【履歴書】受かりやすいバイトの志望動機の書き方。そのまま使える例文つき

バイトの志望動機に、何を書けばいいのか悩む人も多いかもしれません。この記事では、志望動機で採用担当者が見ていることや、受かりやすい志望動機の書き方について例文と合わせて解説します。
受かりやすい志望動機とは?
志望動機には「なぜこのお店・会社で働きたいのか」を書くのが基本ですが、それだけでは印象に残りにくいこともあります。2024年8月にタウンワークマガジン編集部が実施したアンケートによると、不採用にした理由の上位には「シフト希望が合わない」「働く意欲を感じない」「長期間続けてくれる印象がない」などが挙がっています。
受かりやすい志望動機にするには、志望理由だけでなく、「シフトに入れる・柔軟に対応できる」「バイトへの意欲」「長く働く意志」も合わせて伝えるといいでしょう。さらに、真面目さや明るさ、前向きな性格、興味関心など自分の人となりや働き方の姿勢も伝えられると、より印象付けることができます。
◾️採用担当者に聞いたアルバイト不採用理由トップ10

アンケート出典:2024年8月:大学生・短大生・専門学校生のアルバイト採用を1年以内に経験したことのある採用担当者調査/N:1442/調査企画:リクルート/調査協力:マクロミル
バイトの志望動機の書き方

志望動機を書く時は、100文字〜200文字程度を目安に簡潔に書きます。文章の構成は、まず応募した理由を明確にし、次に自身の興味関心や強み、経験を応募職種にどう活かせるかを伝え、最後に働く意欲でまとめます。
志望動機の書き方について、次から詳しく解説していきます。
応募した理由を明確に伝える
応募理由は、基本的にはそのまま伝えて問題ありませんが、応募先にとってもメリットとなる理由にするといいでしょう。「家から近い」は、通いやすい・交通費負担が少なく済むというメリットがあり、「お金を稼ぎたい」はシフトに多く入れる、「接客が好き・好きなお店・雰囲気に惹かれた」は、長く定着して働いてくれそうというように、応募先にとってメリットとなります。逆に、「楽そう」「暇そう」といった理由は応募先からはメリットに変換できず、見下した印象になるので避けます。
自分の興味関心や強み、経験をどう活かせるか伝える
次に、自身の興味関心や強み、経験を応募先にどう活かせるかを伝えると説得力が増し、好印象になります。人と話すのが好きなので接客に活かしたい、部活経験で培ったコミュニケーション能力を活かしたい、大好きなファッションの知識を活かして売り上げに貢献したいなど、自分ならではの視点を加えることで、「この人は向いているかも」と感じてもらいやすくなります。未経験でも「興味があるから学びたい」という姿勢を伝えることが大切です。
最後に働く意欲を伝える
最後に、バイトへの意欲を示すと、まとまった文章になります。意欲は難しいことを書く必要はなく、「早く仕事を覚えて頑張りたい」、「長く働きたいと思っているのでよろしくお願いします」など、熱意が伝われば十分です。
バイト志望動機の例文
ここでは、志望動機を作成するための汎用的なテンプレートのほか、理由別の例文を紹介します。志望先や自分の状況に合わせてアレンジしてみてください。
汎用テンプレート
志望動機を作成するためのテンプレートです。【】に自身の理由や経験・強み、働く意欲を入力して組み立ててみましょう。
私は【応募理由(例:自宅から近く通いやすい)】ことに魅力を感じ、応募しました。
これまで【経験・強み(例:接客のアルバイト経験で培った臨機応変な対応力)】を活かして、
【意欲・展望(例:お客様に丁寧に対応し、信頼されるスタッフになりたい)】と考えています。
次からは、理由別の例文を紹介していきます。
家から近い、通いやすい
家から近いという理由は、応募する側だけでなく採用側にとってもメリットがあります。交通費の負担が少なく済んだり、シフトの急な変更やヘルプの依頼にも柔軟に対応してもらえそうという点が評価されやすくなります。
例文: 自宅から近く、通勤に便利なため応募しました。急なシフト変更にも対応できる距離なので、柔軟に働けると思います。近所なのでお店の雰囲気もよく知っており、安心して働けると感じました。
シフトなど条件が合う
自分の希望する勤務時間や曜日と、求人先の条件が一致している場合は、それを積極的に伝えましょう。採用側にとっては、必要な時間帯に確実に働いてくれる人を求めているため、マッチしていることは大きな強みです。また、特定の曜日だけでなく、繁忙期や週末にも対応できることを添えると、より好印象になります。希望の曜日や時間帯に働けることは、採用側にとっても大きなポイントです。
例文: 平日の夕方から夜にかけて働けるアルバイトを探しており、条件が合っていたため応募しました。週末も出勤可能なので、忙しい時間帯にも貢献できると思います。
シフトに多く入りたい
シフトに多く入りたいという志望動機は、採用する企業やお店にとってもメリットが大きい理由です。なぜシフトに多く入りたいのかの理由と、具体的にどれくらいの日数働きたいのかを伝えると採用側もイメージしやすくなります。
例文: 一人暮らしのため、学費と生活費を稼ぎ、少しでも親の負担を減らしたいと思い志望しました。居酒屋は初めてですが、以前にファミレスのホールのアルバイト経験があるので、その経験を活かして頑張りたいと思います。採用されたら、平日夕方からと週末合わせて週5日程度勤務希望します。
お店や仕事内容に惹かれた
お店の雰囲気やスタッフの対応、商品・サービスなどに魅力を感じたことがきっかけで応募するのは、自然で前向きな動機です。実際に利用したことがある場合は、その経験を交えて書くと説得力が増します。仕事内容に興味がある場合も、その理由を具体的に述べることで、自分のやる気や適性を伝えるといいでしょう。
例文: 以前からこちらのお店を利用しており、スタッフの対応やお店の雰囲気に好感を持っていました。自分もその一員として働きたいと思い、応募いたしました。接客を通じて人との関わり方を学びたいです。
お金を稼ぎたい、学費、生活費のため
学生であれば学費や生活費を自分でまかないたい、主婦であれば生活費を稼ぎたいという理由でバイトを始める人は多くいます。ただし「お金が必要だから」とだけ書くのではなく、「長く働きたい」「安定した環境で頑張りたい」といった前向きな姿勢もあわせて伝えると、より良い印象につながります。
例文: 学費や生活費を自分でまかなうため、アルバイトを探しておりました。長く安定して働ける環境を希望しており、仕事内容にも興味があったため応募しました。
社会経験を積みたい、社会とつながりたい
学生で社会に出る第一歩としてアルバイトを経験したいと考える人や、しばらく働いていなかった主婦にとって、自然な動機になります。未経験でも前向きさややる気を伝えやすく、良い印象を与えやすくなるでしょう。
例文: これまで接客の経験はありませんが、社会経験を積みたいと考え応募しました。人と関わる仕事を通じて、社会人としてのマナーやコミュニケーション力を身につけたいと思っています。
黙々と作業するのが好き
一人で集中して取り組むのが得意で細かい作業やコツコツ進める業務が苦にならない人は、軽作業など丁寧にこなす必要のある職場にとっては大きなプラスです。落ち着いた環境で着実に働きたい人にぴったりの動機といえるでしょう。
例文: 集中して作業に取り組むのが好きで、軽作業のアルバイトを希望しています。コツコツ進める仕事にやりがいを感じるため、自分に向いていると思い応募しました。
人と接するのが好き、接客を学びたい
人と接することが好きだったり、接客スキルを身につけたいと考えている人には、接客業のアルバイトはぴったりです。コミュニケーション力やマナーが身につくため、今後の就職活動や人間関係にも役立ちます。こうした前向きな気持ちを志望動機に盛り込むと、好印象を与えやすいでしょう。
例文: 人と接することが好きで、接客の仕事に興味を持っています。笑顔で丁寧な対応ができるようになりたいと思い、こちらの求人に応募しました。お客様に喜んでもらえる接客を目指します。
過去のアルバイト経験を活かしたい
以前のアルバイトで得た知識やスキルを活かせることは、大きなアピールポイントです。即戦力として働ける可能性が高く、採用側にとっても安心材料になります。経験を通じて身につけた対応力やマナーなどを具体的に伝えると、より説得力が増します。
例文: 以前、飲食店で接客のアルバイトをしていた経験があり、その経験を活かして働きたいと思い応募しました。忙しい時間帯でも落ち着いて対応できる力を発揮できるよう努めます。
未経験からチャレンジしたい
未経験であっても、「やってみたい」「学びたい」という前向きな気持ちが伝われば、十分にアピール材料になります。経験よりも姿勢や意欲を重視する職場も多いため、自信を持ってチャレンジすることが大切です。
例文: これまで接客の経験はありませんが、挑戦してみたいという気持ちから応募しました。未経験でも一から丁寧に覚えていき、少しずつ成長していけるよう努力します。
学生向け・主婦向け・職種別の志望動機例文
学生・主婦向けの志望動機例文
職種別の志望動機例文
避けておきたいNGな志望動機例
ここでは、避けておきたいNGな志望動機について解説します。
嘘や盛った内容のもの
志望動機に限ったことではありませんが、採用されたいからといって嘘や誇張した内容を履歴書に書くのはNGです。見抜かれることなく採用されたとしても、入社後に虚偽が発覚した場合はトラブルになる場合もあります。事実と異なることを書くのは避けましょう。
NG例: 接客が大好きで、毎日でも働きたいと思っています。(実際は週2日勤務を希望) 以前ファストフード店でアルバイトをしていたことがあり、その経験を活かしたいと思い志望しました。(実際は未経験)
憧れなど漠然とした理由
「なんとなくここで働きたいと思った」、「昔からの憧れだった」など、漠然とした理由は説得力に欠け、印象に残りにくくなります。働きたい理由や憧れる理由をもう一段掘り下げ、お店の雰囲気が好きだから働きたい、アパレルの販売スタッフになっていろいろなお客様に提案したいなど、具体的な志望動機を考えるようにしましょう。
NG例: 以前からカフェスタッフに憧れがあり応募しました。
長くて何が言いたいのかわかりづらいもの
だらだら書くと熱意が伝わらず、採用担当者の印象に残りにくくなります。志望理由は一つか多くても二つに絞り込み、まわりくどい表現は避けるようにしましょう。
NG例: 自分は小さい頃からいろいろな仕事に興味があり、その中でも人と関わる仕事が向いていると思い、今回このアルバイトに応募しようと考えました。以前、知人から話を聞いて興味を持ち、自分なりに調べてみて、こちらのお店で働いてみたいと思い志望しました。
志望動機に書くことがない場合の対処法
具体的に掘り下げてみる
志望動機が何も思い浮かばない場合でも、アルバイトをしようと思ったきっかけはあるはずです。それをヒントに志望動機に言い換えてみるといいでしょう。
例えば、「お金がほしい」という理由は、なぜお金が欲しいのか具体的に言い表すことができます。漠然とした貯蓄が目的の場合、「学生のうちに一人暮らしするための資金を貯めたい」など、何のために貯金するのかまで掘り下げてみましょう。遊びや推し活は、「長く続けている趣味のための費用を稼ぎたい」など、長期的に稼ぎたい理由になるように言い換えてみるといいでしょう。
前向きな理由に言い換える
また、「暇だった」「時間があるから」が理由の場合は、「時間を有効活用したい」→「ただお金を稼ぐだけじゃなく何かを学ぶ時間にしたい」→「接客マナーを身につけて、将来の仕事に役立てたい」というように、段階的に変換してみましょう。
いずれも、前向きで長期的に働く意欲が継続する理由に言い換えるのがポイントです。
以下に、汎用的な例文をいくつか紹介しておくので、参考にしてみてください。
例文: 人と接することが好きで、こちらの居酒屋の活気ある雰囲気に惹かれ志望しました。笑顔で丁寧な対応ができるよう心がけ、早く仕事を覚えて戦力になれるよう頑張りますので、よろしくお願いします。
例文: 学生生活の空いた時間を有効に使いたいと思い、大学から通いやすいこちらのお店を志望しました。アルバイトを通して社会の仕組みを学びながら、少しでもお店に役立てるよう頑張りたいです。丁寧に取り組んでいきますので、よろしくお願いいたします。
例文: 少しでも多く生活費を稼ぎたいのと、体力に自信があるので、引越しのバイトを志望しました。未経験ですが、積極的に学んで早く仕事を覚えたいと思っています。明るく元気に働いて、職場の力になれるよう努力しますので、よろしくお願いします。
【FAQ】その他よくある志望動機に関する質問
短めの志望動機でも大丈夫?
履歴書の志望動機欄が狭いなど、書くスペースが限られる場合は、50〜100文字程度にまとめてもOKです。要点を簡潔に伝えましょう。
例文: 昔から人と話すことが好きで、接客の仕事に興味があり志望いたしました。飲食店でのアルバイトは初めてですが、早く仕事を覚えられるよう頑張りたいと思います。
「お金のため」と書いていい?
お金のためという理由は正直に書いて問題ありませんが、それだけだと印象が弱くなります。採用側は「長く続きそうか」「どんな風に活躍してくれそうか」を見ているので、学費や生活費を稼ぐため、社会経験を積みたいなど、前向きな理由を合わせて伝えると信頼できる印象になるでしょう。
面接で答えるときとどう違う?
履歴書は、採用担当者が読みやすいよう要点を簡潔にまとめ、100〜200文字程度で伝えます。面接は、履歴書に書いた応募理由や自身の強みなどを、具体的なエピソードを加えるなど広げて自身の魅力をアピールする場です。ただし、面接でもだらだらと長くならないよう、1分前後にまとめられるといいでしょう。
履歴書:
接客が好きで、放送部で培った人前でわかりやすく伝える力を活かしたいと考え応募しました。学業と両立しつつ週3日勤務が可能です。明るい挨拶と丁寧な対応を心がけ、早く戦力になれるよう努めます。
面接(広げ方):
放送部で文化祭の進行やアナウンスを担当し、来場者に混雑状況を伝える工夫をしました。要点を短くまとめ、相手の反応を見ながら話す練習を重ねた結果、スムーズな誘導ができたと先生や保護者から評価をいただきました。この経験を活かし、忙しい時間帯でもわかりやすいご案内ができるよう頑張りたいです。
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※公開:2025年07月04日、更新履歴:2025年9月12日
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。