【履歴書】受かりやすいバイトの志望動機の書き方。そのまま使える例文つき
バイトの志望動機に、何を書けばいいのか悩む人も多いかもしれません。この記事では、志望動機で採用担当者が見ていることや、受かりやすい志望動機の書き方について例文と合わせて解説します。
受かりやすい志望動機とは?
志望動機には「なぜこのお店・会社で働きたいのか」を書くのが基本ですが、それだけでは印象に残りにくいこともあります。2024年8月にタウンワークマガジン編集部が実施したアンケートによると、不採用にした理由の上位には「シフト希望が合わない」「働く意欲を感じない」「長期間続けてくれる印象がない」などが挙がっています。
受かりやすい志望動機にするには、志望理由だけでなく、「シフトに入れる・柔軟に対応できる」「バイトへの意欲」「長く働く意志」も合わせて伝えるといいでしょう。さらに、真面目さや明るさ、前向きな性格、興味関心など自分の人となりや働き方の姿勢も伝えられると、より印象付けることができます。
◾️採用担当者に聞いたアルバイト不採用理由トップ10
不採用にした理由 | % |
シフト希望が合わない | 18.8% |
態度・挨拶などのマナーが悪い | 18.1% |
働く意欲を感じない/td> | 13.1% |
仕事内容やスキルが合わない | 9.0% |
長期間続けてくれる印象がない | 7.6% |
清潔感の無い身だしなみ | 6.8% |
協調性がない | 6.7% |
話す内容や履歴書に虚偽があった | 3.6% |
履歴書に不備があった | 3.2% |
髪色がルールに合わない | 3.1% |
家または学校から遠い | 2.8% |
アンケート出典:2024年8月:大学生・短大生・専門学校生のアルバイト採用を1年以内に経験したことのある採用担当者調査/N:1442/調査企画:リクルート/調査協力:マクロミル
バイトの志望動機の書き方
では、実際どのように書けばいいのか、志望動機の書き方のポイントを解説します。
働きたいと思った理由を端的に明確にする
志望動機を書く時は、具体的で前向きな印象になるものを選ぶといいでしょう。生活費や学費を稼ぎたい、お店や仕事内容に惹かれたなど、働きたいと思った理由が明確に伝わると、採用担当者も「長く、きちんと働いてくれそうだな」と安心することができます。
バイト先にもメリットになることを加える
志望動機には、自分の都合だけでなく「お店側にとってのメリット」も盛り込むと、採用されやすくなります。たとえば「土日も働ける」「夕方以降の勤務が可能」「家が近くて急なシフト変更にも対応できる」など、採用担当者が「この人を採用するとメリットがある」と感じる要素を加えると好印象です。自分の特徴を活かして貢献できる点をアピールしましょう。
文字数は100文字〜200文字程度を目安にする
履歴書の志望動機欄はスペースが限られていることが多いため、100文字から200文字程度で収めるのがちょうどよい長さです。短くても問題ありませんが、「なぜ働きたいか」「どのように貢献できるか」はきちんと伝えることが大切です。だらだらと長くならず、簡潔かつ読みやすい文章を心がけましょう。
自分の興味や知識を絡めて話せると好印象
応募先の業種や仕事内容に対して自分の趣味や知識、経験などが関係している場合は、それを積極的に伝えると説得力が増します。たとえば、料理が好きな人が飲食店に応募する、ファッションに興味がある人がアパレルに応募するなど、自分ならではの視点を加えることで、「この人は向いているかも」と感じてもらいやすくなります。未経験でも「興味があるから学びたい」という姿勢が伝われば十分です。
バイト志望動機の例文
ここでは、さまざまなタイプの志望動機例を紹介します。志望先や自分の状況に合わせてアレンジしてみてください。
家から近い、通いやすい
家から近いという理由は、応募する側だけでなく採用側にとってもメリットがあります。交通費の負担が少なく済んだり、シフトの急な変更やヘルプの依頼にも柔軟に対応してもらえそうという点が評価されやすくなります。
シフトなど条件が合う
自分の希望する勤務時間や曜日と、求人先の条件が一致している場合は、それを積極的に伝えましょう。採用側にとっては、必要な時間帯に確実に働いてくれる人を求めているため、マッチしていることは大きな強みです。また、特定の曜日だけでなく、繁忙期や週末にも対応できることを添えると、より好印象になります。希望の曜日や時間帯に働けることは、採用側にとっても大きなポイントです。
お店や仕事内容に惹かれた
お店の雰囲気やスタッフの対応、商品・サービスなどに魅力を感じたことがきっかけで応募するのは、自然で前向きな動機です。実際に利用したことがある場合は、その経験を交えて書くと説得力が増します。仕事内容に興味がある場合も、その理由を具体的に述べることで、自分のやる気や適性を伝えるといいでしょう。
お金を稼ぎたい、学費、生活費のため
学生であれば学費や生活費を自分でまかないたい、主婦であれば生活費を稼ぎたいという理由でバイトを始める人は多くいます。ただし「お金が必要だから」とだけ書くのではなく、「長く働きたい」「安定した環境で頑張りたい」といった前向きな姿勢もあわせて伝えると、より良い印象につながります。
社会経験を積みたい、社会とつながりたい
学生で社会に出る第一歩としてアルバイトを経験したいと考える人や、しばらく働いていなかった主婦にとって、自然な動機になります。未経験でも前向きさややる気を伝えやすく、良い印象を与えやすくなるでしょう。
黙々と作業するのが好き
一人で集中して取り組むのが得意で細かい作業やコツコツ進める業務が苦にならない人は、軽作業など丁寧にこなす必要のある職場にとっては大きなプラスです。落ち着いた環境で着実に働きたい人にぴったりの動機といえるでしょう。
人と接するのが好き、接客を学びたい
人と接することが好きだったり、接客スキルを身につけたいと考えている人には、接客業のアルバイトはぴったりです。コミュニケーション力やマナーが身につくため、今後の就職活動や人間関係にも役立ちます。こうした前向きな気持ちを志望動機に盛り込むと、好印象を与えやすいでしょう。
過去のアルバイト経験を活かしたい
以前のアルバイトで得た知識やスキルを活かせることは、大きなアピールポイントです。即戦力として働ける可能性が高く、採用側にとっても安心材料になります。経験を通じて身につけた対応力やマナーなどを具体的に伝えると、より説得力が増します。
未経験からチャレンジしたい
未経験であっても、「やってみたい」「学びたい」という前向きな気持ちが伝われば、十分にアピール材料になります。経験よりも姿勢や意欲を重視する職場も多いため、自信を持ってチャレンジすることが大切です。
50〜100文字程度の短めの志望動機例文
履歴書の志望動機欄が狭いなど、書くスペースが限られる場合は、50〜100文字程度にまとめてもOKです。要点を簡潔に伝えましょう。
避けておきたいNGな志望動機例
ここでは、避けておきたいNGな志望動機について解説します。
嘘や盛った内容のもの
志望動機に限ったことではありませんが、採用されたいからといって嘘や誇張した内容を履歴書に書くのはNGです。見抜かれることなく採用されたとしても、入社後に虚偽が発覚した場合はトラブルになる場合もあります。事実と異なることを書くのは避けましょう。
以前ファストフード店でアルバイトをしていたことがあり、その経験を活かしたいと思い志望しました。(実際は未経験)
憧れなど漠然とした理由
「なんとなくここで働きたいと思った」、「昔からの憧れだった」など、漠然とした理由は説得力に欠け、印象に残りにくくなります。働きたい理由や憧れる理由をもう一段掘り下げ、お店の雰囲気が好きだから働きたい、アパレルの販売スタッフになっていろいろなお客様に提案したいなど、具体的な志望動機を考えるようにしましょう。
長くて何が言いたいのかわかりづらいもの
だらだら書くと熱意が伝わらず、採用担当者の印象に残りにくくなります。志望理由は一つか多くても二つに絞り込み、まわりくどい表現は避けるようにしましょう。
志望動機に書くことがない場合の対処法
志望動機が何も思い浮かばない場合でも、アルバイトをしようと思ったきっかけはあるはずです。それをヒントに志望動機に言い換えてみるといいでしょう。
例えば、「お金がほしい」という理由は、なぜお金が欲しいのか具体的に言い表すことができます。漠然とした貯蓄が目的の場合、「学生のうちに一人暮らしするための資金を貯めたい」など、何のために貯金するのかまで掘り下げてみましょう。遊びや推し活は、「長く続けている趣味のための費用を稼ぎたい」など、長期的に稼ぎたい理由になるように言い換えてみるといいでしょう。
また、「暇だった」「時間があるから」が理由の場合は、「時間を有効活用したい」→「ただお金を稼ぐだけじゃなく何かを学ぶ時間にしたい」→「接客マナーを身につけて、将来の仕事に役立てたい」というように、段階的に変換してみましょう。
いずれも、前向きで長期的に働く意欲が継続する理由に言い換えるのがポイントです。
まとめ
バイトの志望動機は、「なぜ働きたいのか」と「バイト先にどう役立てるか」を意識することで、採用担当者の目に留まりやすくなります。例文を参考に、自分の言葉で書いてみましょう。
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