて受話器を乱暴に置いて切る「ガチャ切り」も失礼にあたるのでやめましょう。たとえ不愉快なことをいわれたとしても、相手が電話を切るのを確認してから自分も電話を切るのがマナーです。
バイト応募と面接日程調整のトーク例
応募の電話の要点を押さえたら、次は実際の会話内容を確認しておきましょう。
応募電話の流れは、一般的には以下のようになります。
・面接の日程の調整
・面接会場と担当者名、当日の持ち物を確認
・お礼を言って電話を切る
応募と同時に面接の日程調整まで行うことが多いので、必ず手元にスケジュールがわかるメモや手帳を用意しておきます。
応募者「お忙しいところ恐れいります。タウン花子と申します。タウンワークに掲載されていたアルバイトの募集を見てお電話いたしました。採用担当の方はいらっしゃいますか?」
会社の人「はい、少々お待ちください」
担当者「お電話代わりました。人事部の佐藤と申します。現在、多数の応募を頂いており、面接は来週以降となってしまうのですが、よろしいでしょうか?」
応募者「はい。ぜひお願いいたします。来週ですと、13日の木曜日以外は空いております。時間は午後であれば、何時でも大丈夫です」
担当者「それでは、12日水曜日の13:00はいかがですか?」
応募者「はい、大丈夫です。持ち物は何が必要でしょうか?」
担当者「履歴書と身分証明書、筆記用具をご用意ください」
応募者「かしこまりました。面接会場ですが、求人広告に記載されている港区六本木の御社ビルへ、人事部の佐藤様あてに訪ねればよろしいでしょうか?」
担当者「はい。弊社のビルは【1】と【2】の2つありまして、人事部は【1】のほうになります。到着しましたら、受付でお名前とバイトの面接に来たことをお伝えください。別の者が対応するかもしれませんが、わかるようにしておきます」
応募者「ありがとうございます。では12日水曜日の13:00にお伺いいたします。お忙しいところありがとうございました。それでは失礼いたします」
(相手が電話を切る音を確認してから自分も切る)
バイト応募の電話で最後に確認しておくこと
バイト応募の電話では、最後に下記の内容を復唱しておくと間違いがありません。
・面接日時
・面接会場
・面接担当者の名前
・面接当日の持ち物
面接会場は、不安な場合は念のため住所まで確認しておくと安心です。また、面接は電話とは別の人物が行うケースもあるので、当日の担当者名を確認しておくといいでしょう。
【バイト応募の電話】シチュエーション別トーク例
ここからは、実際にバイトの応募先に電話する際に気を付けるポイントを紹介します。事前に把握することで電話の際の緊張も和らげることができます。
バイトを募集しているか確認するときの電話トーク例
アルバイトを募集しているかどうかを店舗や会社に直接問い合わせる場合は、募集状況、募集職種、時給やシフトなどの勤務条件、応募方法などについて確認するといいでしょう。以下のトーク例を参考に聞いてみましょう。
応募者「お忙しいところすみません、タウン花子と申します。アルバイトの募集についてお聞きしたいのですが、採用担当の方はいらっしゃいますでしょうか?」
お店の人「少々お待ちください。担当者に代わります」
担当者「店長の鈴木と申します。アルバイト募集に関するお問い合わせでしょうか」
応募者「はい。お忙しいところ恐れ入ります、タウン花子と申します。現在、そちらのお店でアルバイトは募集されてますでしょうか?」
担当者「現在ホールスタッフを募集しています。ホールでよろしいでしょうか」
応募者「はい。では詳しい条件と応募方法を教えていただけますか?」
担当者「ホールスタッフはシフト制で、原則、週2日以上はシフトに入っていただきます。時給は1040円で昇給が年に1回あります。現在募集しているのは9:00〜18:00の時間帯です。応募方法は、まず履歴書を当店に郵送していただく形となります。」
応募者「ありがとうございます。それでは、早速履歴書をお送りいたします。店長の鈴木様宛でよろしいでしょうか?」
担当者「はい。鈴木宛にお願いします。ご応募お待ちしております」
応募者「お忙しいところありがとうございました。それでは、失礼いたします」
(相手が電話が切る音を確認してから自分も切る)
面接の選考結果を確認したいときの電話トーク例
選考結果は、応募先から「いつまでに連絡します」といわれていた場合は必ずその期間は待ちましょう。期間を過ぎたり、期限をいわれなかった場合に面接から2週間以上たっているようであれば問い合わせても問題ありません。
応募者「お忙しいところおそれいります。1週間前にアルバイトの面接にお伺いしたタウン花子と申します。人事部の佐藤様はいらっしゃいますでしょうか?」
会社の人「失礼ですが、ご用件をお聞きしてもよろしいですか?」
応募者「面接の選考結果が出ていればお聞きしたく、お電話いたしました。合否を含めて昨日までにご連絡いただけると聞いておりましたので、その後いかがかと思いまして」
会社の人「かしこまりました。少々お待ちください」
担当者「人事部の佐藤と申します。先日はありがとうございました。ご連絡ができず申し訳ありません。実は予想以上にたくさんの応募がきており、まだ選考中でして、来週初めには合否をご連絡できる予定です。それまでお待ちいただいてもよろしいですか?」
応募者「かしこまりました。ではお待ちしております。お忙しいところありがとうございました」
担当者「申し訳ありません。よろしくお願いします」
応募者「よろしくお願いいたします。失礼いたします」
(相手が電話が切る音を確認してから自分も切る)
途中で切れてしまった場合のトーク例
電波状況などにより、電話が途中で切れてしまった場合は、すぐに自分からかけ直します。
■採用担当者が出た場合
応募者「お世話になっております、先ほど応募の件でお電話していた○○です。会話の途中で電話が切れてしまい、失礼いたしました」
■別の担当者が出た場合
応募者「お世話になっております、アルバイトに応募している○○と申します。先ほど××様とアルバイト応募の件でお話ししておりましたが、途中で電話が切れてしまいましたので、再度お取次ぎをお願いできますでしょうか?」
相手の声が聞き取りづらい場合のトーク例
相手の声が聞き取りづらい場合は、相手が話している途中でも遠慮せず、聞き取りづらい旨を伝えるようにしましょう。自身の電波状況が悪い、周囲の騒音で聞き取れないという場合は、場所を移動してかけ直す旨を伝えるといいでしょう。
■再度聞き直す場合
応募者「すみません、今電波が途切れたようでよく聞き取れませんでしたので、もう一度お話ししていただいてもよろしいでしょうか?」
■場所を移動してかけ直したい場合
応募者「すみません、こちらの電波状況が悪く、音声が聞き取りづらいため、場所を移動してかけ直してもよろしいでしょうか?」
担当者「わかりました」
応募者「では、一度切りまして、すぐに(○分後に)○○様宛にお電話させていただきます、どうぞよろしくお願いいたします」
(電話を切る)
かけ直してと言われた場合のトーク例
採用担当者が不在、または都合が悪い場合など、「かけ直してください」と言われたら、いつかけ直せばよいか都合のつく時間を確認しておきましょう。
会社の人「申し訳ございません、○○(採用担当者)は終日外出のため、明日おかけ直しいただけますでしょうか?」
応募者「かしこまりました。明日は何時ごろでしたら○○様のご都合よろしいでしょうか?」
折り返しがかかってこない場合のトーク例
「担当者から折り返す」と言われたけれども電話がかかって来ないという場合、その日のうちに折り返しがかかって来なければ、翌日自分からかけてみましょう。
応募者「アルバイト応募の件でお電話いたしました○○と申します。昨日、××様からお電話いただく予定だったのですが、まだいただけておりませんでしたので、こちらからお電話させていただきました。何度も申し訳ありませんが、○○様にお取次ぎお願いできますでしょうか?」
後日、面接日程の変更をお願いしたい場合のトーク例
既に決まっている面接の日程を変更してもらいたい場合は、わかった時点で応募先に連絡して変更したい旨を伝えます。遅くとも前日までには連絡するようにしましょう。
応募者「○月○日の○時に面接していただく予定の○○です。大変申し訳ありませんが、大学の授業が変更になってしまったため、面接日時の変更をお願いしてもよろしいでしょうか?」
電話で緊張しないよう、事前準備と練習を
家族や友人以外と電話で話す機会はそう多くない中、バイト応募となれば緊張するのは当然です。話すのが苦手な人なら、電話をかけること自体が怖いという人もいるのではないでしょうか。今回紹介した内容を参考に、準備を十分重ねた上で、筆記用具とスケジュール帳を手元に置いてから、電話をかけてみましょう。元気よく挨拶したら、メモを見ながら用件を的確に伝えることを意識し、ゆっくり、はっきり、丁寧に話せば、きっとうまくいくはずです。ぜひしっかり準備してチャレンジしてみてくださいね。
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※公開:2017年6月30日
更新履歴:2021年11月1日、2023年10月3日、2024年4月1日、2025年3月7日