ライバルに教えたくない!?脳科学で認められた最強の勉強法3選
高校生のみなさん、中間テストに向けて、勉強していますか?
大学生のなかにも、テストの準備を始めている人はいるでしょう。
「私、記憶力がなくて…」
「忙しくてなかなか勉強する時間が取れなくて…」
「がんばって勉強しても、なかなか身につかない…」
そんなあなたに朗報です!
脳科学の分野では、より効果の高い勉強法について様々な研究がされています。
それを詳しく紹介しているのが、本『脳が認める勉強法』です。
http://www.amazon.co.jp/dp/447802183X
357ページもある分厚い本ですが、その中から書評ライター・ホラノコウスケ(@kosstyle)が、すぐに実践できる3つのポイントを紹介します。
1.問題を解くと「覚えたい」意識が高まり、結果成績が上がりやすい
120人の大学生を対象とした2006年の実験で、以下の比較をしました。
(a) 問題を解く
(b) インプット型の勉強 ※教科書を読むなど
その結果、(a)問題を解くほうが、その後の本番のテストで良い結果を出せることが明らかになりました。
実験で学生たちは、2つの文章について勉強しました。
どちらか一方の文章は、7分間ずつ2回、(b)インプット型の勉強をします。
そしてもう一方の文章は、7分間は(b)インプット型の勉強、残りの7分間では(a)問題を解きました(この実験では、思い出せるだけの文章を書き出すテスト)。
つまり、こういうことです。
文章A:<(b)インプット型の勉強 7分>+<(b)インプット型の勉強 7分>
文章B:<(b)インプット型の勉強 7分>+<問題を解く(a) 7分>
すると、かけた時間はそれぞれ同じ14分なのに、2日後に本番のテストをしたグループも、1週間後に本番のテストをしたグループも、(a)問題を解いた文章のほうがよく覚えていたのです。
さらに、全く知らない問題を解く「事前テスト」も有効だといいます。
まだ勉強していない範囲でも、まず問題を解き、直後に答え合わせをするという方法です。
ただ覚えようとするよりも事前テストをした場合のほうが、同じ時間をかけても後のテストで良い成績を取れるのだとか。
本書にはこうあります。
P.148
単語帳を使ったり、テキストの重要部分をマーカーで隠して勉強することがあるでしょう。
そういう勉強法は、記憶研究の専門家から見ても良い勉強法だということです。
2.勉強する場所を変えると、思い出す「キッカケ」が増え記憶力が高まるらしい
1970年代半ばにミシガン大学で心理学者が、40の単語を学生に覚えさせる実験をしました。
同じ部屋で2回勉強したグループと、1回目と2回目で部屋を変えたグループとでは、なんと部屋を変えたグループのほうが思い出す数が40%以上多かったといいます。
理由はハッキリとは分からないとのこと。
ただ可能性として、ある単語を覚えるときにその単語と1回目の環境(壁、蛍光灯、音など)が結びついており、さらに同じ単語と2回目の環境も結びついていると、思い出す「キッカケ」が増えるため思い出しやすいかもしれないそうです。
いつも同じ部屋で勉強するのではなく、たまにはキッチンで勉強したり、図書館やカフェで勉強したりと、場所を変えてみると効果的かもしれませんね。
3.睡眠をとる方が、より深く記憶に留まり、理解も深まる
P.308
2007年のハーバード大学・マギル大学の研究者が大学生を対象に行った研究によると、以下の結果が出たそうです。
・夕方に覚えて一晩寝た翌朝にテストを受けたグループは、正答率93%
・午前中に覚えて夜にテストを受けたグループは、正答率69%
「テスト前はついつい徹夜で一夜漬け…」なんて人もいるかもしれません。
その日のテストのため「だけ」なら徹夜も効果があるでしょう。
しかし徹夜で頭に詰め込んだものは、すぐに忘れてしまいます。
勉強したことを長く覚えておきたいのなら、「睡眠がテストの正答率を上げる」ということを知っておくと良いでしょう。
まとめ
復習です。
2.勉強する場所を変えると、記憶力が高まる
3.睡眠をとる方が、テストの正答率が上がる
どれもカンタンですね。
この3つを実践し、テストで良い結果を出しましょう。
しっかりと記憶に残りやすいので、今回のテストだけでなく受験のときにも役立ちますよ!
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。