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2017年03月27日

【家事時短のススメ】“使いやすいキッチン作り&収納のコツ”をシンプルライフ研究家マキさんに聞く

【家事時短のススメ】“使いやすいキッチン作り&収納のコツ”をシンプルライフ研究家マキさんに聞く

働くママにとって、朝食や夕食の準備の時間は1分でも惜しいもの。時短のために、おしゃれで機能的なキッチンツールを買ってはみたものの使いこなせず、かえって手間がかかったり、収納場所に困ったり……なんて非効率に陥っていませんか? そこでシンプルライフ研究家のマキさんに、収納の工夫をはじめとするシンプルで使いやすいキッチンについてうかがいました。

「食品&グッズは最小限に」が大原則

不要なものを持たず、不要な家事をしない。そんなシンプルな生活を送るマキさんは、「家事の時短を考えると便利グッズに頼りたくなるものですが、物が増えるほど、管理に時間や場所を使って効率が悪くなるのでは」と話します。
マキさんの使いやすいキッチンの大原則は、食品やキッチングッズをむやみに増やさないこと! とはいえ、キッチンには何かと細かない物が増えがちという方。マキさんがおすすめする以下の3つのルールを守って、グッズや買い置きの食品を減らしてみませんか。「きっと、台所仕事の効率がぐっとよくなりますよ」(マキさん)

キッチンから物を減らす3つのルール

①キッチングッズは1種類1つ持ち

「あれこれ便利アイテムを揃えたこともあったけれど、物で溢れて必要なものがすぐに見つからなかったり、取り出しにくかったりと、結果的にストレスが多いことに気がつきました。以来、我が家では、大小3種類の鍋と、フライパンのみ。炊飯器はかさ張るので持たず、飯ごうでご飯を炊いています。それだけでは心許ないとおもう方もいるでしょうね。でも、調理中に頻繁に洗えば、事足りるものばかり。調理後の洗い物も少なくなるから時短効果も抜群ですよ」(マキさん)

②食器はフル活用するものだけに厳選

「キッチングッズと同様に、食器類も朝食、夕食に家族全員が使う食器があれば、十分。そうすれば、収納場所もコンパクトになります。我が家では、縦25cm×横50cm×高さ100cmの三段の棚1つだけ。スペースに限りがあり、そこに収まるものしか置けないので、シンプルでいろいろな用途で使えること、そしてスタッキングできるものを選ぶようになりました。数が少ないので、取り出しやすく、手入れもとても簡単です」(マキさん)

③調味料、乾物類のストックは決まったものだけに

「おいしそうだなと思って買った調味料なのに、ほとんど出番がないまま賞味期限が切れて、捨ててしまった経験がある人も多いのでは? 実は私もこれまで何度も失敗を重ねてきました。その経験を踏まえて、調味料や乾物類はできる限り定番のものだけを使用。バリエーションが欲しい時は、基本調味料を使って自分で作るなどの工夫をしています。手持ちの種類を増やさなければ、賞味期限を忘れてしまう失敗も少なくなります。なかでも醤油、みりん、酢といった基本調味料は一升瓶で購入し、詰め替えて使用。こうすれば、頻繁に買い物に行かなくてもいいので時短にもつながります」(マキさん)

ストックは、かさばらないものをチョイス

「ストックを買う時には、収納場所を取らないパッケージかどうかも考慮します。例えばホールトマトやメープルシロップなどは、缶やビン円を選ぶよりもパウチのものを選びます。かさばらず、燃えるゴミの日に出すことができるので、家事の負担を減らすことができます」(マキさん)

この3つを守れば、キッチンにグッズやストックの食品が溢れ返って管理しづらくなることもなくなるはずです。まずは、便利アイテムや同じ用途のグッズがいくつも必要かどうか、考えてみることから始めてみませんか?

キッチン収納は〝しまう〟が効率的なワケ

調理台の上に、お揃いの調味料や香辛料のケースがずらりと並ぶ様子は、とてもおしゃれ。「でも、キッチン周りは調理中の油ハネなどが多い場所。
出しっぱなしにしておくと汚れてしまい、掃除の手間が増えます。だから、我が家のキッチンは基本的に〝しまう収納〟です」というマキさん。使う時だけ出して、使い終わればすぐにしまう。この習慣があれば、キッチングッズが油や調味料などで汚れるのを防ぐことができ、いつも清潔に保てます。また、常に物がしまわれている状態なので作業スペースが広くとれるメリットも。使いやすい=作業がスムーズになるので、ぜひ真似したい収納習慣です。

場所別・取り出しやすいストレスフリーの収納法

キッチンでは、しまう収納を徹底しているマキさんのお宅。冷蔵庫、シンク下収納など、食品や道具が散乱しがちなスペースの収納の工夫をご紹介します。

冷蔵庫の収納テクニック 

◆冷蔵庫
マキさんのお宅では、醤油やみりん、酢などの基本調味料のほか、使用頻度の高いコンソメやゴマなどの粉末調味料もふりかけの容器(sarasa-designstore)に詰め替えて使用しています。冷蔵庫の扉裏の棚の最上段には粉末調味料、二段目には液体調味料を収納。詰め替え用の容器を揃えると隙間なく収納でき、取り出しやすくなるので便利です。また液体と粉末、どちらの調味料ともキャップの開閉がしやすいものをチョイスし、マスキングテープで名称を記入。一目で何が入っているかがわかります。

「同じ容器を使うと、中身の出方やふたの開け方などの微妙な使い方を体で覚えるようになります。すると、手元を確認しなくても調理ができるように。詰め替えのひと手間は必要ですが、毎日の調理の負担が半減します」(マキさん)

シンク&コンロ下の収納テクニック

◆シンク下
3段式の収納ケースを入れることで、空間を立体的に使えて無駄なく収納できます。収納ケースの上段には昆布やだしといった使用頻度の高い乾物類を、中段にはお弁当用に使う乾物類や缶詰、ふりかけなどを、下段には普段使わないカトラリーなどを収納。乾物類なども定番ものしか買わず、定位置も決まっているので、調理中に探すことなく使えます。

半透明の収納ケースを使うことで適度な目隠しにもなり、煩雑になりがちなシンク下がすっきりとした印象に。

◆シンクの引き出し
菜箸、しゃもじ、キッチンバサミなどの調理用グッズは引き出しの中にケースに入れて、収納。1種類1つ持ちが原則なので常時すっきり。菜箸のペアがすぐに見つからないといった取り出す際のストレスも解消されます。

◆コンロ下
コンロの下には鍋をまとめて収納しています。フライパンや鍋類は空間を無駄にしないように、この字型のラックを使って重ねて収納しています。

 

まとめ

マキさんのお宅を拝見すると、無駄なものがほとんどないことに気がつきます。「収納の達人さんのように、私には収納の高度なテクニックはありませんから、収納場所に入るだけの物しかもたないを徹底しています」と言うように、管理できるものだけもつのが、マキさんの最大の収納術。キッチンに物が溢れて、作業がしづらいというママなら、ぜひ取り入れてみてください。今回、キッチンに絞ってご紹介しましたが、次回はリビングやクローゼットのマキさん流収納術をご紹介します。

 

■マキさんプロフィール
広告代理店勤務のワーキングマザー。東京都在住。夫と4歳と8歳の娘の4人暮らし。ブログ『エコナセイカツ』で、不要な物は持たない、不要な家事はやらないという日々のシンプルな暮らしを紹介。月間約100万PVという驚異的な数字とリピート率で話題になる。著書に『持たないていねいな暮らし』『しない家事』(すばる舎)、『エコな生活』(KADOKAWA)『持たない暮らしの愛用品』(宝島社)など。新著に『家事はすぐやる!』(ワニブックス)がある。

 

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取材、文:宇治有美子/撮影:平山 諭

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